似た意味を持つ「小並感」(読み方:こなみかん)と「大並感」(読み方:おおなみかん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「小並感」と「大並感」という言葉は、どちらも感想のレベルを表すネットスラングという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
小並感と大並感の違い
小並感と大並感の意味の違い
小並感と大並感の違いを分かりやすく言うと、小並感とは小学生レベルの感想を表し、大並感と大学生レベルの感想を表すという違いです。
小並感と大並感の使い方の違い
一つ目の小並感を使った分かりやすい例としては、「SNSでは小並感を無視するようにしている」「小並感になっていないか心配だ」「本当は社会人なのに小並感しか言えません」「何これ、きもい(小並感)」などがあります。
二つ目の大並感を使った分かりやすい例としては、「この掲示板は、やけに大並感が多いな」「難しい英語を使って大並感を書く」「ウェイ系な大並感がうざい」「俺たちの写真ウェーイ(大並感)」などがあります。
小並感と大並感の使い分け方
小並感と大並感という言葉は、どちらもネットスラングであり、コメントや感想のレベル感を表しますが、意味や使い方には違いがあります。
小並感とは、「小学生並みの感想」を縮めたネットスラングです。インターネットの掲示板やSNSに対する感想やコメントが、小学生レベルで語彙力が乏しいことを表します。基本的には「きもい(小並感)」のような使い方で、自分のコメントが稚拙であることを自虐的に表現する場合に使用されます。
大並感とは、「小並感」の派生語であり、「大学生並みの感想」を意味するネットスラングです。感想の内容が大学生レベルであることを表しますが、単純に大学生の知識があるコメントというよりは、軽薄で浮ついたコメントを指すことが多くなっています。
つまり、小並感は小学生レベルの感想を意味し、大並感は大学生レベルの感想を意味するインターネット上の俗語です。あくまでもネット用語であり、日常生活やビジネスシーンで使用される言葉ではないことを覚えておきましょう。
小並感と大並感の英語表記の違い
小並感を英語にすると「childish comment」「unsophisticated comment」となり、例えば上記の「小並感を無視する」を英語にすると「make nothing of childish reaction」となります。
一方、大並感を英語にすると「great comment」「sophisticated comment」となり、例えば上記の「大並感が多い」を英語にすると「there are many sophisticated comment」となります。
小並感の意味
小並感とは
並感とは、小学生並みの感想を意味しています。
小並感の読み方
小並感の読み方は「こなみかん」の他に「しょうなみかん」がありますが、一般的には「こなみかん」と読まれています。また、「こなみかん」の発音から、「小並感」は「粉みかん」「KONAMI感」「コナミ感」と表記されることがあります。
小並感の使い方
小並感を使った分かりやすい例としては、「うざい小並感は無視するに限る」「小並感が口癖の人は大丈夫だろうか」「小南先生の小並感が笑える」「小並感しか書かなくなったのはいつからだろう」などがあります。
その他にも、「このキャラ強そう(小並感)」「小並感への適当な返し方を教えてください」「大学を卒業したのに小並感になってしまう」「小並感ですがご容赦ください」「小並感で失礼しました」などがあります。
小並感とは、「小学生並みの感想」を意味するネットスラングであり、幼稚でつたない感想を指す言葉です。また、「このキャラ強そう(小並感)」のような使い方で、コメントや感想の文末に付けて、その文が稚拙であることを表します。
小並感の語源
小並感の元ネタは、ニコニコ動画に違法アップロードされたアダルトビデオ作品です。この作品の中で男優が言った短絡的な感想について、視聴者から「小学生並みの感想」というコメントが付いたことに由来します。
小並感という言葉は、基本的にネガティブな意味合いをもつ言葉です。インターネット上であっても相手を傷つける可能性があるため、使い方には注意が必要です。
小並感の対義語
小並感の対義語・反対語としては、感想が大学生レベルであること意味する「大並感」などがあります。
小並感の類語
小並感の類語・類義語としては、やり方や考え方などが未発達なことを意味する「幼稚」、技術や作品が子供っぽくへたなことを意味する「稚拙」、下手な文章を意味する「拙文」、つまらない文章や自分の文章を謙遜していう語を意味する「駄文」などがあります。
大並感の意味
大並感とは
大並感とは、大学生並みの感想を意味しています。
大並感の読み方
大並感の読み方は「おおなみかん」の他に「だいなみかん」がありますが、普通は「おおなみかん」と読まれています。
大並感の使い方
大並感を使った分かりやすい例としては、「語彙を増やして大並感を書けるようになりたい」「難しい四字熟語を使えば大並感になるだろうか」「SNSでは大並感を書くようにしています」「あなたの写真に愉悦を覚える(大並感)」などがあります。
その他にも、「チャラい文章で大並感ハンパないな」「軽いノリの大並感は嫌いですか」「大並感の浮かれた感じが好きです」「飲み会の帰りに大並感を投稿する」「俺の大並感がかっこいいとでしょ」などがあります。
大並感とは、「大学生並みの感想」を意味するネットスラングです。前述した「小並感」の派生語であり、使える状況が限られる言葉のため、インターネットの世界でも大並感の使用頻度は低くなっています。
大並感という言葉は、シンプルに大学生並みの感想という意味で使用されることもありますが、合コンやサークルなどで浮かれている大学生のような軽薄な感想といったニュアンスで用いられることが多くあります。
大並感の対義語
大並感の対義語・反対語としては、感想が小学生レベルであることを意味する「小並感」などがあります。
大並感の類語
大並感の類語・類義語としては、物事に慣れて手際よく上手にできることを意味する「熟練」、非常に巧みであることを意味する「巧妙」、技術などが円満に発達し豊かであることを意味する「円熟」などがあります。
小並感の例文
この言葉がよく使われる場面としては、小学生並みの感想を表現したい時などが挙げられます。
小並感という言葉は、例文1にあるように、自分のコメントの文末に添えて、文章が稚拙であると自虐的に使用されることがあります。
大並感の例文
この言葉がよく使われる場面としては、大学生並みの感想を表現したい時などが挙げられます。
例文4や例文5のように、大並感という言葉は誉め言葉ではなく、羽目を外した大学生のような感想の意味で用いられることがあります。
小並感と大並感という言葉は、どちらも「感想のレベル感」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、小学生並みの感想を表現したい時は「小並感」を、大学生並みの感想を表現したい時は「大並感」を使うようにしましょう。