【ご報告させていただきます】と【ご報告いたします】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ご報告させていただきます」(読み方:ごほうこくさせていただきます)と「ご報告いたします」(読み方:ごほうこくいたします)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ご報告させていただきます」と「ご報告いたします」という言葉は、どちらも告げ知らせることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ご報告させていただきます」と「ご報告いたします」の違い

「ご報告させていただきます」と「ご報告いたします」の意味の違い

「ご報告させていただきます」と「ご報告いたします」の違いを分かりやすく言うと、「ご報告させていただきます」の方が「ご報告いたします」よりも丁寧な表現という違いです。

「ご報告させていただきます」と「ご報告いたします」の使い方の違い

一つ目の「ご報告させていただきます」を使った分かりやすい例としては、「この件については改めてご報告させていただきます」「内容の詳細につきましては追ってご報告させていただきます」「調査結果についてご報告させていただきます」などがあります。

二つ目の「ご報告いたします」を使った分かりやすい例としては、「本日の会議の内容をご報告いたします」「今月の目標が達成できましたことをご報告いたします」「詳細が決まり次第ご報告いたします」などがあります。

「ご報告させていただきます」と「ご報告いたします」の使い分け方

「ご報告させていただきます」と「ご報告いたします」は、どちらも告げ知らせることを意味する言葉で大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「ご報告させていただきます」の方が「ご報告いたします」よりも丁寧な表現という点です。

ただし、「ご報告いたします」も丁寧な表現には変わりないので、上司や取引先などの目上の人に使っても問題ないと覚えておきましょう。

「ご報告させていただきます」と「ご報告いたします」の英語表記の違い

「ご報告させていただきます」も「ご報告いたします」も英語にすると「I would like to report on」となり、例えば上記の「調査結果についてご報告させていただきます」を英語にすると「I would like to report on Investigation result」となります。

「ご報告させていただきます」の意味

「ご報告させていただきます」とは

「ご報告させていただきます」とは、告げ知らせることを意味しています。

表現方法は「一応ご報告させていただきます」「改めてご報告させていただきます」

「一応ご報告させていただきます」「改めてご報告させていただきます」「追ってご報告させていただきます」「取り急ぎご報告させていただきます」「ひとまずご報告させていただきます」などが、「ご報告させていただきます」を使った一般的な言い回しになります。

「ご報告させていただきます」の使い方

「ご報告させていただきます」を使った分かりやすい例としては、「面談の日程については追ってご報告させていただきます」「新規事業についてご報告させていただきます」「先日ご依頼いただいた件についてご報告させていただきます」などがあります。

「ご報告させていただきます」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉で、上司や取引先などの目上の人に対して使うことができます。また、ただ告げ知らせるのではなく、ある任務を与えられた者がその経過や結果などを述べる場合に使うことが多いです。

「ご報告させていただきます」は二重敬語ではない

「ご報告させていただきます」は告げ知らせることを意味する「報告」に、接頭語の「ご」とさせてもらうの謙譲語の「させていただく」と丁寧語の「ます」を付けた正しい敬語です。よく二重敬語や間違った敬語と言われていますが、そんなことはなく正しい敬語表記になります。

二重敬語はあくまで一つの言葉に対して敬語を二重で使ったものを指すので、「ご報告させていただきます」は二重敬語には当てはまらないと覚えておきましょう。

「ご報告させて頂きます」は誤り

「ご報告させていただきます」を漢字にして、「ご報告させて頂きます」とするのは誤りなので間違えないように気を付けましょう。平仮名の「ご報告させていただきます」を使うのが一般的です。

「ご報告させていただきます」の類語

「ご報告させていただきます」の類語・類義語としては、知らせることを意味する「ご報告します」、報告を言わせてもらうことを意味する「ご報告申し上げます」などがあります。

