【半分ずつ】と【半分づつ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「はんぶんずつ」という読み方の「半分ずつ」と「半分づつ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「半分ずつ」と「半分づつ」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの言葉によって使い方には少し違いがあります。




「半分ずつ」と「半分づつ」の違い

「半分ずつ」と「半分づつ」の意味の違い

「半分ずつ」と「半分づつ」の違いを分かりやすく言うと、「半分ずつ」とは現代的仮名遣い、「半分づつ」とは歴史的仮名遣いという違いです。

「半分ずつ」と「半分づつ」の使い方の違い

一つ目の「半分ずつ」を使った分かりやすい例としては、「ケーキを二人で半分ずつ食べる」「パソコンの画面を半分ずつ表示する」「ピザを半分ずつに分ける」「彼女と私は生活費を半分ずつ出し合っている」などがあります。

二つ目の「半分づつ」を使った分かりやすい例としては、「パフェを二人で半分づつ食べる」「ホットケーキを半分づつに分ける」「彼女は中国とオーストラリの血を半分づつ引いている」などがあります。

「半分ずつ」と「半分づつ」の使い分け方

「半分ずつ」と「半分づつ」は、どちらも一個を均等に割り当てることや一個の量を繰り返すという同じ意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあります。

「半分ずつ」と「半分づつ」の一番の違いは「半分ずつ」が現代仮名遣いで、「半分づつ」が歴史的仮名遣いということです。

どちらも正しい日本語なのですが、現代においては内閣告示の現代仮名遣いである「ずつ」の方を使うのが一般的になっています。そのため、法令、新聞、公的な書類などでは「半分ずつ」の方を使うようにしましょう。それ以外の場面では好きな方を使っても問題ありません。

「半分ずつ」と「半分づつ」の英語表記の違い

「半分ずつ」も「半分づつ」も英語にすると「half each」「fifty-fifty」となり、例えば上記の「彼女と私は生活費を半分ずつ出し合っている」を英語にすると「She and I share the living expenses fifty-fifty」となります。

「半分ずつ」の意味

「半分ずつ」とは

「半分ずつ」とは、2分の1に分けることを意味しています。

表現方法は「半分ずつ分ける」「半分ずつ食べる」「半分ずつ支払う」

「半分ずつ分ける」「半分ずつ食べる」「半分ずつ支払う」などが、「半分ずつ」を使った一般的な言い回しになります。

「半分ずつ」の使い方

「半分ずつ」を使った分かりやすい例としては、「領地を半分ずつに分けることにしました」「建設費用は東京都と神奈川県で半分ずつ負担しました」「私はアメリカと日本の血を半分ずつ引いている」「遺産は私と妹で半分ずつ相続しました」などがあります。

「半分ずつ」は一個を均等に割り当てることや一個の量を繰り返すことを表す現代仮名遣いになります。現代仮名遣いとは、1986年7月1日に昭和61年内閣告示第1号として公布された日本語の仮名遣いのことです。

現代仮名遣いにおいて、歴史的に表記されてきた「づ」も「ず」に統一するとされています。そのため、法令、新聞、公的な書類などでは「ずつ」を用いた「半分ずつ」を使うようにしましょう。

「半分ずつ」の類語

「半分ずつ」の類語・類義語としては、等しい分量に分けることを意味する「等分」、二つに分けることを意味する「二分割」などがあります。

「半分づつ」の意味

「半分づつ」とは

「半分づつ」とは、2分の1に分けることを意味しています。

表現方法は「半分づつ分ける」「半分づつ食べる」「半分づつ支払う」

「半分づつ分ける」「半分づつ食べる」「半分づつ支払う」などが、「半分づつ」を使った一般的な言い回しになります。

「半分づつ」の使い方

「半分づつ」を使った分かりやすい例としては、「撤去費用は愛知県と静岡県で半分づつ負担しました」「母が作ってくれたアップルパイを弟と半分づつ食べました」「彼は日本とフィリピンの血を半分づつ引いてる」「我が校は進学と就職半分づつです」などがあります。

