【多々ある】と【ままある】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「多々ある」(読み方:たたある)と「ままある」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「多々ある」と「ままある」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「多々ある」と「ままある」の違い

「多々ある」と「ままある」の意味の違い

「多々ある」と「ままある」の違いを分かりやすく言うと、「多々ある」は頻繁にあること、「ままある」は時々あることという違いです。

「多々ある」と「ままある」の使い方の違い

一つ目の「多々ある」を使った分かりやすい例としては、「私には至らぬところが多々ある」「口と心が裏腹なことは多々あると思う」「商売をしていれば受注できない依頼も多々ある」「彼に言うべきことが多々ある」などがあります。

二つ目の「ままある」を使った分かりやすい例としては、「こういう失敗はままあるものだ」「会社でそういうことはままあるものです」「友達付き合いにおいて本心を出せないことがままあると思う」「プロの人も失敗することはままある」などがあります。

「多々ある」と「ままある」の使い分け方

「多々ある」と「ままある」は似た言葉ですが、意味は異なっているので間違えないように注意が必要です。

「多々ある」の「多々」は数が極めて多いことを意味する言葉なので、頻繁にあることを表現したい時に使います。

一方、「ままある」の「まま」は頻繁ではないが時々現れることを意味する言葉なので、時々あることを表現したい時に使います。

つまり、「多々ある」と「ままある」は頻度が異なっている言葉と覚えておきましょう。

「多々ある」と「ままある」の英語表記の違い

「多々ある」を英語にすると「there are many」となります。一方、「ままある」を英語にすると「sometimes happens」となります。

「多々ある」の意味

「多々ある」とは

「多々ある」とは、頻繁にあることを意味しています。

表現方法は「多々あると思いますが」「多々あるので」

「多々あると思いますが」「多々あるので」などが、「多々ある」を使った一般的な言い回しになります。

「多々ある」の使い方

「多々ある」を使った分かりやすい例としては、「本人は意識していないようですが彼女にはそういうところが多々ある」「私も反省すべき点は多々あると思う」「この地域は急に天気が崩れることが多々ある」「彼が機嫌を損ねるのは多々あるので気にしなくていいだろう」などがあります。

「多々ある」は数がきわめて多いことを意味する「多々」に、事が起こることを意味する「ある」が合わさり、頻繁にあることの意味で使われている言葉です。

「多々ある」ビジネスシーンだけではなく、日常生活やスポーツシーンなどの幅広い場面で使うことができます。また、「多々ある」自体は敬語表現ではないので、目上の人に対して使いたいのであれば、「多々あります」などの丁寧な表現を使用した方がいいでしょう。

「多々ある」の頻度

「多々ある」がどのくらい頻度かと思う人もいるはずですが、明確な定義はありません。頻繁にあることなのは間違いないのですが、その頻繁が人によって差が生じるので、個人の感覚によるものであると覚えておきましょう。

「多々ある」の類語

「多々ある」の類語・類義語としては、多くあることを意味する「たくさんある」、ありったけあることを意味する「いっぱいある」などがあります。

「ままある」の意味

「ままある」とは

「ままある」とは、時々あることを意味しています。

「ままある」の漢字表記

「ままある」を漢字にすると、「間々ある」や「間間ある」と表記することができます。

「ままある」の使い方

「ままある」を使った分かりやすい例としては、「間違いはままあることだから気にしなくていいだろう」「話しが脱線してしまったせいで長くなることもままある」「彼が機嫌を損ねるのはままあることなので珍しくないだろう」などがあります。

「ままある」は頻繁ではないが時々現れることを意味する「まま」に、事が起こることを意味する「ある」が合わさり、時々あることの意味で使われている言葉です。

「ままある」はビジネスシーンだけではなく、日常生活やスポーツシーンなどの幅広い場面で使うことができます。また、「ままある」自体は敬語表現ではないので、目上の人に対して使いたいのであれば、「ままあります」などの丁寧な表現を使用した方がいいでしょう。

「ままある」の頻度

「ままある」はどのくらい頻度かと思う人もいるはずですが、明確な定義はありません。一般的に頻度はそれほど多くないが珍しいわけではないというニュアンスですが、具体的な度合いが決まっていないので、個人による感覚が大きいと覚えておきましょう。

「ままある」の類語

「ままある」の類語・類義語としては、稀にあることを意味する「たまにある」、たまにあることを意味する「時々ある」、しばしばあることを意味する「度々ある」などがあります。

「多々ある」の例文

1.全国には路線は通っていても駅がない市町村なども多々ある一方で、一つの市にいくつもの駅もある場所もあります。
2.今シーズンは反省すべき点が多々あるので、来シーズンに活かしていきたいです。
3.彼には欠点が多々あるが、根はいい奴だと思っています。
4.新人なら失敗することは多々あると思うので、めげずにチャレンズする姿勢が大事だろう。
5.仕事をしていたら断り切れないお誘いは多々あるので、出世のためだと割り切る必要があるだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、頻繁にあることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「多々ある」は様々な場面において使うことができる言葉です。

「ままある」の例文

1.代表戦のメンバーは監督が選ぶので、クラブチームで好調な選手が落選することもままある。
2.急に天気が崩れるのはこの季節ならままあるので、気にしない方がいいだろう。
3.人生上手く行かないこともままあるが、どう乗り切るかがとても重要です。
4.甲子園では番狂わせが起こることがままあるので、観ていて面白いです。
5.これくらいのミスは誰にでもままあると思うので、気にしないください。

この言葉がよく使われる場面としては、時々あることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ままある」は様々な場面において使うことができる言葉です。

「多々ある」と「ままある」は似た言葉ですが意味は少し異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、頻繁にあることを表現したい時は「多々ある」を、時々あることを表現したい時は「ままある」を使うと覚えておきましょう。

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