似た意味を持つ「差し支えありません」(読み方:さしつかえありません)と「差し支えございません」(読み方:さしつかえございません)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「差し支えありません」と「差し支えございません」という言葉は、どちらも自分にとって不都合がないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「差し支えありません」と「差し支えございません」の違い
「差し支えありません」と「差し支えございません」の意味の違い
「差し支えありません」と「差し支えございません」の違いを分かりやすく言うと、「差し支えありません」よりも「差し支えございません」の方が丁寧な表現という違いです。
「差し支えありません」と「差し支えございません」の使い方の違い
一つ目の「差し支えありません」を使った分かりやすい例としては、「これを行なっても日常生活には差し支えありません」「ここでお菓子を食べても差し支えありませんか」「あなたはそれでも差し支えありませんか」などがあります。
二つ目の「差し支えございません」を使った分かりやすい例としては、「山田様にご提示いただいた通りの金額で差し支えございません」「契約内容につきましてはこちらで差し支えございません」などがあります。
「差し支えありません」と「差し支えございません」の使い分け方
「差し支えありません」と「差し支えございません」は、どちらも自分にとって不都合がないことを意味する言葉で大きな違いはありません。
あえて違いを挙げるならば、「差し支えありません」よりも「差し支えございません」の方が丁寧な表現という点です。そのため、取引先などの特別な目上の人に対しては、「差し支えありません」ではなく「差し支えございません」の方を使うようにしましょう。
「差し支えありません」と「差し支えございません」の英語表記の違い
「差し支えありません」も「差し支えございません」も英語にすると「no problem」「That’s fine」「all right」となり、例えば上記の「あなたはそれでも差し支えありませんか」を英語にすると「Despite that there’s no hindrance for you」となります。
「差し支えありません」の意味
「差し支えありません」とは
「差し支えありません」とは、自分にとって不都合がないことを意味しています。
「差し支えありません」の使い方
「差し支えありません」を使った分かりやすい例としては、「会議の日程は来週の金曜日で差し支えありません」「こちらの展示物は写真撮影をしても差し支えありません」「ご提示いただいた金額で差し支えありません」などがあります。
「差し支えありません」は都合の悪い事情のことを意味する「差し支え」を否定形にした「差し支えない」を丁寧にした表現で、自分にとって不都合がないことを意味する言葉です。
「差し支えありません」は丁寧な表現なので、ビジネスーンで上司や取引先などの目上の人に使っても問題ありません。また、話し言葉と書き言葉どちらでも使えますが、ビジネスメールで使うことが一番多いです。
「差し支えありません」は「差支えありません」とも表記可能
「差し支えありません」は「差支えありません」と表記しても問題ないのですが、「差し支えありません」の方が一般的な表現と覚えておきましょう。
「差し支えありません」の類語
「差し支えありません」の類語・類義語としては、自分が気にしていないことを意味する「構いません」、問題にするほど重要なことではないことを意味する「問題ありません」などがあります。
「差し支えございません」の意味
「差し支えございません」とは
「差し支えございません」とは、自分にとって不都合がないことを意味しています。
「差し支えございません」の使い方
「差し支えございません」を使った分かりやすい例としては、「特に急いでいるわけではないので差し支えございません」「提案いただいた内容で差し支えございません」「はい、その日程で差し支えございません」などがあります。
「差し支えございません」は都合の悪い事情のことを意味する「差し支え」を否定形にした「差し支えない」を丁寧にした表現で、自分にとって不都合がないことを意味する言葉です。
「差し支えございません」は丁寧な表現なので、ビジネスーンで上司や取引先などの目上の人に使っても問題ありません。また、「差し支えございません」は「差し支えありません」をさらに丁寧にした表現なので、特別な目上の人に対して使うこともできます。
「差し支えございません」は「差支えございません」とも表記可能
「差し支えございません」は「差支えございません」と表記しても問題ないのですが、「差し支えございません」の方が一般的な表現と覚えておきましょう。
「差し支えございません」の類語
「差し支えございません」の類語・類義語としては、都合の悪い事情はないことを意味する「支障はございません」、都合の悪いことはないことを意味する「不都合はございません」、ある物事を行うのに具合の悪い事情がないことを意味する「差し障りございません」などがあります。
「差し支えありません」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、自分にとって不都合がないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように、「差し支えありません」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉です。
「差し支えございません」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、自分にとって不都合がないことを表現したい時などが挙げられます
上記の例文のように、「差し支えございません」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉です。
「差し支えありません」と「差し支えございません」はどちらも自分にとって不都合がないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「差し支えありません」よりも「差し支えございません」の方が丁寧な表現と覚えておきましょう。