似た意味を持つ「存じません」(読み方:ぞんじません)と「存じておりません」(読み方:ぞんじておりません)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「存じません」と「存じておりません」という言葉は、どちらも知らないことや分からないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「存じません」と「存じておりません」の違い
「存じません」と「存じておりません」の意味の違い
「存じません」と「存じておりません」の違いを分かりやすく言うと、「存じません」よりも「存じておりません」の方がやや丁寧な表現という違いです。
「存じません」と「存じておりません」の使い方の違い
一つ目の「存じません」を使った分かりやすい例としては、「私はその件に関しては存じません」「大変恐縮ですがこの事件に関しては何も存じません」「あのゲームが新作を発表をするのを存じませんでした」などがあります。
二つ目の「存じておりません」を使った分かりやすい例としては、「そちらの商品については私は存じておりません」「その件の詳細については存じておりません」「恐れ入りますがこの件に関しては何も存じておりません」などがあります。
「存じません」と「存じておりません」の使い分け方
「存じません」と「存じておりません」はどちらも知らないことや分からないことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「存じません」よりも「存じておりません」の方がやや丁寧な表現という点です。
ただし、どちらも丁寧な表現に違いはないので、ビジネスシーンにおいて使っても問題ないと覚えておきましょう。
「存じません」と「存じておりません」の英語表記の違い
「存じません」も「存じておりません」も英語にすると「I have no clue」「I have no idea」となります。
「存じません」の意味
「存じません」とは
「存じません」とは、知らないことや分からないことを意味しています。
表現方法は「存じませんので」「存ませんでした」
「存じませんので」「存ませんでした」などが、「存じません」を使った一般的な言い回しになります。
「存じません」の使い方
「存じません」を使った分かりやすい例としては、「近年の情勢については存じません」「その件は私の不在中の出来事ですので存じません」「そのことについては何も存じません」「大変申し訳ありませんがその件に関しては私は何も存じません」などがあります。
「存じません」は知るや承知するの謙譲語「存ずる」に、丁寧語「ます」に打消しの「ん」が合わさり、知らないことや分からないことを意味する言葉です。
もし、ビジネスシーンで会話している最中に「知りません」や「分かりません」などと返答すると、相手に幼稚な印象を与えてしまいます。そのため、自分が知らないことや分からないことを相手に伝える場合の丁寧な表現が「存じません」になります。
「存じません」は目上の上司やお客様に使える
「存じません」は丁寧表現なので、上司や取引先などの目上の人に対して使うこともできます。
「存じません」の注意点
「存じません」を使う上で注意しなければ、「その件に関しては何も存ません」「日程については存じません」などのように物事や事柄についてのみ使えるという点です。「彼の名前は存じません」のように、人に対しては使えないと覚えておきましょう。
もし、人に対して使いたいのであれば、似た表現である「存じ上げません」を使うのが適切です。
「存じません」の対義語
「存じません」の対義語・反対語としては、知っていることや分かっていることを意味する「存じます」があります。
「存じません」の類語
「存じません」の類語・類義語としては、 物事の存在や発生などを認識していないことを意味する「知らない」、理解していないことを意味する「分からない」などがあります。
「存じておりません」の意味
「存じておりません」とは
「存じておりません」とは、知らないことや分からないことを意味しています。
表現方法は「存じておりませんでした」「存じておりませんので」
「存じておりませんでした」「存じておりませんので」などが、存じておりませんを使った一般的な言い回しです。
「存じておりません」の使い方
「存じておりません」を使った分かりやすい例としては、「最終的な金額については私は存じておりません」「それは私の不在中の出来事でしたので存じておりません」「テレビをあまり見ないのでそのニュースに関しては存じておりません」などがあります。
「存じておりません」は知るや承知するの謙譲語「存ずる」に、補助動詞の「おり」、丁寧語「ます」、打消しの「ん」が合わさり、知らないことや分からないことを意味する言葉です。
もし、ビジネスシーンで会話している最中に「知りません」や「分かりません」などと返答すると、相手に幼稚な印象を与えてしまいます。そのため、自分が知らないことや分からないことを相手に伝える場合の丁寧な表現が「存じておりません」になります。
「存じておりません」は目上の上司やお客様に使える
「存じておりません」は丁寧表現なので、上司や取引先などの目上の人に対して使うこともできます。
「存じておりません」の注意点
「存じておりません」を使う上で注意しなければならないのは、「その件に関しては何も存じておりません」「日程については存じておりません」などのように物事や事柄についてのみ使えるという点です。「彼女のことは何も存じておりません」のように、人に対しては使えないと覚えておきましょう。
もし、人に対して使いたいのであれば、似た表現である「存じ上げておりません」を使うのが適切です。
「存じておりません」の対義語
「存じておりません」の対義語・反対語としては、知っていることや分かっていることを意味する「存じております」があります。
「存じておりません」の類語
「存じておりません」の類語・類義語としては、分からないや知らないことを丁寧に表現した「わかりかねます」があります。
「存じません」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、知らないことや分からないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「存じません」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「存じておりません」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、知らないことや分からないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「存じておりません」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「存じません」と「存じておりません」はどちらも知らないことや分からないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「存じません」よりも「存じておりません」の方がやや丁寧な表現と覚えておきましょう。