似た意味を持つ「お役に立てて何よりです」(読み方:おやくにたててなによりです)と「お役に立てて良かったです」(読み方:おやくにたててよかったです)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「お役に立てて何よりです」と「お役に立てて良かったです」という言葉は、どちらも問題解決のお役に立つことができて嬉しいことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「お役に立てて何よりです」と「お役に立てて良かったです」の違い
「お役に立てて何よりです」と「お役に立てて良かったです」の意味の違い
「お役に立てて何よりです」と「お役に立てて良かったです」の違いを分かりやすく言うと、「お役に立てて何よりです」は目上の人に使える、「お役に立てて良かったです」は目上の人に使えないという違いです。
「お役に立てて何よりです」と「お役に立てて良かったです」の使い方の違い
一つ目の「お役に立てて何よりです」を使った分かりやすい例としては、「部長のお役に立てて何よりです」「私の行動がお役に立てて何よりです」「お客様のお役に立てて何よりです」などがあります。
二つ目の「お役に立てて良かったです」を使った分かりやすい例としては、「今回はお役に立てて良かったです」「私の手伝いがお役に立てて良かったです」「あなたのお役に立てて良かったです」などがあります。
「お役に立てて何よりです」と「お役に立てて良かったです」の使い分け方
「お役に立てて何よりです」と「お役に立てて良かったです」は、どちらも問題解決のお役に立つことができて嬉しいことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「お役に立てて何よりです」の「何よりです」はそれよりほかにないことを意味しており、丁寧な表現なので目上の人に対して使うことができます。
一方、「お役に立てて良かったです」の「良かったです」は丁寧ではあるものの、カジュアルな表現でもあるため、ビジネスシーンにおいて目上の人に対して使うのはあまり適していません。
つまり、「お役に立てて何よりです」は目上の人に使えるのに対して、「お役に立てて良かったです」は目上の人に対して使えないというのが違いです。
「お役に立てて何よりです」と「お役に立てて良かったです」の英語表記の違い
「お役に立てて何よりです」も「お役に立てて良かったです」も英語にすると「I’m glad that I could help you out」「I’m just happy I could help out」「No problem」となります。
「お役に立てて何よりです」の意味
「お役に立てて何よりです」とは、問題解決のお役に立つことができて嬉しいことを意味しています。
表現方法は「少しでもお役に立てて何よりです」「お役に立てて何よりですお客様」
「少しでもお役に立てて何よりです」「お役に立てて何よりですお客様」などが、「お役に立てて何よりです」を使った一般的な言い回しになります。
「お役に立てて何よりです」の使い方
「お役に立てて何よりです」を使った分かりやすい例としては、「課長のお役に立てて何よりです」「主任のお役に立てて何よりでございます」「とんでもございません。この度はお役に立てて何よりです」などがあります。
「お役に立てて何よりです」は、使って効果があることを意味する「役に立つ」を丁寧にした「お役に立てて」に、それよりほかにないことを意味する「何より」と丁寧語の「です」が合わさり、問題解決のお役に立つことができて嬉しいことの意味で使われている言葉です。
したがって、「お役に立てて何よりです」はどんなこともよりも嬉しいというプラスのイメージを伴っているので、相手に良い印象を与えることができます。
「お役に立てて何よりです」は目上の人に対して使える
「お役に立てて何よりです」は若干軽めのニュアンスであるものの、丁寧な表現なのでビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対して使うことができるのが特徴です。
もし、さらに丁寧に表現したいのであれば、「お役に立てて何よりでございます」「お役に立てて幸甚でございます」などを使うようにしましょう。
「お役に立てて何よりです」の類語
「お役に立てて何よりです」の類語・類義語としては、問題解決のお役に立つことができて誇りに思うことを意味する「お役に立てて光栄です」があります。
「お役に立てて良かったです」の意味
「お役に立てて良かったです」とは
「お役に立てて良かったです」とは、問題解決のお役に立つことができて嬉しいことを意味しています。
表現方法は「少しでもお役に立てて良かったです」「あなたのお役に立てて良かったです
「少しでもお役に立てて良かったです」「あなたのお役に立てて良かったです」などが、「お役に立てて良かったです」を使った一般的な言い回しになります。
「お役に立てて良かったです」の使い方
「お役に立てて良かったです」を使った分かりやすい例としては、「親友のお役に立てて良かったです」「短い間でしたがお役に立てて良かったです」「何も取りえないのない私ですがお役に立てて良かったです」などがあります。
「お役に立てて良かったです」は、使って効果があることを意味する「役に立つ」を丁寧にした「お役に立てて」に、良いの過去形である「良かった」と丁寧語の「です」が合わさり、問題解決のお役に立つことができて嬉しいことの意味で使われている言葉です。
したがって、「お役に立て良かったです」はどんなこともよりも嬉しいというプラスのイメージを伴っているので、相手に良い印象を与えることができます。
「お役に立てて良かったです」は目上の人に対して使うのは適していない
「お役に立てて良かったです」は丁寧な表現ではあるものの、ややカジュアルな言い回しになってしまうので、ビジネスシーンにおいて目上の人に対して使うのはあまり適していません。
もし、目上の人に使いたいのであれば、さらに丁寧な表現である「お役に立てて何よりです」「お役に立てて何よりでございます」「お役に立てて幸甚でございます」などを使うようにしましょう。
「お役に立てて良かったです」の類語
「お役に立てて良かったです」の類語・類義語としては、役に立てて嬉しいことを伝える「お役に立てて嬉しいと思います」などがあります。
「お役に立てて何よりです」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、問題解決のお役に立つことができて嬉しいことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「お役に立てて何よりです」は目上の人に対しても使うことができる言葉です。
「お役に立てて良かったです」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、問題解決のお役に立つことができて嬉しいことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「お役に立てて良かったです」は目上の人に対しては使うことができない言葉です。
「お役に立てて何よりです」と「お役に立てて良かったです」はどちらも問題解決のお役に立つことができて嬉しいことを表します。
どちらの言葉を使うか迷った場合、目上の人に対して使えるのが「お役に立てて何よりです」、目上の人に対して使えないのが「お役に立てて良かったです」と覚えておきましょう。