【何はともあれ】と【何はさておき】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「何はともあれ」(読み方:なにはともあれ)と「何はさておき」(読み方:なにはさておき)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「何はともあれ」と「何はさておき」という言葉は、似た言葉ですが微妙にニュアンス異なっているので間違えないように注意しましょう。




「何はともあれ」と「何はさておき」の違い

「何はともあれ」と「何はさておき」の意味の違い

「何はともあれ」と「何はさておき」の違いを分かりやすく言うと、「何はともあれ」とは他のことはどうでもあろうとものこと、「何はさておき」とは他の事はひとまずあとのことにしてものことという違いです。

「何はともあれ」と「何はさておき」の使い方の違い

一つ目の「何はともあれ」を使った分かりやすい例としては、「何はともあれ報告だけはきちんとしておく」「何はともあれ大事にいたらなくてよかったです」「何はともあれお金だけは返してください」などがあります。

二つ目の「何はさておき」を使った分かりやすい例としては、「何はさておき被災地の救援にあたる」「何はさおきあなたに本当の気持ちを伝えたいです」「何はさておき怪我人がいないか見てこよう」などがあります。

「何はともあれ」と「何はさておき」の使い分け方

「何はともあれ」と「何はさておき」は似た言葉ですが意味は少し異なっている言葉です。

「何はともあれ」は他のことはどうでもあろうとものことを意味しており、他の細かい問題点は置いておいて一番大切な事をまず第一にというニュアンスで使います。そのため、「何はともあれ怪我がなくてよかったです」のように使うことが可能です。

一方、「何はさておき」は他の事はひとまずあとのことにしてものことを意味しており、他の事は後回しにしてもまず第一にというニュアンスで使います。したがって、「何はさておき現場復帰に向け体調を戻す」のように使うことが可能です。

「何はともあれ」と「何はさておき」の英語表記の違い

「何はともあれ」も「何はさておき」も英語にすると「anyway」「apart from anything else」などとなります。

「何はともあれ」の意味

「何はともあれ」とは、他のことはどうでもあろうとものことを意味しています。

表現方法は「何はともあれお疲れ様」「何はともあれおめでとう」

「何はともあれお疲れ様」「何はともあれおめでとう」などが、「何はともあれ」を使った一般的に言い回しになります。

「何はともあれ」の使い方

「何はともあれ」を使った分かりやすい例としては、「何はともあれ時間厳守です」「何はともあれすぐに帰った方がいいだろう」「何はともあれ最悪の事態だけは回避できてよかったです」「何はともあれ無事でよかったです」などがあります。

「何はともあれ」は他のことはどうでもあろうとものことを意味する慣用句です。慣用句とは二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表す言葉のことを指しています。

「何はともあれ」の特徴

「何はともあれ」は他の細かい問題点は差し置いて最も大切な事柄へ第一に目を向けるというニュアンスで使うのが一般的で、安否や成否の話題で用いられることが多いです。

また、「何はともあれおめでとう」や「何はともあれお疲れ様」などのように、とにかくおめでとうやとにかくお疲れ様のようなニュアンスで使うこともあります。

「何はともあれ」の類語

「何はともあれ」の類語・類義語としては、他の事柄は別問題としてという気持ちを表すことを意味する「とにかく」があります。

「何はさておき」の意味

「何はさておき」とは

「何はさておき」とは、他の事はひとまずあとのことにしてものことを意味しています。

「何はさておき」の漢字表記

「何はさておき」を漢字にして、「何は扨置き」と表記するのはあまり一般的ではありません。したがって余程の理由がない限り、ひらがなに「何はさておき」を使うようにしましょう。

「何はさておき」の使い方

「何はさておき」を使った分かりやすい例としては、「学生は何はさておき勉強が一番大事です」「運動して汗をかいたので何はさておきお風呂へ入ろう」「何はさておき社員の安全を優先する」「何はさておき体調にもっと気を遣うべきです」などがあります。

「何はさておき」は指示代名詞の「何」に、ひとまずその事柄を問題から外すとしてのことを意味する「さておき」が合わさり、他の事はひとまずあとのことにしてものことを意味する慣用句です。

「何はさておき」の特徴

「何はさておき」は他の事は後回しにしてもまず第一にというニュアンスで使うのが一般的で、日常生活などの様々な場面で使うことができます。

「何はさておき」の類語

「何はさておき」の類語・類義語としては、真っ先にのことを意味する「先ず以て」、特にのことを意味する「取り分け」、 他のことはさしおいてまず第一にのことを意味する「とりあえず」などがあります。

「何はともあれ」の例文

1.何はともあれ契約を1年更新することができて、本当に良かったです。
2.何はともあれ大怪我にならなかったのは、不幸中の幸いでした。
3.何はともあれおめでとうございます。これからも応援しています。
4.何はともあれ時間を守るのは、社会人としては常識だろう。
5.何はともあれ悔いの残らないよう、できる限りのことはやろうと思っています。
6.電車が止まったっていうから心配してたのよ。何はともあれ今日のうちに帰ってこられてよかったわ。
7.親としては説教したい気持ちもわかるが、何はともあれ息子さんが無事で良かったじゃないか。
8.最初はどうなることかと思いましたが、何はともあれ契約を更新することができて、本当に良かったです。
9.被害状況はまだ明らかではないが、何はともあれ、被災地への救援活動に参加する必要がある。
10.夢を実現するためには、並々ならぬ努力が必要だ。何はともあれ、目標に向かって邁進しなければならない。

この言葉がよく使われる場面としては、他のことはどうでもあろうとものことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「何はともあれ」は様々な場面で使うことができる言葉です。

「何はさておき」の例文

1.もういい歳なのだから、何はさておき健康診断を受けた方がいいだろう。
2.何はさておき、今の率直な気持ちをあなたに伝えたいです。
3.医学部受験を考えているので、何はさておき勉強が先決です。
4.お腹がとても空いたので、何はさておきすぐ食べれるお店に入ろう。
5.何はさておき予算の確保が必要なので、出資してくれる人を探しました。
6.サイレンがけたたましく鳴り響き、街は騒然と立ち込めていた。何が起こったのかまだ分からない。しかし何はさておき、家族の安全を確保することが最優先だ。
7.長年、想いを寄せていた人がいる。しかし、これまで気持ちを伝えることができずにいた。何はさておき、今日こそは自分の気持ちを伝えよう。
8.学生は何はさておき勉強が一番大事ですから、毎晩お酒を飲んで遊んでばかりもいられても困るのですよ。
9.仕事で忙しくてというのは確かに理解できますが、何はさておきあなたは体調にもっと気を遣うべきです。
10.地球環境問題は、私たち人類にとって共通の課題だ。何はさておき、一人一人ができることから取り組んでいく必要がある。

この言葉がよく使われる場面としては、他の事はひとまずあとのことにしてものことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「何はさておき」は様々な場面で使うことができる言葉です。

「何はともあれ」と「何はさておき」は似た言葉ですが微妙に意味が異なっています。

どちらの言葉を使うか迷った場合、他のことはどうでもあろうとものことを表現したい時は「何はともあれ」を、他の事はひとまずあとのことにしてものことを表現したい時は「何はさておき」を使うようにしましょう。

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