似た日本語の「行かさせていただきます」(読み方:いかさせていただきます)と「行かせていただきます」(読み方:いかせていただきます)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「行かさせていただきます」と「行かせていただきます」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。
「行かさせていただきます」と「行かせていただきます」の違い
「行かさせていただきます」は「行かせていただきます」の間違い
「行かさせていただきます」と「行かせていただきます」の違いを分かりやすく言うと、「行かさせていただきます」とは「行かせていただきます」の間違った使い方、「行かせていただきます」とは指定した場所にこちらから行くことです。
「行かさせていただきます」は誤字
一般的には「行かさせていただきます」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「行かせていただきます」のことを間違えて「行かさせていただきます」を使っている人がほとんどです。
「行かせていただきます」は正しい日本語
正しい言葉である「行かせていただきます」を使った分かりやすい例としては、「明日の午後3時頃に行かせていただきます」「直接お店に行かせていただきます」「今からそちらに行かせていただきます」などがあります。
「行かせていただきます」という言葉はあっても、「行かさせていただきます」という言葉は存在しません。同時に「行かせていただきます」という単語の意味について「指定した場所にこちらから行くこと」と覚えておきましょう。
「行かせていただきます」の英語表記
「行かせていただきます」を英語にすると「will be there」となり、例えば上記の「明日の午後3時頃に行かせていただきます」を英語にすると「I will be there tomorrow at 3pm」となります。
「行かさせていただきます」の意味
「行かさせていただきます」とは
「行かさせていただきます」とは、「行かせていただきます」の間違った使われ方です。
「行かさせていただきます」が間違っている理由
「行かさせていただきます」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「行かせていただきます」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。
「行かさせていただきます」と「行かせていただきます」を間違ってしまう理由としては、より丁寧に表現しようとして使用しているのが原因です。ただし、「行かさせていただきます」を間違った日本語なので使わないように注意しましょう。
ではなぜ「行かさせていただきます」が間違った言葉かというと、さ入れ言葉だからです。さ入れ言葉とは、より丁寧に表現しようとして不要な「さ」を入れた間違った表現のことを意味しています。
今回の場合ですと、「行かせていただきます」が正しい日本語で、必要のない「さ」を入れた「行かさせていただきます」は間違った日本語になります。
間違った表現であるさ入れ言葉の例を挙げると、「休まさせていただく」「飲まさせていただく」「手伝わさせてください」「置かさせていただく」「歌わさせていただく」「読まさせていただく」などがあります。
さ入れ言葉は日本語の文法としては間違っているので、使わないように気をつけましょう。
「行かせていただきます」の意味
「行かせていただきます」とは
「行かせていただきます」とは、指定した場所にこちらから行くことを意味しています。
「行かせて頂きます」は誤用
「行かせていただきます」を「行かせて頂きます」とするのは誤用です。
ではなぜ誤用かと言うと、「行かせていただきます」の「いただきます」は補助動詞であり、日本語には動詞は漢字表記し、補助動詞はひらがなで表記するという決まりがあるのが理由になります。
表現方法は「お店に行かせていただきます」「遊びに行かせていただきます」
「お店に行かせていただきます」「遊びに行かせていただきます」「会いに行かせていただきます」「持って行かせていただきます」「病院に行かせていただきます」などが、「行かせていただきます」を使った一般的な言い回しになります。
「行かせていただきます」の使い方
「行かせていただきます」を使った分かりやすい例としては、「明日の17時頃そちらへ行かせていただきます」「体調が良くないので病院へ行かせていただきます」「また今度遊びに行かせていただきます」「ぜひ実習にいかせていただきます」などがあります。
「行かせていただきます」は指定した場所にこちらから行くことを意味しており、ビジネスシーンなどで使われていますが厳密に言うと正しい敬語ではありません。本来は、「伺います」や「参ります」などを使うのが正しい敬語表現になります。
しかし、「行かせていただきます」はビジネスシーンと日常生活問わず幅広い範囲で一般的に使われているため、使っても問題ない表現になっていると覚えておきましょう。
「行かせていただきます」の類語
「行かせていただきます」の類語・類義語としては、 人やある場所を訪ねることを意味する「伺います」、目的地へ向かうことを意味する「参ります」などがあります。
「行かさせていただきます」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、「行かせていただきます」という言葉を間違えて「行かさせていただきます」と表現している時などが挙げられます。
「行かさせていただきます」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「行かせていただきます」を間違えて使っている可能性が高いです。
「行かさせていただきます」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「行かさせていただきます」ではなく、「行かせていただきます」と表現するのが正しい使い方になります。
「行かせていただきます」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、指定した場所にこちらから行くことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「行かせていただきます」は幅広い場面で使われている言葉です。
「行かさせていただきます」と「行かせていただきます」どちらを使うか迷った場合は、「行かさせていただきます」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「行かせていただきます」を使うようにしましょう。