「ご報告いたします」の意味

「ご報告いたします」とは

「ご報告いたします」とは、告げ知らせることを意味しています。

表現方法は「取り急ぎご報告いたします」「後ほどご報告いたします」

「取り急ぎご報告いたします」「後ほどご報告いたします」「併せてご報告いたします」「ひとまずご報告いたします」などが、「ご報告いたします」を使った一般的な言い回しになります。

「ご報告いたします」の使い方

「ご報告いたします」を使った分かりやすい例としては、「先日行ったアンケート結果をご報告いたします」「その件につきましては今週中にご報告いたします」「調査結果をひとまずメールにてご報告いたします」などがあります。

「ご報告いたします」は告げ知らせることを意味する「報告」に、接頭語の「ご」とする謙譲語の「いたす」と丁寧語の「ます」が合わさった敬語になります。また、ただ告げ知らせるのではなく、ある任務を与えられた者がその経過や結果などを述べる場合に使うことが多いです。

「ご報告いたします」は簡潔な表現ですが、ビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対して使って問題ありません。

「ご報告いたします」の類語

「ご報告いたします」の類語・類義語としては、連絡を言わせてもらうことを意味する「ご連絡申し上げます」、知らせることを意味する「お知らせいたします」などがあります。

「ご報告させていただきます」の例文

1.社長が推進する新規プロジェクトについて、進歩状況をご報告させていただきます。
2.忘年会の開催場所について参加人数などを確認し、追ってご報告させていただきます。
3.詳細につきましては改めてご報告させていただきます。その際はよろしくお願いいたします。
4.誠に勝手ながら、明日から1週間店舗リニューアルのため、臨時休業する旨を取り急ぎご報告させていただきます。
5.来月入籍することとなりました。メールにて恐縮ですがひとまずご報告させていただきます。
6.私事ではございますが、先月第一子となる長女を出産いたしましたことを、ここにご報告させていただきます。
7.年末イベントの内容の詳細につきましては追ってご報告させていただきますので、もうしばらくお待ちください。
8.市場調査につきましてご報告させていただきます。まずはお手元の資料の2ページ目をご覧ください。
9.私事ながらご報告させていただきます。この度わたくしは一般男性と婚約することになりました。
10.明日予定されていた会議ですが、来週に延期となりましたので取り急ぎご報告させていただきます。

この言葉がよく使われる場面としては、告げ知らせることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「ご報告させていただきます」はビジネスシーンにおいて使われている言葉です。

「ご報告いたします」の例文

1.ご依頼いただいておりました奥様の浮気について、調査結果をご報告いたします。
2.取り急ぎ結果のみご報告いたします。先程行われた会議で私たちが提案した新規プロジェクトが承認されました。
3.私事で恐縮ではございますが、昨日長女を出産したことをご報告いたします。
4.お陰様で無事に第一志望に合格したことをご報告いたします。本当にありがとうございました。
5.ご依頼いただきた商品について、本日発送いたしましたことをご報告いたします。
6.皆さまからお寄せいただいた募金は下記保護団体へお届けしましたことをご報告いたします。皆さまのご支援、ご協力に厚く御礼申し上げます。
7.先日来お伝えしてありました母の膝の手術ですが、昨日、無事済みましたことを、ひとまずはご報告いたします。いつもご心配いただきありがとうございます。
8.A社との大型契約はいろいろ難航を極めましたが、この度無事締結したことを、取り急ぎご報告いたします。
9.先日、福島の老舗旅館へお邪魔しました。伺った理由はのちほどご報告いたしますが、とにかくすばらしい旅館でした。
10.A社の事例についてお話いたしましたが、時間が余っているとのことでB社の事例についても併せてご報告いたします。

この言葉がよく使われる場面としては、告げ知らせることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「ご報告いたします」はビジネスシーンにおいて使われている言葉です。

「ご報告させていただきます」と「ご報告いたします」はどちらも告げ知らせることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「ご報告させていただきます」の方が「ご報告いたします」より丁寧な表現と覚えておきましょう。

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