【一回ずつ】と【一回づつ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「いっかいずつ」という読み方の「一回ずつ」と「一回づつ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「一回ずつ」と「一回づつ」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「一回ずつ」と「一回づつ」の違い

「一回ずつ」と「一回づつ」の意味の違い

「一回ずつ」と「一回づつ」の違いを分かりやすく言うと、「一回ずつ」とは現代仮名遣い、「一回づつ」とは歴史的仮名遣いという違いです。

「一回ずつ」と「一回づつ」の使い方の違い

一つ目の「一回ずつ」を使った分かりやすい例としては、「ソーシャルゲームのガチャを一回ずつ回す」「彼女は一回ずつ講演する」「これらはそれぞれ一回ずつ使用することができます」「これらは一回ずつ使用することができます」などがあります。

二つ目の「一回づつ」を使った分かりやすい例としては、「毎週それぞれ一回づつ実行してください」「日本と韓国が一回づつ優勝しています」「当店は一回づつのお支払いができるので安心です」などがあります。

「一回ずつ」と「一回づつ」の使い分け方

「一回ずつ」と「一回づつ」はどちらも一回を均等に割り当てることや一回の量を繰り返すことを意味しています。違いを挙げるならば「一回ずつ」が現代仮名遣いで、「一回づつ」が歴史的仮名遣いということです。

どちらも正しい日本語なのですが、現代においては内閣告示の現代仮名遣いである「ずつ」の方を使うのが一般的になっています。そのため、法令、新聞、公的な書類などでは「一回ずつ」の方を使うようにしましょう。それ以外の場面では好きな方を使っても問題ありません。

「一回ずつ」と「一回づつ」の英語表記の違い

「一回ずつ」も「一回づつ」も英語にすると「one at a time」「once」「one each」となり、例えば上記の「これらは一回ずつ使用することができます」を英語にすると「These can be used once」となります。

「一回ずつ」の意味

「一回ずつ」とは

「一回ずつ」とは、一回を均等に割り当てることや一回の量を繰り返すことを意味しています。

表現方法は「一回ずつ脱毛」「一回ずつジム」「一回ずつガチャ」

「一回ずつ脱毛」「一回ずつジム」「一回ずつガチャ」などが、「一回ずつ」を使った一般的な言い回しになります。

「一回ずつ」の使い方

「一回ずつ」を使った分かりやすい例としては、「日本と中国が一回ずつ優勝しています」「当店は月に一回ずつセールを行っています」「こちらの薬は朝と夜に一回ずつお飲みください」「ランプが一回ずつ点滅している場合は故障している可能性があるなどがあります。

「一回ずつ」は一回を均等に割り当てることや一回の量を繰り返すことを表す現代仮名遣いになります。現代仮名遣いとは、1986年7月1日に昭和61年内閣告示第1号として公布された日本語の仮名遣いのことです。

現代仮名遣いにおいて、歴史的に表記されてきた「づ」も「ず」に統一するとされています。そのため、法令、新聞、公的な書類などでは「ずつ」を用いた「一回ずつ」を使うようにしましょう。

「一回ずつ」の類語

「一回ずつ」の類語・類義語としては、紙や貨幣など平たく薄いもの一つを均等に割り当てることを意味する「一枚ずつ」があります。

「一回づつ」の意味

「一回づつ」の意味

「一回づつ」とは、一回を均等に割り当てることや一回の量を繰り返すことを意味しています。

表現方法は「一回づつ脱毛」「一回づつジム」「一回づつガチャ」

「一回づつ脱毛」「一回づつジム」「一回づつガチャ」などが、「一回づつ」を使った一般的な言い回しになります。

「一回づつ」の使い方

「一回づつ」を使った分かりやすい例としては、「どの相手とも一回づつ試合を行います」「予約と支払いは一回づつなので気軽に参加が可能です」「こちらの商品は各一回づつ購入することができます」などがあります。