「半分づつ」は一個を均等に割り当てることや一個の量を繰り返すことを表す歴史的仮名遣いになります。

歴史的仮名遣いとは、明治時代から第二次世界大戦終結直後までの公文書や学校教育において用いられたもので、平安時代初期までの実際の綴りを基盤としている言葉です。

歴史的仮名遣いは間違った日本語ではないのではないのですが、現代にはおいては「づつ」を使うよりも「ずつ」の方を使うのが推奨されています。また、法令、新聞、公的な書類などでは「づつ」を用いた「半分づつ」は使えないと覚えておきましょう。

「半分づつ」の類語

「半分づつ」の類語・類義語としては、一つにつながっているものを分かれ分かれに切り離すことを意味する「二つに分断する」、二つに分けることを意味する「両分」などがあります。

「半分ずつ」の例文

1.彼女と違うメニューを注文し、半分ずつ交換したら2倍楽しむことができました。
2.この鉄道の導入費用は、国と県が半分ずつ負担しています。
3.半分ずつという約束だったのに三分の一しか領地をくれなかったので、暴動を起こすことにしました。
4.数が足りないので、包丁で半分ずつにしてみんなに配ることにしました。
5.クラス替えをして新しいクラスになったが、知っている顔と知らない顔が半分ずつくらいです。
6.わたしたちの所有している土地はあちこちに点在してるのだからそれを単純に半分ずつに分けるといってもそう簡単にはいかないのだよ。
7.さっきまでホールケーキを半分ずつにして二人で食べるにしたって量が多すぎるじゃないかと言っていたのにペロッと食べてしまうのだから呆れてしまう。
8.この文化施設の建設費は市と県が半分ずつ出し合ったものなので、落成式の時には仲の悪い県知事と市長が同席していてある意味では見ものだったよ。
9.わたしたち兄弟はおこずかいを半分ずつ出し合って、母の日のプレゼントを買おうということになったが、何を買えばいいのかで意見が対立していた。
10.たとえ中間をとって甘口と中辛のカレールーを半分ずついれても、甘党のわたしからしたら辛くてとても食べられたものじゃないのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、2分の1に分けることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように様々な場面で使うことができます。

「半分づつ」の例文

1.この大会はA社とB社が半分づつ出資して予算5000万円で開催されました。
2.彼は日本とケニアの血を半分づつ引いてるハーフで、その身体能力を活かし日本代表でも活躍している。
3.食べたい物がたくさんあったので、彼氏と違うメニューを注文して半分づつ食べることにしました。
4.この機械はとても高価なので、共同研究者とお金を半分づつ出し合って購入することにしました。
5.バレーボール部は体育館をネットで半分づつ分けて、男子と女子で使っていました。
6.私が住んでいる地域では高校入試の合否を内申点と入試の点数の半分づつで決めるようになっていたので、ずいぶんそれに助けられたと思っている。
7.日中共同制作された三国志演義の映画のセリフは日本語と中国語が半分づつ使われており、中国語を話すときには日本語字幕をつけて対応している。
8.もしもお金を半分づつ出し合ってパソコンを買ったとしても、結局そのパソコンの使用時間をめぐって言い争いになるのは目に見えているのだからやめたほうがいいだろう。
9.ケーキを二人で半分づつにするのは簡単だけど、七人に平等に切り分けるにはいったいどうしたらいいのか、いつも悩んでしまうところだ。
10.ポテトチップスを全部食べるとお腹いっぱいになってしまうから、今日と明日と半分づつに分けて食べようとしたんだけど結局全部食べてしまうよね。

この言葉がよく使われる場面としては、2分の1に分けることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように様々な場面で使うことができます。

「半分ずつ」と「半分づつ」という言葉は、どちらも2分の1に分けることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、現代仮名遣いである「半分ずつ」を使うようにしましょう。

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