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【許可】と【認可】と【許認可】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「許可」(読み方:きょか)と「認可」(読み方:にんか)と「許認可」(読み方:きょにんか)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「許可」と「認可」と「許認可」という言葉は、どれも何らかの行為をすることに法的な正当性を与えることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




許可と認可と許認可の違い

許可と認可と許認可の意味の違い

許可と認可と許認可の違いを分かりやすく言うと、許可とは禁止されている行為をしてよいと許可を出すこと、認可とは行為に法律的なお墨付きを与えること、許認可とは許可と認可を一つにした造語を意味しているという違いです。

許可と認可と許認可の使い分け方

一つ目の「許可」は「禁止されている行為の禁止を解除して、その行為をすることを許す」という意味の言葉です。行政上の許可の対象となるものとしては、飲食店の開店、病院の開業、タクシーや運送業などがあります。

これらは「事業許可」ですが、運転免許証の取得なども許可に該当するものです。運転する権利が認められるということは、運転禁止が解除されることでもあります。

近年、ドローンの免許が話題になりました。しかしドローン免許は民間資格であり、操縦の一定の技能を有することを認定するものなので、ドローンを無免許で運転しても違法にはなりません。ただし航空法などに触れる場合は違法になります。

日常会話で使われる許可も意味は同じと考えることが出来ます。例えば「駐車許可」という言葉は頻繁に聞くものですが、それは土地の所有者や管理者から許可があり、本来は禁止されていることを解除してもらうことを意味しています。

二つ目の「認可」は「行為を保証する」という意味です。認可の対象になる事業は私立学校、保育園、警備業、自動車整備業などです。

許可はないと罰則を受けますが、認可はなくても罰則を受けることは原則的にはありません。しかし認可を受けることにより、様々な補助や支援を受けることが出来るようになるというメリットがあります。

また水道代や光熱費などの公共料金も認可制です。公共料金は生活の基盤なので、値上げ値下げを事業者が自由に出来ると国民生活が混乱するからです。

三つ目の「許認可」は「許可と認可を一つにした造語」です。一般的に使われている言葉ではありますが、行政上の正式な言葉ではないので注意が必要です。

許可の意味

許可とは

許可とは、禁止されている行為の禁止を解除することを意味しています。

法律的に禁止されている行為がいくつもありますが、基準を満たす人や事業主に対して制限を解除し、行為を認めることを許可といいます。

表現方法は「許可する」「許可を得る」「許可をもらう」

「許可する」「許可を得る」「許可をもらう」などが、許可を使った一般的な言い回しです。

許可の使い方

許可の対象となる事業には、病院や薬局、飲食店やホテル・旅館などのサービス業、派遣業などがあります。営利目的の事業が一般的に許可制の対象となっています。

許可は禁止の解除なので、許可制事業は許可を取っていない場合には処罰の対象となります。

事業以外にも、運転免許証の取得も許可の対象です。免許証を持たずに自動車を運転することは原則的には禁止されていて、その禁止を解除するのが運転免許証です。

許可という言葉はこうした行政上の用語としてだけではなく、日常会話でも使われる言葉ですが、意味合いは同じだと考えて問題ありません。

テレビのロケにおける撮影許可は、禁止されている(はずの)撮影を認めることを意味しますし、駐車許可は本来駐車してはいけない場所における禁止の解除を意味します。

許可の類語

許可の類語・類義語としては、相手の願いなどを聞き入れることを意味する「許諾」、ある程度のミスは大目に見ることを意味する「許容」などがあります。

認可の意味

認可とは

認可とは、行為に法的な保証を与えることを意味しています。

表現方法は「認可する」「認可が下りる」「認可を受ける」

「認可する」「認可が下りる」「認可を受ける」などが、認可を使った一般的な言い回しです。

認可の使い方

認可制の事業には、保育所や市立学校、自動車整備業や警備業などがあります。

許可とは異なり、認可は受けていなくても処罰の対象になることは原則的にありません。ただし認可を受けることで支援や補助が受けられるなどのメリットがあります。行政的・法的なお墨付きを与えることが認可と考えることが出来ます。

認可の類語

認可の類語・類義語としては、はっきりと認めることを意味する「認知」、コンピュータを利用する際の本人確認などを意味する「認証」、認めないことを意味する「否認」などがあります。

許認可の意味

許認可とは

許認可とは、許可と認可を一言で言うための造語を意味しています。

ただし行政上の規制権限は許可と認可の二つだけではなく、認証や承認や確認などの全ての規制権限の総称として許認可という言葉が使われる傾向があります。

表現方法は「許認可権」「許認可申請」「許認可行政」

「許認可権」「許認可申請」「許認可行政」などが、許認可を使った一般的な言い回しです。

許認可の使い方

許認可には様々なものがありますが代表的なものは許可、認可、免許、届出、登録の5つです。

「免許」は「本来は有していない特別の権利を認める」という意味の言葉です。自動車免許は、行政上は実は免許ではありません。運転禁止を解除されただけなので許可です。免許制事業の主なものには、酒造業や不動産業などがあります。

「届出」は「必要事項を記載した書類を提出することで申請が通るもの」です。代表的なものは婚姻届や離婚届などです。審査が最も緩いものと考えることが出来ます。届出制業者には探偵業や美容業などがあります。

登録は「必要事項を記載した書類を提出し、役所がその内容を帳簿に転記することで申請が通るもの」です。登録制の業者には旅行代理店業、ペットショップなどがあります。

また例えば弁護士登録など、一般に既に何らかの資格を持った人間が連合会に入り職を得るために行うことが多いです。

許可の例文

1.営業許可証を紛失したので、再交付の申請をした。
2.熱意と真剣さが伝わって、両親からようやく一人暮らしの許可が下りた。
3.事情を説明して、何とか入場許可をもらうことが出来た。

この言葉がよく使われる場面としては、禁止されている行為を認めることを表現したい時などが挙げられます。許可の対象となるのは、本来ならば禁止されている行為です。自動車の運転免許は、行政上は許可に分類されます。

行政的・法律的な意味以外の許可という言葉も、本質的な意味は同じです。「駐車許可は出ていますか」と聞くことの背後には「この場所は特別な場合を除いて駐車は禁止されている」ということが考えられています。

認可の例文

1.認可保育園はとても人気があって、入れなかった。
2.泣く泣く認可外保育園を探すしかなかった。
3.事業の認可には比較的厳しい審査基準が設けられている。

この言葉がよく使われる場面としては、行為や事業に対して法律的なお墨付きを与えることを表現したい時などが挙げられます。認可はお墨付きであり、公認というように考えると意味が分かりやすくなります。

許可はそれがないと違法になるものですが、認可はなくても違法になりません。公的に認められていないだけです。認可を受けていないことを「認可外」と呼ぶことを覚えておきましょう。

許可は日常会話の中でも頻繁に使われる言葉ですが、認可はあまり使われません。

許認可の例文

1.新規事業を始めるに際して、どのような許認可が必要なのかを調べることにした。
2.日本の行政省庁における許認可の種類は一万を超えると言われている。
3.許認可は一般的に使われている言葉だけれど、行政所の正式な言葉ではないので注意が必要だ。

この言葉がよく使われる場面としては、行政省庁における規制権限を表現したい時などが挙げられます。この言葉は広く使われていますが、許可と認可を一つにまとめた造語で、正式な行政用語ではありません。

また許認可は、許可と認可を含めた規制権限全般を意味する言葉として使われるのが一般的です。この二つ以外のものとしては、届出や登録、免許などが代表的なものですが、その他にも検査、検定、証明、認証などがあります。

言葉の使い方の例文
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