似た意味を持つ「擬音語」(読み方:ぎおんご)と「擬態語」(読み方:ぎたいご)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「擬音語」と「擬態語」という言葉は、どちらも「オノマトペ」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
擬音語と擬態語の違い
擬音語と擬態語の意味の違い
擬音語と擬態語の違いを分かりやすく言うと、擬音語とは声や音を言語音で表した言葉、擬態語とは状態や様子を言語音で表した言葉という違いです。
擬音語と擬態語の使い方の違い
一つ目の擬音語を使った分かりやすい例としては、「英語にはどんな擬音語がありますか」「オノマトペには擬音語と擬態語があります」「雨がザーザー降るなど擬音語は日常にあふれています」などがあります。
二つ目の擬態語を使った分かりやすい例としては、「日本語にはたくさんの擬態語があります」「人は痛みを伝える際に擬態語を使うことが多い」「ジーンやワクワクは感情を表す擬態語です」などがあります。
擬音語と擬態語の使い分け方
擬音語と擬態語という言葉は、どちらもオノマトペの一つであり、何らかの音や状態などを言語化したものですが、意味や使い方には大きな違いがあります。
擬音語とは、「雨がザーザー」のように物体の音響や、「ひよこがピヨピヨ」のように動物の音声を言語音によって表した言葉を意味します。音が実際に出ているものを直接的な感覚で表現したもので、文章でも日常会話でも頻繁に使われています。
擬態音とは、「つるつる滑る素材」「心がワクワク」の「つるつる」「ワクワク」のように、物事の状態を言語音によって表した言葉を意味します。実際には音が出ていないものを間接的に模倣し表現したもので、文章でも日常会話でもよく使用されています。
つまり、擬音語とは声や音を言語化したものであり、擬態音とは状態や様子を言語化したものです。また、一般的に、擬音語と擬態語を総称して「オノマトペ」ということを覚えておきましょう。
擬音語と擬態語の英語表記の違い
擬音語を英語にすると「echoic word」「onomatopoeia」「onomatopoeic word」となり、例えば上記の「英語にはどんな擬音語がありますか」を英語にすると「What onomatopoeia are there in English?」となります。
一方、擬態語を英語にすると「mimetic word」「imitative word」となり、例えば上記の「日本語にはたくさんの擬態語がある」を英語にすると「There are many mimetic word in Japanese」となります。
擬音語の意味
擬音語とは
擬音語とは、動物の音声や物体の音響を言語音によって表した語を意味しています。
擬音語の使い方
擬音語を使った分かりやすい例としては、「擬音語はオノマトペの一つです」「日本語と同じように英語にも擬音語があります」「韓国語は世界で最も擬音語が豊富です」「なるべく擬音語を使わないようにしています」などがあります。
その他にも、「擬音語は音を言語化したものです」「どのくらいの種類の擬音語があるのだろう」「ワンワンは幼児が覚えやすい擬音語です」「個人的にかわいいと思う擬音語一覧を作成しました」などがあります。
擬音語とは、「擬声語」とも言い、自然界の音響を言語音でまねて表現した単語を意味し、「わんわん」「ザーザー」の類を指します。擬音語の「擬」は訓読みで「なぞらえる」と読み、見立てることや本物らしく見せること表す漢字です。
例えば、「扉をドンドンたたく」「おんどりがコケコッコーと鳴く」の「ドンドン」や「コケコッコー」が「擬音語」にあたります。狭義には物体の音響あるいは動物や人の音声を指しますが、広義には擬態音を含めていうことがあり、擬音語や擬態語をあわせて「オノマトペ」と言います。
擬音語の対義語
擬音語の対義語・反対語としては、物事の状態や身ぶりをそれらしく表した語を意味する「擬態語」などがあります。
擬音語の類語
擬音語の類語・類義語としては、自然現象の音にまねて作った言葉を意味する「擬声語」、自然界の音や声あるいは物事の状態や動きなどを音で象徴的に表した語を意味する「オノマトペ」などがあります。
擬態語の意味
擬態語とは
擬態語とは、事物の状態や身ぶりなどの感じをいかにもそれらしく音声にたとえて表した語を意味しています。
擬態語の使い方
擬態語を使った分かりやすい例としては、「彼は話す時に擬態語をよく使っている」「こどもはオノマトペや擬態語が好きです」「擬態語の一覧表をネットで探しています」「今日の宿題は擬態語の穴埋め問題プリントです」などがあります。
その他にも、「大阪では擬態語をよく耳にする気がします」「オノマトペとは擬態語や擬音語のことです」「擬態語と擬音語の違いを英語で説明する」「擬態語にはイメージしやすいという効果があります」などがあります。
擬態語とは、物事の状態や様子を,それに対応していると思われる音声で表した言葉を意味します。「ひらひら」「すっきり」「だらだら」「ぼんやり」の類であり、直接に音響とは関係のない状態を描写するのに用いられています。
擬態語は単独で用いられるほか、「ピッタリだ」のように形容動詞になるものや、「ガッカリする」のように「する」を伴って動詞になるものもあります。この擬態語の種類が非常に多いことが、日本語の特徴の一つとされています。
擬態語の対義語
擬態語の対義語・反対語としては、外界の音や動物の鳴き声などを模した言葉を意味する「擬音語」などがあります。
擬態語の類語
擬態語の類語・類義語としては、生物の動作や様態を擬声語と同様の形式で描写する語形を意味する「擬容語」、擬態語のうち特に人の感情や心理状態を表したものを意味する「擬情語」などがあります。
擬音語の例文
この言葉がよく使われる場面としては、自然界の音や物音を表す言葉を表現したい時などが挙げられます。
擬音語とは、実際に出ている音を表現したものであり、人間や動物の声を表すものや自然界の音や物音を表すものがあります。
擬態語の例文
この言葉がよく使われる場面としては、物事の状態や動きを言語音で表した言葉を表現したい時などが挙げられます。
擬態語とは、実際に音は出ておらず様子を表現したものであり、会話にも文章にもしきりに用いられています。
擬音語と擬態語という言葉は、どちらもオノマトペの一つです。どちらの言葉を使うか迷った場合、声や音を言語音で表した語を表現したい時は「擬音語」を、状態や様子を言語音で表した語を表現したい時は「擬態語」を使うようにしましょう。