【お世話様です】と【お世話になっております】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「お世話様です」と「お世話になっております」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「お世話様です」と「お世話になっております」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「お世話様です」と「お世話になっております」の違い

「お世話様です」は「お世話になっております」の間違い

「お世話様です」と「お世話になっております」の違いを分かりやすく言うと、「お世話様です」とは「お世話になっております」の間違った使い方、「お世話になっております」とはお世話になっている人に感謝の気持ちを伝えることです。

「お世話様です」は敬語として使えない

「お世話様です」という言葉は敬語として目上の人に対して使うことができません。読み方が似ていることから、「お世話になっております」のことを間違えて「お世話様です」を使っている人がほとんどです。

「お世話になっております」は正しい敬語

正しい言葉である「お世話になっております」を使った分かりやすい例としては、「いつも夫が大変お世話になっております」「平素より大変お世話になっております。部長の石井さんはいらっしゃいますでしょうか」などがあります。

「お世話になっております」という言葉は敬語として目上の人に対して使えるのですが、「お世話様です」という言葉は目上の人に対して使えません。同時に「お世話になっております」という敬語の意味について「お世話になっている人に感謝の気持ちを伝えること」と覚えておきましょう。

「お世話様です」は目上の人に対して使うことができないのですが、対等な立場の人に対しては使うことができます。

「お世話になっております」の英語表記

「お世話になっております」を直訳した英語はないのですが、近いニュアンスの言葉として「Thank you for your assistance always」「I hope all is fine with you」などがあります。

「お世話様です」の意味

「お世話様です」とは

「お世話様です」とは、「お世話になっております」の間違った使われ方です。

「お世話様です」という言葉を目上の人に対して使うと、間違った使い方になります。読み方が似ているため、「お世話になっております」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「お世話様です」は他人が自分のために力を尽くしてくれたことに対して感謝の気持ちを伝えることを意味する「お世話様」に丁寧語である「です」が付いた言葉になります。

「お世話様です」の使い方

「お世話様です」は労をねぎらう場合に使う言葉なので、目下の人から目上の人の対しては使うことができません。対等な関係や目上の人から目下の人に対して使う言葉と覚えておきましょう。また、お礼を言うだけではなく、挨拶代わりとしても使うことができます。

「お世話様です」をよく使う場面としては、宅配便を届けてくれた業者さんにねぎらいの意味を込めて言う時や、親しいご近所さんに対して挨拶代わりとして用いる時などがあります。そのため、ビジネスシーンよりも日常生活で使うことが多い言葉です。

「お世話様です」の漢字表記

「お世話様です」を漢字にすると「御世話様です」と表記することができますが、あまり一般的ではないので平仮名で書くのが無難でしょう。

「お世話になっております」の意味

「お世話になっております」とは

「お世話になっております」とは、お世話になっている人に感謝の気持ちを伝えることを意味しています。

「お世話になっております」の使い方

「お世話になっております」を使った分かりやすい例としては、「平素よりお世話になっております。この度担当者が変わりますのでご連絡差し上げた次第です」「息子がいつも大変お世話になっております」「いつもお世話になっております。ご注文いただいた商品が入荷いたしました」などがあります。

「お世話になっております」は、ただお世話になっていることを伝えるのではなく、相手のへの感謝の気持ちを伝える敬語です。

「お世話になっております」は目下の人から目上の人に対して使うことができます。ビジネスシーンにおいて社内ではあまり使わない言葉なのですが、取引先の人に対して挨拶代わりとして頻繁に使う言葉と覚えておきましょう。

「お世話になっております」は初対面の人には使えない

また、日頃からお世話になっている人に対して使う言葉なので初対面の人に対しては使いません。ただし、個人としては初対面であっても、会社間で既に取引がある場合や身内がお世話になっている場合は「お世話になっております」を使うことができます。

表現方法は「いつも大変お世話になっております」「平素より大変お世話になっております」

「いつもお世話になっております」「いつも大変お世話になっております」「平素より大変お世話になっております」などが、「お世話になっております」を使った一般的な言い回しになります。

「お世話になっております」の漢字表記

「お世話になっております」を漢字にすると「御世話になっております」と表記することができますが、あまり一般的ではないので平仮名で書くのが無難でしょう。

「お世話様です」の例文

1.「お世話様です」という言葉は目上の人に対しては使うことができないので、おそらく「お世話になっております」の言い間違いだろう。
2.「お世話になっております」という言葉はお世話になっている人に感謝の気持ちを伝えることで、「お世話様です」は対等な関係の人や目下の人に対して使う言葉です。
3.「お世話様です」という言葉を、目上の人に使うのは今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.目上の人に対して、いつもお世話様ですという言葉を使う人はいるが、正しくはいつもお世話になっておりますです。
5.目上の人に対して、平素よりお世話になっておりますという言い方はするが、平素よりお世話様ですという言い方はしません。

この言葉がよく使われる場面としては、「お世話になっております」という言葉を間違えて「お世話様です」と表現している時などが挙げられます。

上記の例文のように、対等な関係や目下の人に対して使う言葉になります。

「お世話になっております」の例文

1.いつもお世話になっております。株式会社セラーバンクの田中です。
2.お世話になっております、初めてお目にかかります。前任の丸山が入院したため、このプロジェクトを引き継ぐことになった小池と申します。
3.いつもお世話になっております。娘は毎週楽しくピアノ教室に通っているようで、先生にはとても感謝しております。
4.平素より大変お世話になっております。この度は合併の件でご連絡差し上げました。
5.いつも大変お世話になっております。先日お話した件について少しお伺いしたいことがあるのですが、今お時間の方よろしいでしょうか。

この言葉がよく使われる場面としては、お世話になっている人に感謝の気持ちを伝えることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、目上の人に対して使う敬語になります。

「お世話様です」と「お世話になっております」どちらを使うか迷った場合は、対等な関係な人や目下の人に対しては「お世話様です」を、目上の人に対しては「お世話になっております」を使うようにしましょう。

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