似た意味を持つ「お休みさせていただきます」(読み方:おやすみさせていただきます)と「休ませていただきます」(読み方:やすませていただきます)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「お休みさせていただきます」と「休ませていただきます」という言葉は、どちらも休みをもらうことを伝えることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「お休みさせていただきます」と「休ませていただきます」の違い
「お休みさせていただきます」と「休ませていただきます」の意味の違い
「お休みさせていただきます」と「休ませていただきます」の違いを分かりやすく言うと、「お休みさせていただきます」は正しくない敬語表現、「休ませていただきます」正しい敬語表現という違いです。
「お休みさせていただきます」と「休ませていただきます」の使い方の違い
一つ目の「お休みさせていただきます」を使った分かりやすい例としては、「それではお言葉に甘えてお休みさせていただきます」「風邪を引いてしまったので本日はお休みさせていただきます」などがあります。
二つ目の「休ませていただきます」を使った分かりやすい例としては、「本日は風邪を引いてしまったので学校を休ませていただいます」「友人の結婚式があるため明後日は休ませていただきます」などがあります。
「お休みさせていただきます」と「休ませていただきます」の使い分け方
「お休みさせていただきます」と「休ませていただきます」はどちらも休みをもらうことを伝えることを意味している言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「お休みさせていただきます」は、適切ではない敬語表現であり間違った日本語になります。一方、「休ませていただきます」は適切な敬語表現正しい日本語というのが違いです。
しかし、「お休みさせていただきます」は間違った敬語表現ではあるものの、広く一般的に使われているため、使っても問題ない言葉の一つになっています。
したがって、どちらの言葉を使っても問題ありませんが、正しい日本語に拘るのであれば、「休ませていただきます」の方を使うようにしましょう。
「お休みさせていただきます」と「休ませていただきます」の英語表記の違い
「お休みさせていただきます」も「休ませていただきます」も英語にすると「take the day off」となり、例えば上記の「風邪を引いてしまったので本日はお休みさせていただきます」を英語にすると「I’d like to take a day off today, I have a cold」となります。
「お休みさせていただきます」の意味
「お休みさせていただきます」とは
「お休みさせていただきます」とは、休みをもらうことを伝えることを意味しています。
表現方法は「体調が悪いのでお休みさせていただきます」「本日はお休みさせていただきます」
「体調が悪いのでお休みさせていただきます」「本日はお休みさせていただきます」などが、「お休みさせていただきます」を使った一般的な言い回しになります。
「お休みさせていただきます」の使い方
「お休みさせていただきます」を使った分かりやすい例としては、「体調が良くないので今日の部活をお休みさせていただきます」「トラブルにより電車が全く動かない状況ですので午前中はお休みさせていただきます」などがあります。
結論から言ってしまうと、「お休みさせていただきます」は間違った敬語になります。ただし、間違った敬語であるものの広く一般的に使用されているため、許容されている言葉の一つです。そのため、使っても問題ない表現と覚えておきましょう。
ではなぜ、「お休みさせていただきます」が間違った敬語表現かというと、自分自身から休むことを伝えるのに、「お休み」という尊敬語の表現を使っているからです。
また、「させていただきます」の「させていただく」は敬語表現ではあるものの、相手に有無を言わせずに一方的に行動と意向を宣言するニュアンスがあるので、やや上から目線の失礼な印象を持たれることが多いです。
以上のことから「お休みさせていただきます」は適切な敬語表現ではありません。しかし、広く一般的に多くの人が使っているため、使っても問題ないとされている表現であると覚えておきましょう。
「お休みさせていただきます」の類語
「お休みさせていただきます」の類語・類義語としては、お休みすることを伝えることを意味する「お休みいたします」、休みをもらうことを伝えることを意味する「お休みいただきたく存じます」などがあります。
「休ませていただきます」の意味
「休ませていただきます」とは
「休ませていただきます」とは、休みをもらうことを伝えることを意味しています。
表現方法は「体調が悪いので休ませていただきます」「本日は休ませていただきます」
「体調が悪いので休ませていただきます」「本日は休ませていただきます」などが、「休ませていただきます」を使った一般的な言い回しになります。
「休ませていただきます」の使い方
「休ませていただきます」を使った分かりやすい例としては、「子供の予防接種があるため明日は休ませていただきます」「私用のため15日は休ませていただきます」「店主が体調不良のため休ませていただきます」などがあります。
「休ませていただきます」は、欠席や欠勤することを意味する「休む」に、もらうの謙譲語の「いただく」が合わさり、休みをもらうことを伝えることの意味で使われている敬語表現です。
「休ませていただきます」は自分を謙った謙譲語なので正しい敬語表現になります。したがって、ビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対して使うことができると覚えておきましょう。
謙譲語とは、自分の行動を相手よりも下の立場として表現することにより相手への敬意を示すことを意味しています。
「休ませていただきます」の類語
「休ませていただきます」の類語・類義語としては、休みをもらたいことを伝えることを意味する「休みをいただけないでしょうか」、休むことを伝えることを意味する「お休みします」などがあります。
「お休みさせていただきます」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、休みをもらうことを伝えることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「お休みさせていただきます」は、ビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「休ませていただきます」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、休みをもらうことを伝えることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「休ませていただきます」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「お休みさせていただきます」と「休ませていただきます」はどちらも休みをもらうことを伝えることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。