【くんずほぐれつ】と【くんづほぐれつ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「くんづほぐれつ」と「くんずほぐれつ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「くんづほぐれつ」と「くんずほぐれつ」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「くんづほぐれつ」と「くんずほぐれつ」の違い

「くんづほぐれつ」と「くんずほぐれつ」の意味の違い

「くんづほぐれつ」と「くんずほぐれつ」の違いを分かりやすく言うと、「くんづほぐれつ」とは「くんずほぐれつ」の間違った使い方、「くんずほぐれつ」とは、取っ組み合ったり離れたりして激しく争うことです。

「くんづほぐれつ」は誤字

一般的には「くんづほぐれつ」という言葉は存在しません。読み方が似ていることから、「くんずほぐれつ」のことを間違えて「くんづほぐれつ」を使っている人がほとんどです。

「くんずほぐれつ」は正しい日本語

正しい言葉である「くんずほぐれつ」を使った分かりやすい例としては、「目の前でくんずほぐれつの大乱闘が起こりました」「校内でくんずほぐれつの対決が始まりました」「数人の男たちがくんずほぐれつの大喧嘩を始めました」などがあります。

「くんずほぐれつ」という言葉はあっても、「くんづほぐれつ」という言葉は存在しません。同時に「くんずほぐれつ」という単語の意味について「取っ組み合ったり離れたりして激しく争うこと」と覚えておきましょう。

「くんずほぐれつ」の英語表記

「くんずほぐれつ」を英語にすると「scuffle」となり、例えば上記の「数人の男たちがくんずほぐれつの大喧嘩を始めました」を英語にすると「Several men got into a wild scuffle」となります。

「くんづほぐれつ」の意味

「くんづほぐれつ」とは

「くんづほぐれつ」とは、「くんずほぐれつ」の間違った使われ方です。

「くんづほぐれつ」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「くんずほぐれつ」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「くんづほぐれつ」と間違えやすい理由

「くんづほぐれつ」と「くんずほぐれつ」を間違ってしまう理由としては、「づ」と「ず」の発音が似ているからです。正しい日本語は「ず」を使った「くんずほぐれつ」と覚えておきましょう。

「くんづほぐれつ」が間違いである理由

ではなぜ、「ず」は正しいのに対して「づ」は間違っているのかというと、現代仮名遣いにおいて、歴史的に表記されてきた「づ」も「ず」に統一するとされているからです。

しかし、「くんづほぐれつ」の「づ」は歴史的仮名遣いではなく、現代仮名遣いだと主張する説があり、一概に間違えとは言えなくなってきています。

現代仮名遣いとは、1986年7月1日に昭和61年内閣告示第1号として公布された日本語の仮名遣いのことを指しており、法令、新聞、公的な書類などで使って問題ない言葉です。

一方、歴史的仮名遣いとは明治時代から第二次世界大戦終結直後までの公文書や学校教育において用いられたもので、平安時代初期までの実際の綴りを基盤としている言葉を指しており、法令、新聞、公的な書類などでは使えない言葉のことです。

「くんずほぐれつ」の意味

「くんずほぐれつ」とは

「くんずほぐれつ」とは、取っ組み合ったり離れたりして激しく争うことを意味しています。

「くんずほぐれつ」の漢字表記

「くんずほぐれつ」を漢字にすると、「組んず解れつ」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「くんずほぐれつ」を使うようにしましょう。

「くんずほぐれつ」の使い方

「くんずほぐれつ」を使った分かりやすい例としては、「年頃の息子たちはくんずほぐれつの喧嘩をしている」「くんずほぐれつの試合をするレスリングはオリンピックの人気種目の一つです」「道端でくんずほぐれつの言い争いをしている二人がいました」などがあります。

「くんずほぐれつ」は取っ組み合ったり離れたりして激しく争うことを意味する連語です。連語とは二つ以上の単語が連結して、一つの単語と似たような働きを持つ言葉のことを意味しています。

では「くんずほぐれつ」はどの二つの単語が連結したかというと、がっちりと互いの体に取りつき合うことを意味する「組む」と、くっついているものの一方が動いて別々になることを意味する「解れる」(読み方:ほぐれる)です。

この「組む」と「解れる」が合わさり、取っ組み合ったり離れたりして激しく争うことの意味で「くんずほぐれつ」が使われるようになりました。

「くんずほぐれつ」は「彼らはくんずほぐれつの大乱闘をしている」のように喧嘩などで物理的に殴り合った場合だけではなく、「彼女たちはくんずほぐれつの言い争いをしている」のように、物理的ではなく論争や言い争いに対して使うことができるというのが特徴になります。

「くんずほぐれつ」の類語

「くんずほぐれつ」の類語・類義語としては、取っ組み合ってする喧嘩のことを意味する「掴み合い」、互いに組みつきあって争うことを意味する「取っ組み合い」、争いの決着をつけるため命をかけて戦うことを意味する「果し合い」などがあります。

「くんづほぐれつ」の例文

1.「くんづほぐれつ」という言葉は存在しないので、おそらく「くんずほぐれつ」の言い間違いだろう。
2.「くんずほぐれつ」という言葉は、取っ組み合ったり離れたりして激しく争うことで、「くんづほぐれつ」という言葉はない。
3.「くんづほぐれつ」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.子供達がくんづほぐれつの喧嘩をしているという言葉を使う人はいるが、正しくは子供達がくんずほぐれつの喧嘩をしているです。
5.部長と課長がくんずほぐれつの言い争いをしている現場を見かけてしまったという言葉はあるが、部長と課長がくんづほぐれつの言い争いをしている現場を見かけてしまったという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「くんずほぐれつ」という言葉を間違えて「くんづほぐれつ」と表現している時などが挙げられます。

「くんづほぐれつ」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「くんずほぐれつ」を間違えて使っている可能性が高いです。

「くんづほぐれつ」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「くんづほぐれつ」ではなく、「くんずほぐれつ」と表現するのが正しい使い方になります。

「くんずほぐれつ」の例文

1.両親がくんずほぐれつの取っ組み合いをしていたので、小さい私は驚いて泣きだしてしまいました。
2.男女が車内でくんずほぐれつ喧嘩している動画がSNSで晒されて、もの凄い勢いで拡散しました。
3.くんずほぐれつな口喧嘩になった理由は、彼氏の浮気が原因です。
4.柔道はくんずほぐれつの激しい攻防戦が繰り広げられているので、オリンピックの中でも人気種目の一つです。
5.彼女は内気な女性に見えるが、くんずほぐれつの格闘技を観戦するのが大好きです。
6.酒がすすみ、小さな意見の違いから言い争いとなり、最後はくんずほぐれつの取っ組み合いになった。
7.姉は今でこそ奥ゆかしくふるまっているが子どもの頃は気が強く、しょっちゅうくんずほぐれつの喧嘩をしてはいつも僕が泣かされていた。
8.カウンター席で食事をしていたら、客同士で揉めているのか目の前でくんずほぐれつの大乱闘が起こりました。
9.河川敷で遊んでいると、数人の不良の男たちがくんずほぐれつの大喧嘩を始めたのですぐにその場から離れました。
10.道端でくんずほぐれつの言い争いをしている男女二人がいましたので、私は喧嘩の仲裁を申し出ました。

この言葉がよく使われる場面としては、取っ組み合ったり離れたりして激しく争うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「くんずほぐれつ」は激しい喧嘩をした時に使われている言葉です。

「くんづほぐれつ」と「くんずほぐれつ」どちらを使うか迷った場合は、「くんづほぐれつ」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「くんずほぐれつ」を使うようにしましょう。

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