【たまに】と【まれに】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「たまに」と「まれに」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「たまに」と「まれに」という言葉は、どちらも滅多にないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「たまに」と「まれに」の違い

「たまに」と「まれに」の意味の違い

「たまに」と「まれに」の違いを分かりやすく言うと、「たまに」よりも「まれに」の方がより滅多ないことという違いです。

「たまに」と「まれに」の使い方の違い

一つ目の「たまに」を使った分かりやすい例としては、「彼はたまにフットサルをしています」「彼女はたまに良いことを言う」「インドア派なのでお出かけはたまにしかしません」「私はたまに両親へ手紙を書きます」「たまには私にご馳走させてください」などがあります。

二つ目の「まれに」を使った分かりやすい例としては、「東京都はまれに雪が積もることもあります」「私はまれに自炊することがあります」「この薬はまれに副作用が起こる可能性があるらしい」「彼女はまれに見る美人だ」などがあります。

「たまに」と「まれに」の使い分け方

「たまに」と「まれに」はどちらも滅多にないことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

結論から言ってしまうと、「たまに」よりも「まれに」の方がより滅多にないことに対して使うというのが違いになります。そのため、事が起こる頻度としては「たまに」>「まれに」にです。

分かりやすい例を挙げると、「彼とはたまに会う」と「彼とまれに会った」では会う頻度が異なっています。「彼とはたまに会う」は人によって解釈は違うものの半年や一年に会ったりする場合に使います。

一方、「彼とまれに会った」は本当に久しぶりに会ったことを意味しており、数年ぶりだったり数十年ぶりに会った場合に使います。

「たまに」と「まれに」の英語表記の違い

「たまに」も「まれに」も英語にすると「occasionally」「once in a while」となり、例えば上記の「私はたまに両親へ手紙を書きます」を英語にすると「I write to my parents occasionally」となります。

「たまに」の意味

「たまに」とは

「たまに」とは、滅多にないことを意味しています。

「たまに」の漢字表記

「たまに」を漢字にすると、「偶に」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「たまに」を使うようにしましょう。

「たまに」の使い方

「たまに」を使った分かりやすい例としては、「たまにはハンバーガーを食べてもいいだろう」「たまには祖母に会いに行こうと思います」「たまには家でゆっくりするのもいいだろう」「彼はたまにとんでもないことを言います」「私はたまにしか運動をしません」などがあります。

「たまに」は滅多にないことを意味する「たま」に、助動詞の「に」が合わさった言葉です。

「たまに」はある事柄がある程度の時間をおいて繰り返される場合に使い、その時間的間隔がかなり長い状態であるのが一般的です。ただし、その事が以前に起こったことがなかったり、今後二度と起こる可能性がないような場合には使うことはできません。

「たまに」はどれくらいか

「たまに」はどれくらいの間隔で使えばいいか悩む方もいると思いますが、結論から言ってしまうと明確な定義はありません。したがって、個人の裁量にで決まると覚えておけば問題ないでしょう。

「たまに」の対義語

「たまに」の対義語・反対語としては、どんな場合でものことを意味する「いつも」があります。

「たまに」の類語

「たまに」の類語・類義語としては、まれにしかないことを意味する「滅多にない」、時折のことを意味する「たまたま」、機会が少ないことを意味する「偶さか」などがあります。

「まれに」の意味

「まれに」とは

「まれに」とは、実現や存在することが非常に少ないことを意味しています。

「まれに」の漢字表記

「まれに」を漢字にすると、「稀に」や「希に」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「まれに」を使うようにしましょう。

「まれに」の使い方

「まれに」を使った分かりやすい例としては、「彼はまれにみる勤勉家です」「オーロラはまれにしか見ることができません」「これはまれにみる悲惨な事件です」「これはまれにしかないケースだと思います」「まれに県外へ旅行したくなる」などがあります。

「まれに」は実現や存在することが非常に少ないことを意味する「まれ」に、助動詞の「に」が合わさった言葉です。

「まれに」はある事柄がめったに起こらない場合に使うのが一般的で、結果的には一回切りしか起こらないことに対しても使うことができます。そのため、類語である「たまに」よりも滅多に起こらないことに対して使います。

「まれに」はどれくらいか

「まれに」はどれくらいの間隔で使えばいいか悩む方もいると思いますが、結論から言ってしまうと明確な定義はありません。したがって、個人の裁量にで決まると覚えておけば問題ないでしょう。

「まれに」の対義語

「まれに」の対義語・反対語としては、どんな時でものことを意味する「常に」があります。

「まれに」の類語

「まれに」の類語・類義語としては、滅多になくて貴重であることを意味する「珍しい」、時々のことを意味する「時たま」などがあります。

「たまに」の例文

1.いつも引きこもってゲームばかりしているので、たまには外に出てみようと思います。
2.たまに心臓が痛いので、病院で診てもらうことにしました。
3.祖母はたまに戦時中の話をしてくれるが、あまりにも悲惨で心が痛みます。
4.いつもはコンビニの弁当だが、たまには居酒屋に行ってもいいだろう。
5.私はお酒があまり好きではないので、飲み会などでたまにしか飲みません。

この言葉がよく使われる場面としては、滅多にないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「たまに」は頻繁には起こらないことに対して使う言葉です。

「まれに」の例文

1.渋谷ではまれに有名人と会うことができるので、歩くときは周りを見るようにしています。
2.皆既月食はまれにしかみれないので、みんな携帯電話で写真を撮っています。
3.彼は病院勤務ではなく、海外の紛争地域への配属を希望しているまれな存在です。
4.彼女はまれにしかミスをしないので、会社の人間からとても信頼が厚いです。
5.まれにお酒が飲みたくなることがあるので、冷蔵庫に生ビールを何本か入れています。

この言葉がよく使われる場面としては、実現や存在することが非常に少ないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「まれに」は頻繁には起こらないことに対して使う言葉です。

「たまに」と「まれに」はどちらも滅多にないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「たまに」よりも「まれに」の方がより滅多ないことに対して使うと覚えておきましょう。

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