【ご指摘】と【ご指導】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た読み方のを持つ「ご指摘」(読み方:ごしてき)と「ご指導」(読み方:ごしどう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ご指摘」と「ご指導」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「ご指摘」と「ご指導」の違い

「ご指摘」と「ご指導」の意味の違い

「ご指摘」と「ご指導」の違いを分かりやすく言うと、「ご指摘」とは大切な点や注意すべきことや欠点や過失などを具体的に取り上げて指し示すこと、「ご指導」とはある目的や方向に向かって教え導くことという違いです。

「ご指摘」と「ご指導」の使い方の違い

一つ目の「ご指摘」を使った分かりやすい例としては、「修正箇所がありましたらご指摘くださいますようお願い申し上げます」「的確なご指摘ありがとうございました」などがあります。

二つ目の「ご指導」を使った分かりやすい例としては、「ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」「今後ともご指導いただけたら幸いです」「いつも温かいご指導ありがとうございました」「今後ともご指導よろしくお願いいたします」などがあります。

「ご指摘」と「ご指導」の使い分け方

「ご指摘」と「ご指導」は似た日本語ですが、意味は全く異なっているので間違えないように注意しましょう。

「ご指摘」は大切な点や注意すべきことや欠点や過失などを具体的に取り上げて指し示すことを意味しており、ただ単純に指し示す場合に使います。

一方、「ご指導」はある目的や方向に向かって教え導くことを意味しており、相手に対して何かを教える場合に使う言葉です。

「ご指摘」と「ご指導」の英語表記の違い

「ご指摘」を英語にすると「point out」「advice」「comment」となり、例えば上記の「ご指摘ありがとうございます」を英語にすると「Thank you for pointing that out」となります。

一方、「ご指導」を英語にすると「guide」「lead」「coach」「leadership」となり、例えば上記の「今後ともご指導よろしくお願いいたします」を英語にすると「I hope you will continue to guide me in the future」となります。

「ご指摘」の意味

「ご指摘」とは

「ご指摘」とは、大切な点や注意すべきことや欠点や過失などを具体的に取り上げて指し示すことを意味しています。

表現方法は「ご指摘ください」「ご指摘いただけますと幸いです」

「ご指摘ください」「ご指摘いただけますと幸いです」「ご指摘ありがとうございます」「ご指摘いただいた件を踏まえ」「遠慮なくご指摘ください」などが、「ご指摘」を使った一般的な言い回しになります。

「ご指摘」の使い方

「ご指摘」を使った分かりやすい例としては、「ご指摘いただいた箇所を修正いたしました」「至らない点などがありましたら遠慮なくご指摘ください」「部長からのご指摘を踏まえ、企画書を新たに作成いたしました」などがあります。

「ご指摘」は大切な点や注意すべきことや欠点や過失などを具体的に取り上げて指し示すことを意味する「指摘」に、接頭語の「ご」がついた敬語表現です。

「ご指摘」は敬語表現なので、ビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対しても使うことができます。ただし、「ご指摘いただけますと幸いです」「遠慮なくご指摘ください」などのように前後の文章も敬語表現にする必要があります。

「ご指摘」を使える場面は複数存在しています。

一つ目は「ご指摘くださいますようお願い申し上げます」「何あありましたらご指摘ください」などのように相手に指摘を求める場面です。

二つ目は「ご指摘の通りでした申し訳ございません」「ご指摘いただきありがとうございます」などのように、感謝や謝罪する場面です。

三つ目は「係長からのご指摘を踏まえ」「ご指摘いただいた箇所を修正いたしました」などのように、指摘に対して訂正や対応する場面になります。

「ご指摘」の類語

「ご指摘」の類語・類義語としては、ある問題に対する主張や考えを言うことを意味する「ご意見」、不明の点を聞いて確かめることを意味する「お問合せ」、目上の人に物事の実現を強く求めることを意味する「ご要望」などがあります。

