【随行】と【同行】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「随行」と「同行」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「随行」と「同行」という言葉は、どちらも誰かとどこかへ行くことを表すという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



随行と同行の違い

随行と同行の意味の違い

随行と同行の違いを分かりやすく言うと、連れ立つ人と立場の上下関係があるのか、ないのかの違いです。

随行と同行の使い方の違い

一つ目の随行を使った分かりやすい例としては、「本日は社長に随行する」「内閣総理大臣夫人には付き人が随行している」「大統領と今回訪問する随行員は100人」「代行の随行車は運転手を運ぶ車だ」「随行される人数を教えてください」などがあります。

二つ目の同行を使った分かりやすい例としては、「部下の営業に同行する」「試合にドクターを同行させる」「姉に同行してコンサートに行ってきた」「上司の出張に同行する研修だ」「このバスツアーは添乗員が同行させて頂きます」などがあります。

随行と同行の使い分け方

随行とは地位の高い人や目上の人につき従って行くこと、対する同行は立場の上下関係がない状態で共に行くことを言います。

随行という言葉を使う時には、上下関係や主従関係が明確でなくてはいけません。例えば「上司が部下に随行する」という使い方はしません。これは間違った用法です。正しくは「上司が部下に同行する」となります。

これは、随行の「随」という文字に「従う」という意味が含まれるからです。

一方で、同行については、新聞記事やテレビの報道などでも広い意味で考える傾向にあり、同行の中に随行するという意味も含める場合があります。例えば、「社長の休暇旅行に部下が同行する」というような使い方が出来ます。

厳密に言えば、立場の違いが明確なので「社長の休暇旅行に部下が随行する」という表現が正しいことになります。しかし、どうしてもどちらの言葉を使うのが正しいかを迷った際には「同行」を使うと随行の意味も含まれるので良いでしょう。

随行と同行の英語表記の違い

同行も随行もを英語にすると「Accompany」となり、例えば「出張に同行する」を英語にすると「Accompany a business trip」になります。

随行の意味

随行とは

随行とは、身分や地位の高い人につき従うことを意味しています。

随行を使う際には、主従関係が明白でなくてはいけません。地位の高い人につき従うという意味を持つからです。新聞やテレビの報道などで使われている「随行」は、ほとんどが大統領、首相などの要人に政府職員などがつき従う場面で使われます。

表現方法は「随行する」「随行させていただく」「随行者」

「随行する」「随行させていただく」「随行者」などが、随行を使った一般的な言い回しです。

随行の類語

随行の「随」の字には、「従う・さからわない・まかせる」という意味があります。

随行の「随」の字が使われている熟語には、人の言うことを聞いて従うことを意味する「随従」、お伴としてつき従うことを意味する「随伴」、従的な位置にあることを意味する「付随」などがあります。

同行の意味

同行とは

同行とは、同じ目的をもって、同じ場所に行くことを意味しています。

同行という言葉には、随行と違い、特に人間の上下関係を示すような意味は含まれていません。元々は、連れ立って社寺に参詣することや、信仰を同じくする人が共に修行をすることなどを指していた言葉です。

目上の人には敬語の「同行させていただきます」

近年では、同行のなかに「随行」の意味も含める傾向にあります。しかし、目上の人や立場が上の人に向かって使う際には、同行という言葉に敬語を加えて、失礼のないように発言するのが得策です。

随行の代わりに同行を使う例として、部下から上司に「同行させていただきます」と言うような場面などが挙げられます。随行という言葉を使うのが仰々しく感じられた場面では、同行という言葉に敬語を加えて使うようにしましょう。

表現方法は「同行する」「同行させる」「同行のもと」

「同行する」「同行させる」「同行のもと」などが、同行を使った一般的な言い回しです。

同行の類語

同行の類語・類義語としては、一緒にどこかに行くことを意味する「お供する」、世話などでそばにいることを意味する「付き添う」、連れ立って行くことを意味する「道連」、特に男女が一緒にどこかに行くことを意味する「同伴」、付き従うことを意味する「随従」などがあります。

同行の「同」の字には、「おなじ・仲間・集まる・行動を共にする」という意味があります。

同行の「同」の字が使われている熟語には、志を同じくする者を意味する「同志」、同じ車などに乗り合わせることを意味する「同乗」、郷里が同じであることを意味する「同郷」などがあります。

随行の例文

1.首相に随行する。
2.社長の旅行に随行する。
3.大統領の海外訪問に随行する国務長官。
4.今回の表敬訪問における随行員は2名である。
5.皇族の方々に随行するのは、さぞ緊張することだろう。
6.水戸黄門にあれだけ多くの部下が随行して旅をしたかどうかは定かではないが、少なくとも水戸黄門は実在した人物である。
7.私は付和随行な性格で特別な考えもなくいつも他人に合わせた行動をしているが、就活の際は自分の個性を示すことが大事なのでこの夏から積極的な人間に変わろうと思う。
8.あの大物政治家が脱税を続けているとの情報を流したのは、その政治家に長年随行していて随分仲がいいとされていた秘書だというのだから驚きだ。
9.新入りの記者に良い取材とはどんなものなのかを実際に感じてもらうため、明日は表彰歴もあるベテラン記者に随行させ一緒に取材をしてもらうことにした。
10.これまでの数々の警備実績が評価された結果、再来月に海外で行われる会議へと赴く首相に随行するSPを担当できることとなり大変に悦ばしい。

随行はつき従うことが目的となっている言葉です。例文2にあるように、旅行に随行する場合など、随行者の目的は旅行ではありません。旅行をしている目上の人につき従うことが目的となっています。

また、例文4にある随行員とは、地位の高い人や目上の人につき従う役割を仕事としている人のことを指します。随伴と表現されることもあります。

この言葉がよく使われる場面としては、地位の高い人や上司などが外出をする際が挙げられます。行動の主となる立場が上の人は、その場所へ行くことや、そこで何かをすることが目的ですが、随行者はつき従うことが目的です。

同行の例文

1.この旅行の同行者は2名です。
2.警察署まで同行してもらう。
3.上司の出張に同行させていただく。
4.友達に同行して旅行を楽しんだ。
5.コンサートのチケットが余っているので同行者を募る。
6.あの若手を1軍に同行させているのは、1軍のピッチャーの球や雰囲気に慣れさせるためさ。
7.同行という字は「ドウコウ」「ドウギョウ」と文章によって読み方が変わり、読み方で意味が変わってくる。
8.視覚にハンディキャップを抱える人がスムーズに外出を行うことができるようにするために行われる援護を、同行援護といいその存在は非常に重要視されている。
9.同僚は妻に勝手にパチンコに行って散財していたことがバレかかっているようで、私にその日は出張に同行していたことにしてくれないかとアリバイ作りを頼み込んできた。
10.警察から任意同行を求められたとしても、あくまでそれは任意なので拒否することもできるが、確実に心証が悪くなってしまうので控えた方がいい。

同行という言葉は特に人間関係の上下を問題にしていません。なので、最近では例文3のように、同行の中に随行の意味を含めて使用することも多くあります。

しかし、同行は敬意を示す意味を持たない言葉ですので、立場が上の人に向かって使う際には敬語を忘れないようにします。

また、上司など立場が上の人が、部下のために行動を共にしてくれるような場合は「同行」を使います。「謝罪に行くのに上司が同行してくれた」などの使い方をします。

この言葉がよく使われる場面としては、旅行や観光で外出をする際などが挙げられます。目的が同じ人たちが一緒になって、同じ場所に行くような場面で使うのが良いでしょう。

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