似た意味を持つ「お待たせしております」(読み方:おまたせしております)と「お待たせいたしました」(読み方:おまたせいたしました)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「お待たせしております」と「お待たせいたしました」という言葉は、どちらも相手を待たせていることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「お待たせしております」と「お待たせいたしました」の違い
「お待たせしております」と「お待たせいたしました」の意味の違い
「お待たせしております」と「お待たせいたしました」の違いを分かりやすく言うと、「お待たせしております」は現在進行形で相手を待たせている状況で使う言葉、「お待たせいたしました」はもう待たなくていい状況で使う言葉という違いです。
「お待たせしております」と「お待たせいたしました」の使い方の違い
一つ目の「お待たせしております」を使った分かりやすい例としては、「お待たせしております、大変申し訳ございません」「諸事情によりお待たせしております」「お客様には長らくお待たせしておりますことを深くお詫び申し上げます」などがあります。
二つ目の「お待たせいたしました」を使った分かりやすい例としては、「お待たせいたしました、こちらハンバーグ定食になります」「長らくお待たせいたしましたことを深くお詫び申し上げます」「お待たせいたしました、資料をまとめましたのでお使いください」などがあります。
「お待たせしております」と「お待たせいたしました」の使い分け方
「お待たせしております」と「お待たせいたしました」はどちらも相手を待たせていることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「お待たせしております」は対象となる人物に対して、現在進行形で相手を待たせている状況で使う言葉になります。
例えば、注文した商品がまだ入荷しておらず、発送までにまだ時間がかかる場合に「大変長らくお待たせしております商品ですが、出荷の目処が立っておらずもうしばらく時間がかかる状況でございます」のように使います。
一方、「お待たせいたしました」は対象となる人物に対して、もう待たなくいい状況になった場合に使う言葉になります。
例えば、注文した商品が入荷し発送した場合に、「大変長らくお待たせいたしました、ご注文の商品を本日発送いたしました」のように使います。
つまり、現在進行形で相手を待たせている状況で使うのが「お待たせしております」、もう待たなくていい状況で使うのが「お待たせいたしました」と覚えておきましょう。
「お待たせしております」と「お待たせいたしました」の英語表記の違い
「お待たせしております」を英語にすると「keeping you waiting」「Thank you for waitin」となります。
一方、「お待たせいたしました」を英語にすると「Thank you for waiting」「I am sorry for the delay」となります。
「お待たせしております」の意味
「お待たせしております」とは
「お待たせしております」とは、現在進行形で相手を待たせている状況で使う言葉のことを意味しています。
表現方法は「大変お待たせしております」「長らくお待たせしております」
「大変お待たせしております」「長らくお待たせしております」などが、「お待たせしております」を使った一般的な言い回しになります。
「お待たせしております」の使い方
「お待たせしております」を使った分かりやすい例としては、「申し訳ございませんが只今お待たせしております」「お待たせしております資料ですが完成までもうしばらくお待ちください」「お待たせしております、ご不便をおかけして申し訳ございません」などがあります。
「お待たしております」は対象となる人物に対して、現在進行形で相手を待たせている状況で使う言葉になります。
「お待たせしております」は謝罪の言葉とセットで使うのが一般的
「お待たせしております」はビジネスシーンでも使うことができる言葉ですが、それだけでは会話が成り立たないので、「お待たせしております、大変申し訳ございません」や「お待たせしております、ご迷惑をおかけして申し訳ありません」などのように、謝罪の言葉とセットで使うのが一般的です。
また、もう待たなくて良くなった場合は、もう待たなくていい状況で使う言葉である「お待たせいたしました」の方を使うようにしましょう。
「お待たせしております」の類語
「お待たせしております」の類語・類義語としては、不便をかけていることを意味する「ご不便をおかけして」、迷惑をかけることを意味する「ご迷惑をおけかして」などがあります。
「お待たせいたしました」の意味
「お待たせいたしました」とは
「お待たせいたしました」とは、もう待たなくていい状況で使う言葉のことを意味しています。
表現方法は「大変お待たせいたしました」「大変長らくお待たせいたしました」
「大変お待たせいたしました」「大変長らくお待たせいたしました」などが、「お待たせいたしました」を使った一般的な言い回しになります。
「お待たせいたしました」の使い方
「お待たせいたしました」を使った分かりやすい例としては、「お待たせいたしました、先日ご連絡いただいた商品が入荷しております」「お待たせいたしましたこちらデザートのチョコレートパフェになります」「お待たせいたしました株式会社セラーバンクの大谷です」などがあります。
「お待たせいたしました」は対象となる人物に対して、もう待たなくいい状況になった場合に使う言葉です。
例えば、行列のできる喫茶店でお客様の順番がきた際に「お待たせいたしました、お席へご案内いたします」、病院の待合室でその人の順番がきた際に、「お待たせいたしました、○○さん診察室へお入りください」などのように使います。
「お待たせいたしました」は謝罪の言葉とセットで使うことが多い
「お待たせいたしました」は相手を待たせた状況で使うので、「大変申し訳ございません」「深くお詫び申し上げます」などのように、謝罪の言葉とセットで使うことが多いと覚えておきましょう。
「お待たせいたしました」の類語
「お待たせいたしました」の類語・類義語としては、遅くなったことを報告することを意味する「遅くなりました」、不便をかけたことを意味する「ご不便をおかけいたしました」などがあります。
「お待たせしております」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、現在進行形で相手を待たせている状況で使う言葉のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「お待たせしております」はビジネスシーンにおいても使われている言葉です。
「お待たせいたしました」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、もう待たなくていい状況で使う言葉のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「お待たせいたしました」はビジネスシーンにおいても使われている言葉です。
「お待たせしております」と「お待たせいたしました」はどちらも相手を待たせていることを表します。
どちらの言葉を使うか迷った場合、現在進行形で相手を待たせている状況で使う言葉なのが「お待たせしております」、もう待たなくていい状況で使う言葉なのが「お待たせいたしました」と覚えておきましょう。