似た意味を持つ「お聞き及びかもしれませんが」(読み方:おききおよびかもしれませんが)と「お聞き及びのことと存じますが」(読み方:おききおよびのこととぞんじますが)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「お聞き及びかもしれませんが」と「お聞き及びのことと存じますが」という言葉は、どちらも人づてに聞いて知っていると思うことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「お聞き及びかもしれませんが」と「お聞き及びのことと存じますが」の違い
「お聞き及びかもしれませんが」と「お聞き及びのことと存じますが」の意味の違い
「お聞き及びかもしれませんが」と「お聞き及びのことと存じますが」の違いを分かりやすく言うと、「お聞き及びかもしれませんが」よりも「お聞き及びのことと存じますが」の方が丁寧な表現という違いです。
「お聞き及びかもしれませんが」と「お聞き及びのことと存じますが」の使い方の違い
一つ目の「お聞き及びかもしれませんが」を使った分かりやすい例としては、「すでにお聞き及びかもしれませんが来月に結婚します」「もうお聞き及びかもしれませんが今月末で閉店いたします」などがあります。
二つ目の「お聞き及びのことと存じますが」を使った分かりやすい例としては、「すでにお聞き及びのことと存じますが弊社は海外進出することが決定しました」「お聞き及びのことと存じますが私は今月いっぱいで退職いたします」などがあります。
「お聞き及びかもしれませんが」と「お聞き及びのことと存じますが」の使い分け方
「お聞き及びかもしれませんが」と「お聞き及びのことと存じますが」はどちらも人づてに聞いて知っていると思うことを意味しており、大きな違いはありません。
あえて違いを挙げるならば、「お聞き及びかもしれませんが」よりも「お聞き及びのことと存じますが」の方が丁寧な表現という点です。
したがって、よりかしこまった場面では、「お聞き及びのことと存じます」の方を使うと覚えておきましょう。
「お聞き及びかもしれませんが」と「お聞き及びのことと存じますが」の英語表記の違い
「お聞き及びかもしれませんが」も「お聞き及びのことと存じますが」も直訳した英語表現はありませんが、近い表現として「You might already be aware of this but」「As you may know」「As you may already know」などがあります。
「お聞き及びかもしれませんが」の意味
「お聞き及びかもしれませんが」とは
「お聞き及びかもしれませんが」とは、人づてに聞いて知っていると思うことを意味しています。
表現方法は「すでにお聞き及びかもしれませんが」
「すでにお聞き及びかもしれませんが」は「お聞き及びかもしれませんが」を使った一般的な言い回しになります。
「お聞き及びかもしれませんが」の使い方
「お聞き及びかもしれませんが」を使った分かりやすい例としては、「すでにお聞き及びかもしれませんが弊社の経営状況は芳しくないようです」「すでにお聞き及びかもしれませんが3月いっぱいで退社いたします」などがあります。
「お聞き及びかもしれませんが」は、人づてに聞いて知っていることを意味する「聞き及び」に、接頭語の「お」と断定はできないがその可能性があることを意味する「かもしれませんが」が合わさり、人づてに聞いて知っていると思うことの意味で使われている言葉です。
「お聞き及びかもしれませんが」は丁寧な表現なので、ビジネスシーンにおいても使うことができます。ただし、「かもしれませんが」は敬語表現ではないので、よりかしこまった場面では、さらに丁寧な表現である「お聞き及びのことと存じます」の方を使うのがいいでしょう。
「お聞き及びかもしれませんが」の特徴
「お聞き及びかもしれませんが」は良いことを伝える場合だけはなく、悪いことを伝える場合にも使えるというのが特徴です。
「お聞き及びかもしれませんが」の類語
「お聞き及びかもしれませんが」の類語・類義語としては、すでに知っていると思うことを意味する「ご承知かもしれませんが」、ちらりと聞いていると思うことを意味する「小耳に挟んでるかもしれませんが」などがあります。
「お聞き及びのことと存じますが」の意味
「お聞き及びのことと存じますが」とは
「お聞き及びのことと存じますが」とは、人づてに聞いて知っていると思うことを意味しています。
表現方法は「すでにお聞き及びのことと存じますが」
「すでにお聞き及びのことと存じますが」は「お聞き及びのことと存じますが」を使った一般的な言い回しになります。
「お聞き及びのことと存じますが」の使い方
「お聞き及びのことと存じますが」を使った分かりやすい例としては、「すでにお聞き及びのことと存じますがこの度関連会社への出向となりました」「すでにお聞き及びのことと存じますが大手企業との大口契約が締結されました」などがあります。
「お聞き及びのことと存じますが」は人づてに聞いて知っていることを意味する「聞き及び」に、接頭語の「お」と思うの謙譲語である「存じますが」が合わさり、人づてに聞いて知っていると思うことの意味で使われている言葉です。
「お聞き及びのことと存じますが」は目上の人にも使える
「お聞き及びのことと存じますが」は敬語でありとても丁寧な表現なので、ビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対しても使うことができます。
「お聞き及びのことと存じますが」はクッション言葉
また、「お聞き及びのことと存じますが」はクッション言葉です。クッション言葉とは伝えたい本題に入る前に一言添えて気遣いを示す言葉のことを意味しており、相手により良い印象を与えることができます。
「お聞き及びのことと存じますが」は良いことを伝える場合だけはなく、悪いことを伝える場合にも使えるというのが特徴です。
「お聞き及びのことと存じますが」の類語
「お聞き及びのことと存じますが」の類語・類義語としては、すでに知っていると思うことを意味する「ご承知のことと存じますが」、聞いてると思うことを意味する「お聞きになっていると存じますが」などがあります。
「お聞き及びかもしれませんが」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、人づてに聞いて知っていると思うことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「お聞き及びかもしれませんが」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「お聞き及びのことと存じますが」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、人づてに聞いて知っていると思うことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「お聞き及びのことと存じますが」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「お聞き及びかもしれませんが」と「お聞き及びのことと存じますが」はどちらも人づてに聞いて知っていると思うことを表します。
どちらの言葉を使うか迷った場合、「お聞き及びかもしれませんが」よりも「お聞き及びのことと存じますが」の方がかしこまった場面で使うと覚えておきましょう。