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【三面六臂】と【八面六臂】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「三面六臂」(読み方:さんめんろっぴ)と「八面六臂」(読み方:はちめんろっぴ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「三面六臂」と「八面六臂」という言葉は、どちらも「一人で多方面にわたって活躍すること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




三面六臂と八面六臂の違い

三面六臂と八面六臂の意味の違い

三面六臂と八面六臂の違いを分かりやすく言うと、三面六臂よりも八面六臂の方が、より多くの分野で活躍する印象を与えるという違いです。

三面六臂と八面六臂の使い方の違い

一つ目の三面六臂を使った分かりやすい例としては、「俳優にお笑いに三面六臂の活躍ぶりを見せるタレントです」「まさに三面六臂というべき見事な活躍ぶりです」「優秀な彼女は会社で三面六臂の活躍をしている」などがあります。

二つ目の八面六臂を使った分かりやすい例としては、「攻守ともに八面六臂の活躍をした大リーガーです」「彼は会社で八面六臂の活躍をしている」「彼女の八面六臂の働きがなければ企画倒れになっていただろう」などがあります。

三面六臂と八面六臂の使い分け方

三面六臂と八面六臂という言葉は、一人で多方面にわたって活躍することを意味します。二つの言葉はほぼ同じ意味を持ちますが、あえて違いを挙げるならば、三面六臂よりも八面六臂の方が、より多くの分野で活躍するニュアンスがあることでしょう。

二つの言葉にある「面」は顔を表し、「臂」は腕やひじを表します。どちらの言葉も、一つの体に複数の顔や腕があることから、一人で数人分の働きがあることを意味しますが、「三面」よりも多くの面から成る「八面」の方が、あらゆる分野で活躍するイメージを与えます。

より多方面で活躍している様子を表したい時には、「三面六臂」よりも「八面六臂」と表現する方が良いでしょう。

三面六臂と八面六臂の英語表記の違い

三面六臂も八面六臂も直訳した英語はありませんが、近い表現として「多方面にわたって活躍すること」を意味する「very active in many fields; versatile」「all-round」「competent in all fields」などがあります。

三面六臂の意味

三面六臂とは

三面六臂とは、一人で何人分かの働きをすること、一人で多方面にわたって活躍することを意味しています。

三面六臂の使い方

三面六臂を使った分かりやすい例としては、「試合で三面六腑の大活躍をみせた」「三面六臂大黒天は出世の神様です」「古代インドの神である阿修羅は三面六臂の姿をしている」「三面六臂の明王に金剛夜叉明王があります」などがあります。

その他にも、「彼の三面六臂の働きに窮地を脱することができました」「同僚が三面六臂の活躍をしている」「将来は三面六臂の大物になりそうな子供だ」「町内会長は三面六腑の人で町民からの信頼が厚い」などがあります。

三面六臂とは、三つの顔と六つの腕を表し、一人で何人分もの働きをすること、多くの分野で才能を示して活躍することを意味する四字熟語です。盛んに活動して大活躍することのたとえに用いられるプラスイメージの言葉です。

三面六臂の語源

三面六臂という言葉の語源は、三つの顔と六つの腕を持った仏像に由来します。三面六臂の姿である有名な仏像には、阿修羅像があります。阿修羅は元来は古代インドの神であり、帝釈天とたたかう鬼神ですが、仏教では八部衆のひとつとして仏法を守護神とされています。

三面六臂の対義語

三面六臂の対義語・反対語としては、多芸の者は一つの芸に精通しにくく優れた芸をもっていないことを意味する「多芸は無芸」などがあります。

三面六臂の類語

三面六臂の類語・類義語としては、あらゆることに優れていることや何でもできることを意味する「万能」、自由自在に物事を行うさまを意味する「縦横無尽」、多領域に有能な人を意味する「オールラウンダー」などがあります。

八面六臂の意味

八面六臂とは

八面六臂とは、八つの顔と六本の腕で、一人で数人分もの活躍をすること、いろいろな方面で際立った活躍をすることを意味しています。

八面六臂の使い方

八面六臂を使った分かりやすい例としては、「若手社員が八面六臂の大活躍をみせた」「彼女はルイヴィトンのデザイナーとして八面六臂の働きをしました」「三面六臂の阿修羅像はありますが八面六臂の仏像は存在しません」などがあります。

その他にも、「彼の八面六臂の働きに感謝しています」「あなたは八面六臂の大物になるでしょう」「八面六臂の活躍をしている大学生が株式会社を立ち上げた」「八面六臂である友人はライブのプラチナチケットを取ってくれた」などがあります。

八面六臂とは、八つの顔と六つの腕を持つことを表し、一人で数人分の働きをすることや、多くの方面に目ざましい手腕を発揮することを意味します。「八面六臂の活躍」「八面六臂の働き」などの言い回しで使われ、多くの分野で力を発揮することを表す言葉です。

八面六臂の語源

八面六臂の語源は、すべての方面を表す「八面」と、六本の腕を表す「六臂」にあります。前述した三面六臂の仏像はありますが、八面六臂の仏像は存在しません。八面六臂は三面六臂の発展形であり、三面六臂の「三面」を「八面」にすることで、多方面の意味を強める言葉となっています。

八面六臂の対義語

八面六臂の対義語・反対語としては、何事も一応はうまくできるために一事に徹底できず大成しないことを意味する「器用貧乏」などがあります。

八面六臂の類語

八面六臂の類語・類義語としては、獅子がふるい立って暴れまわるように激しい勢いで物事に対処することを意味する「獅子奮迅」、思う存分に振る舞うさまを意味する「自由自在」、なんでも完全にできることを意味する「オールマイティー」などがあります。

三面六臂の例文

1.学級委員長は成績優秀でスポーツ万能であり、クラスで三面六臂の活躍を見せている。
2.若女将は、妻として、母として、女将として三面六臂の働きをしています。
3.三面六臂の活躍で会社を再建した二代目社長は、社員にとって神のような存在です。
4.比叡山延暦寺にある大黒堂には、最澄が彫ったと言われる三面六臂大黒天が祀られています。
5.密教における北方の守護神である金剛夜叉明王は、三面六臂の姿で正面の顔には五つの眼があります。

この言葉がよく使われる場面としては、一人で数人分の働きをすること、多方面にめざましい活躍をすることを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文3のように、三面六臂という言葉は、一人で何人分かの活躍をすることや、見事な仕事ぶりを表します。例文4や例文5にあるように、三面六臂の仏像は、阿修羅像のほかに三面六臂大黒天や金剛夜叉明王などがあります。

八面六臂の例文

1.仕事でもプライベートでも八面六臂の活躍をみせる友人は、時間の使い方が上手だと思います。
2.八面六臂である人は、チャレンジ精神旺盛で、さまざまなことに挑戦できるでしょう。
3.三面六臂の仏像と言えば阿修羅像だが、八面六臂の仏像はあるのだろうか。
4.ルイ13世の下、宰相リシュリューの八面六臂の働きがあったので、絶対王政の礎が築かれたのです。
5.チームリーダーの八面六臂の大活躍があったからこそ、プロジェクトは成功したのだと思います。

この言葉がよく使われる場面としては、多くの方面に目ざましい手腕を発揮すること、一人で数人分の働きをすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、八面六臂とは、多くの分野で才能を示して活躍することを表し、優秀な人や尊敬できる人に対して使う褒め言葉です。

三面六臂と八面六臂という言葉は、どちらも「一人で多方面にわたって活躍すること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、より多くの分野で活躍する様子を表現したい時は「八面六臂」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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