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【名誉】と【栄誉】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「名誉」(読み方:めいよ)と「栄誉」(読み方:えいよ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「名誉」と「栄誉」という言葉は、どちらも「高く評価されているさま」を表しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




名誉と栄誉の違い

名誉と栄誉の意味の違い

名誉と栄誉の違いを分かりやすく言うと、名誉とは輝かしい功績による評判を表し、栄誉とは輝かしい功績そのものを表すという違いです。

名誉と栄誉の使い方の違い

一つ目の名誉を使った分かりやすい例としては、「コンテストで優秀賞をもらって名誉に思う」「自分の名誉を守るために訴えたい」「名誉毀損罪は刑法で定められています」「名誉挽回のチャンスをください」などがあります。

二つ目の栄誉を使った分かりやすい例としては、「市民の誇りとして栄誉をたたえる」「ノーベル賞は世界で最も栄誉ある賞です」「本校の生徒が栄誉ある賞を受賞しました」「内閣総理大臣より国民栄誉賞が授与されました」などがあります。

名誉と栄誉の使い分け方

名誉と栄誉という言葉は、どちらも優れていると高く評価されている様子を表しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

名誉とは、優れているとして社会的に認められていることを意味し、名前が高まるような素晴らしい評価が付くさまを表します。その人が社会的に認められている人格的価値を損なうことを「名誉を傷つける」「名誉を毀損する」と表現します。

栄誉とは、輝かしい誉れを意味し、世間から優れたものと認められ褒めたたえられることを表します。偉業を成し遂げたり、立派なことをするなど、その人の功績をたたえることに対して使用される言葉です。

つまり、功績そのものを評価する表現が「栄誉」であり、それにより評判を得ることが「名誉」と言えるでしょう。

名誉と栄誉の英語表記の違い

名誉も栄誉も英語にすると「honor」「credit」「glory」となり、例えば上記の「賞をもらって名誉に思う」を英語にすると「be honored to receive an award」となります。

名誉の意味

名誉とは

名誉とは、能力や行為について、すぐれた評価を得ていることを意味しています。

その他にも、「社会的に認められている、その個人または集団の人格的価値」「身分や職名を表す語に付けて、その人の功労をたたえて贈る称号とするもの」「有名であること、評判が高いこと」の意味も持っています。

名誉の読み方

名誉の読み方は「めいよ」の他に「めいよう」があります。「めいよう」と読む場合は、珍しいこと、不思議」を意味し、「めいよ」とは違った使い方になるので注意しましょう。

表現方法は「名誉に関わる」「名誉を傷つける」「名誉のために」

「名誉に関わる」「名誉を傷つける」「名誉のために」「名誉にかけて」などが、名誉を使った一般的な言い回しです。

名誉の使い方

「最も名誉ある賞をいただく」「国際社会において名誉ある地位を占める」などの文中で使われている名誉は「すぐれた評価を得ていること」の意味で、「名誉毀損で訴えてやる」「名誉殺人の被害者は女性ばかりだ」などの文中で使われている名誉は「人格的価値」の意味で使われています。

一方、「名誉市民はどのような人がなるのだろう」「教授から名誉教授になると給料は変わりますか」などの文中で使われている名誉は「その人の功労をたたえて贈る称号」の意味で、「この火傷は名誉の負傷です」の文中で使われている名誉は「評判が高いこと」の意味で使われています。

名誉とは、上記にあるように複数の意味を持つ言葉であるため、文脈により意味を捉える必要があります。現在は。「良い評価を受けていること」「社会に認められている価値」「功績をたたえて贈られる称号」の意味で使われることが多くなっています。

また、名誉という言葉は「不思議な様子や、珍しいこと」という意味も持っていましたが、今ではほとんど使用されていません。

「名誉毀損」の意味

上記例文にある「名誉毀損」は「名誉棄損」とも書き、人前でおおっぴらに社会的評価を傷つけることを意味します。名誉毀損罪は、具体的な事柄を挙げて相手の名誉を傷つける罪です。法律用語では「名誉毀損」ですが、報道では「名誉棄損」と書かれることが多くなっています。

「名誉革命」の意味

名誉を用いた日本語には「名誉革命」があります。名誉革命とは簡単にいうと、17世紀のイングランドで起きた無血のクーデターのことです。このクーデターでは暴力を行使することなく革命を果たし、それが「名誉」であることから「名誉革命」と名付けられました。「無血革命」とも言います。

名誉の対義語

名誉の対義語・反対語としては、名誉を傷つけることや名折れを意味する「不名誉」、面目を失うことや名誉が傷つけられることを意味する「不面目」などがあります。

名誉の類語

名誉の類語・類義語としては、名誉ある評判を意味する「名声」、世間での評判や名声を意味する「名聞」、人が世間に対してもっている誇りや面目を意味する「体面」、世間や周囲に対する立場や名誉を意味する「面目」などがあります。

栄誉の意味

栄誉とは

栄誉とは、輝かしい誉れ、栄名を意味しています。

栄誉の読み方

栄誉の読み方は「えいよ」です。誤って「えいげん」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「栄誉ある賞」「栄誉に輝く」「栄誉にあずかる」

