似た意味を持つ「たわいもない」と「たあいもない」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「たわいもない」と「たあいもない」という言葉は、どちらも取るに足らないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「たわいもない」と「たあいもない」の違い
「たわいもない」と「たあいもない」の意味の違い
「たわいもない」と「たあいもない」の違いを分かりやすく言うと、「たわいもない」は一般的に使われている、「たあいもない」は一般的に使われていないという違いです。
「たわいもない」と「たあいもない」の使い方の違い
一つ目の「たわいもない」を使った分かりやすい例としては、「彼のたわいもない行動には呆れてしまった」「久々に会った友人とたわいもない話で盛り上がる」「たわいもない試合をしてしまったのでファンに申し訳ないです」などがあります。
二つ目の「たあいもない」を使った分かりやすい例としては、「彼女とたあいもない会話をしました」「彼のたあいもない言動がとても気になる」「疲れていたせいかたあいもなく寝てしまいました」「彼らはたあいもないことで争っている」などがあります。
「たわいもない」と「たあいもない」の使い分け方
「たわいもない」と「たあいもない」はどちらも取るに足らないことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「たわいもない」は一般的に使われているのに対して、「たあいもない」は一般的に使われていないという点です。
また、「たわいもない」と「たあいもない」を漢字にすると、どちらも「他愛もない」となります。「他愛」は当て字です。したがって、「たわいもない」と「たあいもない」は好きな方を使っても問題ありません。
「たわいもない」と「たあいもない」の英語表記の違い
「たわいもない」も「たあいもない」も英語にすると「trifling」「silly」「foolishly」「simple」となり、例えば上記の「彼らはたあいもないことで争っている」を英語にすると「They are quarreling over a trifling matter」となります。
「たわいもない」の意味
「たわいもない」とは
「たわいもない」とは、取るに足らないことを意味しています。その他にも、思慮分別に欠けること、正体がないこと、手応えや張り合いがないことの意味も持っています。
「たわいもない」の漢字表記
「たわいもない」を漢字にすると、「他愛もない」や「他愛も無い」と表記することができます。
表現方法は「たわいもない会話」「たわいもないおしゃべり」「たわいもない話」
「たわいもない会話」「たわいもないおしゃべり」「たわいもない話」「たわいもない時間」などが、「たわいもない」を使った一般的な言い回しになります。
「たわいもない」の使い方
「たわいもない話を一時間もしてしまった」「これはたわいもない子供のいたずらです」などの文中で使われている「たわいもない」は、「取るに足らないことや思慮分別に欠けること」の意味で使われています。
一方、「たわいもなく眠りこけてしまった」「たわいもなく試合に敗けてしまいました」などの文中で使われている「たわいもない」は、「正体がないことや手応えや張り合いがないこと」の意味で使われています。
「たわいもない」は取るに足らないことや思慮分別に欠けることを意味する「たわいない」に助動詞の「も」が付いた言葉です。本来は「たわいない」が正しい表現ですが、「も」が付いた「たわいもない」は広く一般的に使われているため、どちらを使っても問題ありません。
また、「たわいもない」はビジネスシーンと日常生活のどちらでも使うことが可能です。
「たわいもない」の類語
「たわいもない」の類語・類義語としては、大人らしい思慮分別に欠けていることを意味する「大人気ない」、思慮がなく軽率なことを意味する「無分別」(読み方:むふんべつ)、思慮がないことを意味する「心無い」などがあります。
「たあいもない」の意味
「たあいもない」とは
「たあいもない」とは、取るに足らないことを意味しています。その他にも、思慮分別に欠けること、正体がないこと、手応えや張り合いがないことの意味も持っています。
「たあいもない」の漢字表記
「たあいもない」を漢字にすると、「他愛もない」や「他愛も無い」と表記することができます。
表現方法は「たあいもない会話」「たあいもない時間」「たあいもない話」
「たあいもない会話」「たあいもない時間」「たあいもない話」などが、「たあいもない」を使った一般的な言い回しになります。
「たあいもない」の使い方
「たあいもない話で盛り上がりました」「たあいもないことで彼女を傷つけてしまいました」などの文中で使われている「たあいもない」は、「取るに足らないことや思慮分別に欠けること」の意味で使われています。
一方、「たあいもなく朝まで寝てしまいました」「彼ほどの人がたあいもなく負けるとは思いませんでした」などの文中で使われている「たあいもない」は、「正体がないことや手応えや張り合いがないこと」の意味で使われています。
「たあいもない」は取るに足らないことや思慮分別に欠けることを意味する「たわいない」に助動詞の「も」が付いた言葉です。本来は「たあいもない」が正しい表現ですが、「も」が付いた「たあいもない」は一般的に浸透しているため、どちらを使っても問題ありません。
また、「たあいもない」は辞書に載っている言葉ですが、同じ意味である「たわいもない」の方が一般的に使われていると覚えておきましょう
「たあいもない」の類語
「たあいもない」の類語・類義語としては、言うことや行いが子供っぽく見えることを意味する「子供染みる」、幼稚で未熟なことを意味する「稚拙」、わけなくできることを意味する「容易い」などがあります。
「たわいもない」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、取るに足らないことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、思慮分別に欠けること、正体がないこと、手応えや張り合いがないことを表現したい時にも使います。
例文1の「たわいもない」は取るに足らないこと、例文2の「たわいもない」は思慮分別に欠けること、例文3の「たわいもない」は正体がないこと、例文4と例文5の「たわいもない」は手応えや張り合いがないことの意味で使っています。
「たあいもない」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、取るに足らないことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、思慮分別に欠けること、正体がないこと、手応えや張り合いがないことを表現したい時にも使います。
例文1の「たあいもない」は取るに足らないこと、例文2の「たあいもない」は思慮分別に欠けること、例文3の「たいもない」は正体がないこと、例文4と例文5の「たいもない」は手応えや張り合いがないことの意味で使っています。
「たわいもない」と「たあいもない」はどちらも取るに足らないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、一般的に使われているのが「たわいもない」、一般的に使われていないのが「たあいもない」と覚えておきましょう。