【増々】と【益々】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「ますます」という読み方の「増々」と「益々」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「増々」と「益々」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




増々と益々の違い

増々と益々の意味の違い

増々と益々の違いを分かりやすく言うと、増々は間違ってはいないがあまり使われていない言葉、益々とは程度が一層甚だしくなることです。

増々は辞書には載っていない言葉

一般的には増々という言葉はあまり使われていません。益々と発音が同じなため増々を使っている人がほとんどです。また、増々は辞書に載っておらず、広く一般的にも使われていないので、余程の理由がない限り益々を使うようにしましょう。

益々は辞書に載っている正しい日本語

一般的に使われている益々を使った分かりやすい例としては、「雨風はますます激しくなる」「益々のご活躍をお祈り申し上げます」「今朝より益々体調が悪化してきた」「彼の成長が益々楽しみです」「私は益々元気になっています」などがあります。

益々という言葉はよく使われていても、増々という言葉はあまり使われていません。同時に益々という単語の意味について「程度が一層甚だしくなること」と覚えておきましょう。

益々の英語表記

益々を英語にすると「increasingly」「progressively」「more and more」となり、例えば上記の「私は益々元気になっています」を英語にすると「I am increasingly energetic」となります。

増々の意味

増々とは

増々とは、益々の間違った使われ方です。

増々は益々の慣用的表現

増々という言葉はあまり使われておらず、辞書にも載っていません。読み方が同じなため、益々と混同してしまう人が多いようですが、一般的ではなので使わないように気を付けましょう。

結論から言ってしまうと、増々は益々と同じ程度が一層甚だしくなることを意味しており、日本語としては間違っていません。ただし、増々は益々の慣用的表現なのであまり使われていない言葉になります。

慣用的表現とは、一般に普及するために俗語としていい換えた表現のことです。

上記にも書いたように増々は一般的ではないので、益々か、平仮名の「ますます」の方を使うようにしましょう。

一般的ではない言葉の増々の「増」を使った別の言葉としては、物の数量が増えることを意味する「増加」、増えることを意味する「増殖」、分量が増えることを意味する「増量」、増えて大きくなることを意味する「増大」などがあります。

益々の意味

益々とは

益々とは、程度が一層甚だしくなることを意味しています。

表現方法は「益々楽しみ」「益々の繁盛を」「益々活躍」

「益々楽しみ」「益々の繁盛を」「益々活躍」などが、「益々」を使った一般的な言い回しになります。

益々の使い方

益々を使った分かりやすい例としては、「1月になったら益々寒くなるだろう」「やればやるほど益々興味が湧いてきました」「天気予報によると午後はますます暑くなる予定です」「子供が5歳になり益々手を焼いている」などがあります。

その他にも、「貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます」「考えているうちに益々わからなくなってきました」「私の心は益々不快になりました」などがあります。

益々は程度が一層甚だしくなることを意味しており、後に続く言葉を強調する副詞になります。基本的に良い状態やより発展していくというプラスのイメージで使う言葉ですが、場合によってはマイナスなおイメージでも使うと覚えておきましょう。

益々は日常生活とビジネスシーンどちらでも使える言葉ですが、いくつか注意点があります。

日常生活では漢字の益々より平仮名の「ますます」

日常生活において益々を使ってしまうと少々堅い印象を与えてしまうため、平仮名の「ますます」を使った方がいい場合もあります。

例えば、「来週から益々暑くなるだろう」や「気分が益々良くなってきた」とするとやや不自然なので、「来週からますます暑くなるだろう」や「気分がますます良くなってきた」と平仮名にした方が相手に良い印象を与えることができます。

ビジネスシーンでは平仮名の「ますます」より漢字の益々

また、ビジネスシーンにおいて使う場合は「貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます」のように、平仮名の「ますます」を使うよりも漢字の「益々」を使った方が、きっちりとした良い印象を与えることができます。

益々の類語

益々の類語・類義語としては、今までよりも程度が増すことを意味する「更に」、事物の程度や状態がさらにその度を強めることを意味する「もっと」、程度が一段と進むことを意味する「一層」などがあります。

増々の例文

1.増々という言葉はあまり一般的ではないので、おそらく益々の言い間違いだろう。
2.益々という言葉は程度が一層甚だしくなることで、増々という言葉はあまり一般的ではありません。
3.増々という言葉は、今のところ一般的に使われていないがが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.増々のご活躍を祈念しておりますという言葉を使う人はいるが、正しくは益々のご活躍を祈念しておりますです。
5.今日の午後からは益々寒くなると言われているという言葉は一般的ですが、今日の午後からは増々寒くなると言われているという言葉は一般的ではありません。

この言葉がよく使われる場面としては、益々という言葉を間違えて増々と表現している時などが挙げられます。

増々という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではありません。

増々という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、増々ではなく、益々と表現した方がいいでしょう。

益々の例文

1.これからの季節は益々寒くなるなので、コートを買うことにしました。
2.昨日よりも益々体調が悪化してきたので、会社を休んで病院へ行くことにしました。
3.知れば知るほど益々興味が湧いてきたので、もっと勉強したいです。
4.皆さまのご健康と、御社の益々のご発展を祈願いたしまして、私の挨拶といたします。
5.末筆ながら、貴社の益々のご繁栄とご発展をお祈り申し上げます。
6.この度のご出版まことにおめでとうございます。大変大きなお仕事を達成され、お喜びも一入と推察いたします。鈴木さまの益々のご活躍とご健勝をお祈り申し上げます。
7.雨の予報に当初はそれほど心配していなかったが、夜になり雨は益々ひどくなり、心配した両親が避難の準備をし始めていた。
8.旧年中はたいへんお世話になりました。本年もよりよいサービスを目指す所存でございます。貴社の益々のご発展をお祈りしております。
9.大好きな俳優さんに観光地でばったり会ってしまったのだが、仕事中にもかかわらず写真を撮ってくれたので益々ファンになってしまった。
10.欲しかったものが人気でなかなか手に入らないと聞くと、益々ほしくなってしまうのだから人というのは欲深い生き物だね。

この言葉がよく使われる場面としては、程度が一層甚だしくなることを表現したい時などが挙げられます。

例文4と例文5の「益々」はビジネスシーンにおいてよく使われている言い回しです。

増々と益々どちらを使うか迷った場合は、増々は一般的に使われていない言葉なので、一般的に使われている言葉の益々を使うようにしましょう。

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