【履歴書】と【職務経歴書】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「履歴書」(読み方:りれきしょ)と「職務経歴書」(読み方:しょくむけいれきしょ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「履歴書」と「職務経歴書」という言葉は、どちらも「経歴を記した書類」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




履歴書と職務経歴書の違い

履歴書と職務履歴書の意味の違い

履歴書と職務経歴書の違いを分かりやすく言うと、履歴書とは基本的なプロフィールを記した書類、職務経歴書とは業務経験やスキルを記した書類という違いです。

履歴書と職務履歴書の使い方の違い

一つ目の履歴書を使った分かりやすい例としては、「写真付きの履歴書を用意してください」「履歴書に送付状を添えて送りました」「履歴書で英語力をアピールしたい」「履歴書の志望動機に書くべきことは何ですか」をなどがあります。

二つ目の職務経歴書を使った分かりやすい例としては、「今やAIに職務経歴書を作成してもらう時代です」「職務経歴書で自分のキャリアをアピールする」「転職活動で求められる職務経歴書はどんなものですか」などがあります。

履歴書と職務履歴書の使い分け方

履歴書と職務経歴書という言葉は、どちらも主に就職活動や転職活動の場面で使用されていますが、意味や使い方には違いがあります。

履歴書とは、自身の基本的なプロフィールを記入した書類であり、就職や転職を希望する企業に提出するものです。氏名、生年月日、住所などの 基本情報に加えて、学歴、職務経歴、資格免許などをまとめて記載します。

職務経歴書とは、前述の履歴書と一緒に提出することが増えている書類であり、それまで就いてきた職業の経歴や保有する資格などを詳細に書くものです。履歴書の内容と重複する部分はありますが、より具体的に書くことで自分の強みを企業にアピールすることができます。

つまり、履歴書とは基本的なプロフィールを記入した書類であり、職務経歴書とは業務経験やスキルを詳しく記した書類です。二つの言葉は似ていますが、意味や役割は異なるので区別して使うようにしましょう。

履歴書と職務履歴書の英語表記の違い

履歴書も職務経歴書も英語にすると「resume」「one’s curriculum vitae」となり、例えば上記の「写真付きの履歴書」を英語にすると「Resume with a photo attached」となります。

履歴書の意味

履歴書とは

履歴書とは、履歴を書いた書類を意味しています。

履歴書の使い方

履歴書を使った分かりやすい例としては、「正しい履歴書の書き方がわかりません」「シンプルな履歴書のテンプレートを探しています」「職務経歴書のテンプレートが無料でダウンロードできます」などがあります。

その他にも、「履歴書の学歴はいつから書けばよいのだろう」「履歴書の写真はスマホで撮りました」「履歴書を入れた封筒の書き方にもマナーがあります」「履歴書のサイズは二種類あります」「履歴書の職歴欄の書き方を教えてもらいました」などがあります。

履歴書の「履歴」とは、その人が経てきた学業や職業などを表し、履歴書とは、学業や職業などの経歴を記した書類です。就職や転職、あるいはアルバイト応募の際に選考用の資料として用いられます。

履歴書に記入する主な項目

履歴書に記入する主な項目には、「学歴・職歴」「自己PR」「志望動機」があります。手書きの履歴書と指定がなければ、パソコンで作成することも可能で、その場合は履歴書のフォーマットやテンプレートをインターネットからダウンロードして作成します。

履歴書の類語

履歴書の類語・類義語としては、その人の略歴や人物紹介を意味する「プロフィール」、初対面の人などに自分の名前や身分などを知らせることを意味する「自己紹介」、自分の半生について振り返りまとめたものを意味する「自分史」、学業に関する経歴を意味する「学歴」などがあります。

職務経歴書の意味

職務履歴書とは

職務経歴書とは、これまで経験してきた職務の内容を記載した書類を意味しています。

職務履歴書の使い方

職務経歴書を使った分かりやすい例としては、「職務経歴書の書き方を教えてください」「職務経歴書でしっかり自己PRしましょう」「職務経歴書のフォーマットにはいくつか種類があります」などがあります。

その他にも、「職務経歴書にアルバイトの経験を書きました」「職務経歴書の冒頭に職務要約を短くまとめる」「職務経歴書の見本を参考に記入してください」「職務経歴書のテンプレートをダウンロードする」などがあります。

職務経歴書は「職務」「経歴」「書」から成る言葉です。「職務」はその人が担当している仕事、「経歴」は今まで経験してきた仕事や身分あるいは学業などの事柄を表します。職務経歴書とは、これまで経験した職務の実績やスキルを応募先の企業にアピールするための書類です。

職務履歴書の特徴

職務経歴書は、企業の求人に応募する際に履歴書とセットで提出を求められることが多くあります。記載項目は自由ですが、一般的には「職務経歴」「免許・資格」「活かせる能力」など履歴書では書ききれないスキルや経験などを記入します。

職務履歴書の類語

職務経歴書の類語・類義語としては、それまで就いてきた職業についての経歴を意味する「職歴」、おおまかな経歴を意味する「略歴」、職業や技能上の経験を意味する「キャリア」、履歴書や職務経歴書を意味する「CV」などがあります。

履歴書の例文

1.アルバイトに応募するため履歴書を書いていますが、志望動機が思いつきません。
2.ブラウザ上で履歴書がつくれる無料サービスがあることを知り、機会があったら使ってみようと思いました。
3.このアプリを使えば、テンプレートに記入するだけで簡単に履歴書がスマホで作成できます。
4.履歴書の学歴欄は入学と卒業を分けて書くことを知らず、一行にまとめてしまいました。
5.人事担当者に好印象を与える履歴書の書き方を、実例を挙げながら説明いたします。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の履歴を書いた書類を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、履歴書という言葉は、就職活動や転職活動などの限られた場面で使用されています。

職務経歴書の例文

1.職務経歴書の書き方がわからないので、インターネットで調べることにしました。
2.無料でダウンロードできる職務経歴書のテンプレートを活用しようと思います。
3.転職活動で用いる職務経歴書は、市販のものに手書きで記入することにしました。
4.職務経歴書に、学生時代にやったアルバイトの経験を書いてもよいのだろうか。
5.英語力が活かせる仕事に転職したいので、職務経歴書にTOEICのスコアを記入しています。

この言葉がよく使われる場面としては、自身のスキルや能力あるいは経験などを記す書類でを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、職務経歴書という言葉は、就職活動や転職活動などの限定的な場面で使用されています。

履歴書と職務経歴書という言葉は、どちらも「その人の経歴を記した書類」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、その人のプロフィールを記した書類を表現したい時は「履歴書」を、その人の職務経験や実務能力を記した書類を表現したい時は「職務経歴書」を使うようにしましょう。

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