「一回づつ」は一回を均等に割り当てることや一回の量を繰り返すことを表す歴史的仮名遣いになります。

歴史的仮名遣いとは、明治時代から第二次世界大戦終結直後までの公文書や学校教育において用いられたもので、平安時代初期までの実際の綴りを基盤としている言葉です。

「一回づつ」は公用文では使えない

歴史的仮名遣いは間違った日本語ではないのではないのですが、現代にはおいては「づつ」を使うよりも「ずつ」の方を使うのが推奨されています。また、法令、新聞、公的な書類などでは「づつ」を用いた「一回づつ」は使えないと覚えておきましょう。

「一回づつ」の類語

「一回づつ」の類語・類義語としては、一個を均等に割り当てることを意味する「一個づつ」があります。

「一回ずつ」の例文

1.私が生きている限り、毎年一回ずつオーストラリアに旅行に行く予定です。
2.我が校は春夏通じて、それぞれ一回ずつ甲子園を優勝したことがあります。
3.行きつけのお店は低価格だが、一回ずつの脱毛メニューしかありません
4.このゲームはガチャを一回ずつ引くよりも、十連でまとめて引いた方がお得です。
5.安定して通う時間がないので、月会員ではなく一回ずつお金を払って通えるジムを探しています。
6.お祭りのくじ引きは一人一回ずつだといったのに、少年たちはずるをして何度も引いていたことが分かったので、町内会のおばさんからこっびどく叱られていた。
7.新規入会者には30日間毎日一回ずつガチャが引けるというキャンペーンをやっていたので、暇つぶしにゲームをやりたい私にとってはグッドタイミングだった。
8.いままで毎年一回ずつはベトナムに旅行に行くのが定番であったが、コロナウイルスの影響で海外旅行に行けなくなったので、家でベトナム料理を作っている。
9.試験に不合格になったわたしたちは一回ずつ復活のチャンスが与えられたのだが、そのチャンスを生かすことができずに棒に振ってしまったのだった。
10.いくら大事な洋服でも一回ずつ洗うのは面倒なので、いっぺんに洗濯機に放り込んで洗ったら色移りしてしまって、せっかくの洋服が台無しになってしまった。

この言葉がよく使われる場面としては、一回を均等に割り当てることや一回の量を繰り返すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように「一回ずつ」は様々な場面で使うことができます。

「一回づつ」の例文

1.我が校は春と夏一回づつ優勝経験があるが、ここ最近は低迷していて甲子園にすら出場することができません。
2.このゲームは午前と午後で一回づつイベントが発生するので、長時間プレイすることができます。
3.通常ガチャを毎日一回づつコツコツ回していたら、3ヶ月経ってお目当てのキャラを引くことができました。
4.虫歯を防ぐためには、朝と夜に一回づつ歯磨きをすることが大切です。
5.こちらは一回完結のお料理教室なので、一回づつのご予約が必要になっています。
6.ファミレスの店員を呼ぶチャイムを子ども達が押したがるので、一人一回づつ押していいことにしている。
7.わたしの株への投資は好景気もあって順調だったので、おかげさまで半年に一回づつそこそこの現金を手に入れることができて、家計も大助かりであった。
8.シリアルが無くなるたびに一回づつスーパーに行って買ってくるのが面倒だったので、ネット通販のサブスクリプションサービスを利用することにしてみた。
9.わたしたちの会社は一年に一回づつ抜き打ち検査があるのだが、だいたい事前に情報をつかんでくる人がいるので、抜き打ちの意味が有名無実化していたのだ。
10.地元の映画館では話題のアニメが午前と午後と一回づつ公開される予定だったが、公開初日にあまりに観客が押し寄せたために公開する回数を増やすことになった。

この言葉がよく使われる場面としては、一回を均等に割り当てることや一回の量を繰り返すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように「一回づつ」は様々な場面で使うことができます。

「一回ずつ」と「一回づつ」という言葉は、どちらも一回を均等に割り当てることや一回の量を繰り返すことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、現代仮名遣いである「一回ずつ」を使うようにしましょう。

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