「ご指導」の意味

「ご指導」とは

「ご指導」とは、ある目的や方向に向かって教え導くことを意味しています。

表現方法は「ご指導いただき」「ご指導のほど」「ご指導ください」

「ご指導いただき」「ご指導のほど」「ご指導ください」「ご指導の上」「ご指導ご鞭撻」などが、「ご指導」を使った一般的な言い回しになります。

「ご指導」の使い方

「ご指導」を使った分かりやすい例としては、「甲子園に出場することができたのは、先生方のご指導のおかげです」「いつも丁寧にご指導いただき心より感謝申し上げます」「先生のご指導のおかげで金賞を取ることができました」などがあります。

「ご指導」はある目的や方向に向かって教え導くことを意味する「指導」に、接頭語の「ご」がついた敬語表現です。

「ご指導」は敬語表現なので、ビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対しても使うことができます。ただし、「先生のご指導のおかげです」「丁寧なご指導心よりお礼申し上げます」などのように前後の文章も敬語表現にする必要があります。

また、「ご指導」は何かを教えたり、教えてもらったりする場面で使う言葉と覚えておきましょう。

「ご指導」の類語

「ご指導」の類語・類義語としては、学問や技芸を教え授けることを意味する「ご教授」、努力するように励ますことを意味する「ご鞭撻」、知識や方法などを教え示すことを意味する「ご教示」などがあります。

「ご指摘」の例文

1.ご指摘の通り記入漏れがございました。大変申し訳ございません。
2.ご指摘いただきありがとうございます。修正次第、すぐに連絡差し上げます。
3.課長からのご指摘を踏まえ、プレゼンの資料を新たに作成いたしました。
4.この度はご指摘くださりありがとうございました。二度とこのようながないよう気を引締めて業務に取り組む所存です。
5.ご指摘いただきありがとうございます。また、こちらの資料に不備がございましたことを深くお詫び申し上げます。
6.ご指摘いただきました点につきましては、現在、教務部で検討中でございます。講師の皆様方にはご迷惑、ご不便をおかけして申し訳ございません。いましばらくお待ちください。
7.投稿者からのご指摘を受けて確認したところ間違いがありましたので今修正いたしました。
8.度々ご迷惑をおかけたことをお詫び申し上げます。この度のご指摘を踏まえ改善に努めてまいります。
9.投稿された写真について肖像権について問題があればご指摘ください。すぐに削除いたします。
10.企画の草案ができましたので提出いたします。資料をチェックしていただいて、間違いがあればご指摘いただけたら幸いです。

この言葉がよく使われる場面としては、大切な点や注意すべきことや欠点や過失などを具体的に取り上げて指し示すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「ご指摘」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉です。

「ご指導」の例文

1.監督の厳しいご指導のおかげで今の自分があると感謝をしています。本当にありがとうございました。
2.入社して以来、ご指導ご鞭撻を賜りましたことを、厚くお礼申し上げます。
3.息子が志望校に合格できたのは、先生のご指導お陰です。大変ありがとうございました。
4.お手すきの際に、企画書の作成方法についてご指導いただけると幸いです。
5.今後とも弊社への変わらぬご愛顧とご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
6.全国大会に出場できたのはひとえに皆様のご指導ご鞭撻があったからです。本当にありがとうございました。
7.修業時代には、師匠や先輩たちから厳しくも温かいご指導をいただきまして今でも感謝してもしきれません。
8.門外漢のわたしに、専門家たちが手取り足取りご指導いただいたおかげでなんとか形にすることができた。
9.ご指摘いただきました点につきましては、現在、教務部で検討中でございます。講師の皆様方にはご迷惑、ご不便をおかけして申し訳ございません。いましばらくお待ちください。
10.私はK先生が中心となって開発したユニークで人の役に立つロボットに感銘を受け、大学ではぜひ先生のゼミに参加して直接ご指導を仰ぎたいと思っています。

この言葉がよく使われる場面としては、ある目的や方向に向かって教え導くことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「ご指導」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉です。

「ご指摘」と「ご指導」は似た日本語ですが、意味が異なっているので間違えないように注意が必要になります。

どちらの言葉を使うか迷った場合、大切な点や注意すべきことや欠点や過失などを具体的に取り上げて指し示すことを表現したい時は「ご指摘」を、ある目的や方向に向かって教え導くことを表現したい時は「ご指導」を使うと覚えておきましょう。

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