「栄誉ある賞」「栄誉に輝く」「栄誉にあずかる」などが、栄誉を使った一般的な言い回しです。

栄誉の使い方

栄誉を使った分かりやすい例としては、「栄誉ある2つの賞に輝いた選手です」「栄誉を称える記念碑が建立されました」「国民栄誉賞の受賞者一覧をダウンロードする」「全国大会出場という栄誉にあずかることができました」などがあります。

その他にも、「大変栄誉ある賞を受賞いたしました」「旭日中綬章拝受の栄誉に浴する」「大統領は儀仗隊の栄誉礼を受けました」「上野東照宮内に栄誉権現社があります」「学長が栄誉教授の称号記を名誉教授に贈りました」などがあります。

栄の「栄」は訓読みで「さかえる」と読み、物事が盛んになることや、良いという評判を得ることを表します。「誉」は訓読みで「ほまれ」と読み、誇りとする事柄を表します。この二つの漢字が組み合わさり、栄誉とは、栄えある名誉や、優れたものに与えられる輝かしい誉れを意味します。

「栄誉に浴する」の意味

上記の例文にある「栄誉に浴する」とは、素晴らしい名誉や栄光をもらうことや、光栄なことを身に受けるさまを表す言い回しです。「浴する」とは、よいものとして身に受けることです。

「栄誉礼」の意味

栄誉を用いたに日本語には「栄誉礼」(読み方:えいよれい)があります。栄誉礼とは、軍隊が元首や貴賓を送迎するときに行う儀礼のことです。

栄誉の対義語

栄誉の対義語・反対語としては、体面や名誉などを傷つけることを意味する「恥辱」、辱められて面目を失うことを意味する「屈辱」などがあります。

栄誉の類語

栄誉の類語・類義語としては、大きな名誉や輝かしい誉れを意味する「栄光」、重要な役目を任されたりして名誉に思うことを意味する「光栄」、栄誉や名誉あるいは輝かしい勝利を意味する「栄冠」などがあります。

名誉の例文

1.あまり知られていませんが、フィールズ賞は数学界のノーベル賞と呼ばれるほどの名誉な賞です。
2.私の名誉のために言っておくと、仕事を休みがちなのは妊娠初期で体調がすぐれないためです。
3.スーパーで万引きの濡れ衣を着せられるなんて、名誉毀損で訴えたいくらいに悔しいです。
4.名誉会長は、経営破綻した会社をなんとか再建したいと尽力されました。
5.某有名大学の名誉教授は、30年来の英語教育改革が妥当性を検証すべきだと指摘する。
6.有名なアニメ映画の監督が自分の住んでいる市の名誉市民であることを最近知りうれしくなった。
7.弟は怪我した膝を拭って名誉の負傷だと言ったが、さっき転んだだけと言うことを俺は知っている。
8.その環境保護団体は名誉ある賞を授与され、ついにその成果が社会に認められました。
9.政治家は自身の名誉を保つために、不正な行為をしたことを隠蔽して慎重に行動しています。
10.私が在学していたときには先生は准教授であったのに、今では名誉教授となられているのだから時が経つのは早いですね。

この言葉がよく使われる場面としては、人の才能や特定の技能などに関するすぐれた評判、社会的に承認された価値、地位や職名を表わす語、名声を博することを表現したい時などが挙げられます。

例文1にある名誉は、すぐれた評判の意味で用いられています。例文2や例文3の名誉は、社会的に承認された価値を意味しています。例文4や例文5の名誉は、位や職名を表わす語です。

例文2の「名誉のために」とは、名誉を損なわないために、また対外的な評判のために何かをする様子を意味する慣用表現です。

栄誉の例文

1.この度はこのような栄誉ある賞をいただき、大変嬉しく思っております。
2.本選に出場するだけで栄誉な英語弁論大会で、特別賞を受賞し感無量です。
3.皆様のご支援のおかげで、このような栄誉にあずかることができましたことを感謝いたします。
4.強靭な精神力を持ち、超人的な体の使い方をする車いすテニスプレーヤーは、国民栄誉賞を受賞しました。
5.書道コンクールの入賞者の栄誉をたたえるため、表彰式を下記の日程で開催します。
6.歴史ある合唱コンクールで本校は初出場ながら銀賞という栄誉ある賞をいただきました。
7.100年続くこの栄誉ある大会に参加出来ただけでも嬉しいのに、3位入賞なんて、明日雪でも降るんじゃないだろうか。
8.彼女はオリンピックで金メダルを獲ったのだから、国民栄誉賞を受賞できるのはと世論からは確実視されている。
9.大変栄誉ある賞を受賞いたしまして、恐縮しておりますが、これからも奢ることなく職人の道を邁進していきたく存じます。
10.全国大会に初出場という栄誉にあずかることができましたのも、ひとえに皆様のご尽力のおかげでもあります。

この言葉がよく使われる場面としては、人にたたえられる栄えある名誉を表現したい時などが挙げられます。

例文4にある「国民栄誉賞」とは、内閣総理大臣表彰の一つであり、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった」と認められる個人または団体に贈られるものです。

名誉と栄誉という言葉は、どちらも「高く評価されているさま」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、輝かしい功績による評判を表現したい時は「名誉」を、輝かしい功績を表現したい時は「栄誉」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
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