【か弱い】と【ひ弱】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「か弱い」(読み方:かよわい)と「ひ弱」(読み方:ひよわ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「か弱い」と「ひ弱」という言葉は、どちらも人の力や体の強さが十分でないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「か弱い」と「ひ弱」の違い

「か弱い」と「ひ弱」の意味の違い

「か弱い」と「ひ弱」の違いを分かりやすく言うと、「か弱い」は繊細で守りたい印象を与えるときに使う、「ひ弱」は力がなくて頼りない印象を与えるときに使うという違いです。

「か弱い」と「ひ弱」の使い方の違い

一つ目の「か弱い」を使った分かりやすい例としては、「か弱い印象だが意外に芯が強い人です」「か弱い女性が勇敢に立ち向かう姿は美しい」「か弱い指でピアノを奏でる姿が印象的だ」「か弱い声で助けを求める」などがあります。

二つ目の「ひ弱」を使った分かりやすい例としては、「ひ弱な少年が重い荷物を持ち上げられなかった」「ひ弱な体は風邪をひきやすい」「ひ弱な印象を克服するために筋トレを始めた」「彼は運動不足でひ弱になってしまった」などがあります。

「か弱い」と「ひ弱」の使い分け方

「か弱い」と「ひ弱」はどちらも人の力や体の強さが十分でないことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「か弱い」は「か弱い少女が花を抱えている」のように、身体的に力が弱く繊細で守ってあげたい印象を与えるときに使う言葉になります。そこには「儚さ」や「守ってあげたい感じ」といったニュアンスが含まれます。

一方、「ひ弱」は「運動不足でひ弱な体になってしまった」のように、体力や精神力が乏しく、頼りない印象を与えるときに使う言葉です。「か弱い」と比べるとやや否定的で、マイナスイメージで込めて使われることが多いです。

つまり、繊細で守りたい印象を与えるときに使うのが「か弱い」、力がなくて頼りない印象を与えるときに使うのが「ひ弱」と覚えておきましょう。

「か弱い」と「ひ弱」の英語表記の違い

「か弱い」を英語にすると「fragile」や「delicate」となり、例えば上記の「か弱い声で助けを求める」を英語にすると「She asked for help in a fragile voice」となります。

一方、「ひ弱」を英語にすると「feeble」や「weakling」となり、例えば上記の「彼は運動不足でひ弱になってしまった」を英語にすると「He became feeble due to lack of exercise」となります。

「か弱い」の意味

「か弱い」とは

「か弱い」とは、いかにも弱いようすであることを意味しています。

表現方法は「か弱い女の子」「か弱い男」

「か弱い女の子」「か弱い男」などが、「か弱い」を使った一般的な言い回しになります。

「か弱い」の使い方

「か弱い」を使った分かりやすい例としては、「か弱い草花が風に揺れて今にも折れそうだった」「か弱い子猫が母親の後を必死についていく」「彼女はか弱い声でお礼を言った」「か弱い心を支えるのは周囲の優しさだ」などがあります。

「か弱い」は肉体的にも精神的にも繊細で、外部からの力や影響に対して脆さを持つ様子を表す言葉です。簡単に言うならば、小さな衝撃や困難によって傷ついてしまいそうな、守ってあげたい雰囲気を持つ状態を指します。

例えば、重い荷物を持ち上げることができない細い腕をした少女や、強い声で言い返すことができずにか細い声で答える人などがあります。

「か弱い」の特徴

「か弱い」は多くの場合、見た目の華奢さや声の小ささなど、外からも分かりやすい特徴に結びつけて用いられるのです。そのため、体力の乏しさ、声や態度の控えめさ、周囲の人から守ってあげたいと思わせるような印象などがあります。

「か弱い」の類語

「か弱い」の類語・類義語としては、姿や形が弱々しく感ぜられる様子のことを意味する「華奢」があります。

「ひ弱」の意味

「ひ弱」とは

「ひ弱」とは、弱々しいことを意味しています。

表現方法は「ひ弱な人」「ひ弱な女性」

「ひ弱な人」「ひ弱な女性」などが、「ひ弱」を使った一般的な言い回しになります。

「ひ弱」の使い方

「ひ弱」を使った分かりやすい例としては、「そのひ弱さが彼の短所でもあり魅力でもある」「ひ弱に見えるが内面は意外に頑固です」「ひ弱な体では長距離走は苦手だ」「ひ弱さを克服しようと必死に努力している」「彼はひ弱な青年から頼れる大人へと成長した」などがあります。

「ひ弱」は体や心がとても弱々しく、外的な刺激や困難に耐える力が乏しい様子を表す言葉です。簡単に言うならば、体力や精神力が不足していて、少しの負担でもすぐに疲れてしまったり、気持ちがくじけやすい状態を指します。

例えば、運動するとすぐに息が切れてしまう学生や、強く叱られると簡単に落ち込んでしまう若者などがあります。

「ひ弱」の特徴

そのため、「ひ弱」は体力や気力が足りない頼りないという否定的でマイナスイメージで込めて使われることが多いのが特徴です。

「ひ弱」の類語

「ひ弱」の類語・類義語としては、意志や態度が弱く頼りないことを意味する「軟弱」があります。

「か弱い」の例文

1.彼女はか弱い体で懸命に働いており、その姿に誰もが胸を打たれるのです。
2.小さな花を抱えるか弱い少女を見て、自然と守ってあげたい気持ちになります。
3.彼はか弱い声で助けを求めており、その声を無視することはできませんでした。
4.か弱い身体で重い荷物を運んでいたので、私は思わず手を差し伸べました。
5.彼女はか弱い印象を与えますが、その内面には強い意志が秘められています。

この言葉がよく使われる場面としては、いかにも弱いようすであることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「か弱い」は繊細で守りたい印象を与えるときに使う言葉です。

「ひ弱」の例文

1.彼は運動不足でひ弱になってしまい、体力のなさを日々痛感しているのです。
2.ひ弱な青年が努力を重ね、少しずつ自信を身につけていく姿は感動的です。
3.彼のひ弱な体では、この厳しい環境で長く生き抜くことは難しいでしょう。
4.ひ弱な印象を与える彼ですが、実は誰よりも粘り強い心を持っています。
5.子供の頃はひ弱で病気がちでしたが、成長してからは健康を取り戻しました。

この言葉がよく使われる場面としては、弱々しいことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ひ弱」は力がなくて頼りない印象を与えるときに使う言葉です。

「か弱い」と「ひ弱」はどちらも人の力や体の強さが十分でないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、繊細で守りたい印象を与えるときに使うのが「か弱い」、力がなくて頼りない印象を与えるときに使うのが「ひ弱」と覚えておきましょう。

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