似た意味を持つ「アテンド」と「アサイン」と「ジョイン」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「アテンド」と「アサイン」と「ジョイン」という言葉は、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
アテンドとアサインとジョインの違い
アテンドとアサインとジョインの意味の違い
アテンドとアサインとジョインの違いを分かりやすく言うと、アテンドは世話することを表現する時に使い、アサインは割り当てることを表現する時に使い、ジョインは参加することを表現する時に使うという違いです。
アテンドとアサインとジョインの使い方の違い
アテンドという言葉は、「次回の外出は先輩のアテンドだ」「アテンド業務をこなす人の気配りが丁寧だ」などの使い方で、付き添って世話をすることを意味します。
アサインという言葉は、「アサインさせていただいたタスクの確認をお願いします」「作業効率のためにジョブアサインを行う」などの使い方で、物事を割り当てることを意味します。
ジョインという言葉は、「新しいチームにジョインする」「本日付でジョインさせていただきました」などの使い方で、加わることを意味します。
アテンドとアサインとジョインの使い分け方
アテンドとジョインには、どちらも出席するという意味がありますが、前者は他の人に付き添って参加することを表し、後者は話し合いやイベントなどに参加することや、輪に入ることを表すため、意味が異なります。
一方のアサインには、会議などに出席するといった意味はなく、仕事などを割り当てることを意味するため、アテンドやジョインといった言葉とは大きく異なります
これが、アテンド、アサイン、ジョインの明確な違いです。
アテンドの意味
アテンドとは
アテンドとは、付き添って世話をすることを意味しています。
その他にも、接待することや介護をすることといった具体的な意味もあります。
ゴルフ用語のアテンドの意味
また、ゴルフ用語として使われるアテンドは、ボールを入れるためのホールが見えない時に、ホールにささっているフラッグスティックを他の人に持ってもらうことを指します。
「アテンダント」「列車アテンダント」「ホテルアテンダント」の意味
アテンドを変化させた言葉に、「アテンダント」があります。これは世話をする人、介助をする人などの意味になり、電車内でサービスを行う「列車アテンダント」、ホテルで出迎えや案内を行う「ホテルアテンダント」などのように使われます。
客室乗務員である「キャビンアテンダント」のようにも使われますが、これは和製英語であるため、英語表記をするのであれば「フライトアテンダント」もしくは「キャビンクルー」という言葉を使います。
表現方法は「アテンドする」「アテンドさせていただきます」
「アテンドする」「アテンドさせていただきます」などが、アテンドを使った一般的な言い回しです。
アテンドの類語
アテンドの類語・類義語としては、不足を補って助けとなるものを意味する「補助」、力を添えて援助することを意味する「助勢」、師や主君などに仕えることを意味する「奉仕」、人に付き添っていくことを意味する「エスコート」などがあります。
アサインの意味
アサインとは
アサインとは、物事を割り当てることを意味しています。
アサインの英語表記
英語では「assign」という表記がなされる言葉で、カタカナ読みのまま使う時同様に「割り当てること」「あてがうこと」「与えること」などを意味します。
また、英語でも「assignment」という名詞表現に変えることができ、アサインメントとそのまま読むことで、割り当てられた仕事や課題を意味する言葉として使うことができます。
ホテル業界のアサインの意味
その他、ホテル業界などで使われるアサインは、部屋の割り当て、部屋割りを意味する言葉として使われ、「ルーミング」と言い換えられることもあります。
「キーアサイン」の意味
アサインを使った言葉として、「キーアサイン」があります。これは、コンピュータのキーボードの記号や機能の割り当てを指す言葉で、「キーバインド」とも言われ、必要に応じて設定から割り当てられた位置を変更することもできます。
表現方法は「アサインする」「アサインさせていただく」
「アサインする」「アサインさせていただく」などが、アサインを使った一般的な言い回しです。
ジョインの意味
ジョインとは
ジョインとは、加わることを意味しています。
ジョインの英語表記
英語表記では「join」となり、参加することという意味の他に、結合する、つなぐといった意味があります。この「join」から「joint」という言葉が派生しました。
「ジョイント」の意味
ジョインが変化した「ジョイント」という言葉は、つなぎ目を意味する他、連携することを意味し、複数の音楽グループが合同で行うコンサートを「ジョイントコンサート」と言うなど、ジョインという言葉よりも使われています。
表現方法は「ジョインする」「ジョインした」「ジョインさせていただく」
ジョインを使った表現として、「優秀な研究者の会合にジョインする」「先日新しくジョインした者です」など、ビジネスシーンにて使われる言葉ですが、参加すると伝えたい旨に変わりはありません。
ジョインの類語
ジョインの類語・類義語としては、ある目的を持つ集まりに一員として加わり行動を共にすることを意味する「参加」、組織などに一員として加わることを意味する「加盟」、競技会やコンテストなどへの参加申し込みを意味する「エントリー」などがあります。
アテンドの例文
この言葉がよく使われる場面としては、付き添って世話をすることを意味する時などが挙げられます。
例文2や例文3のように、世話をすることだけではなく、案内をすることを意味する言葉としても使われることがあります。
アサインの例文
この言葉がよく使われる場面としては、物事を割り当てることを意味する時などが挙げられます。
例文2の「ジョブアサイン」とは、社員や従業員、メンバーに対する仕事の振り分けを意味する言葉で、「ジョブアサインメント」とも言われます。
ジョインの例文
この言葉がよく使われる場面としては、加わることを意味する時などが挙げられます。
例文2のように、ただ加わることだけではなく、異動や転入することを意味する言葉としても使われることがあります。
アテンドとアサインとジョインどれを使うか迷った場合は、世話することを表す場合は「アテンド」を、割り当てることを表す場合は「アサイン」を、参加することを表す場合は「ジョイン」を使うと覚えておけば間違いありません。