【お子さん】と【お子様】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「お子さん」(読み方:おこさん)と「お子様」(読み方:おこさま)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「お子さん」と「お子様」という言葉は、どちらも相手を敬ってその子供のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「お子さん」と「お子様」の違い

「お子さん」と「お子様」の意味の違い

「お子さん」と「お子様」の違いを分かりやすく言うと、「お子さん」よりも「お子様」の方がかしこまった表現という違いです。

「お子さん」と「お子様」の使い方の違い

一つ目の「お子さん」を使った分かりやすい例としては、「お子さんは今おいくつですか」「お子さんから目を離さないようお願いいたします」「お子さんが発熱したため彼女は早退しました」「お子さんは今小学生ですか」などがあります。

二つ目の「お子様」を使った分かりやすい例としては、「お子様はお隣に座らせてください」「大変危険ですので小さなお子様は入場できません」「お子様の健康を心から願っております」「お子様は今年から小学生ですか」などがあります。

「お子さん」と「お子様」の使い分け方

「お子さん」と「お子様」はどちらも相手を敬ってその子供のことを言うことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「お子さん」よりも「お子様」の方がかしこまった表現という点です。

ただし、どちらの言葉も敬語表現であるので、目上の人に対して使うことができます。そのため、「お子さん」の方が口語的で親しみがある場合に使うことが多いと覚えておけば問題ないでしょう。

「お子さん」と「お子様」の英語表記の違い

「お子さん」も「お子様」も英語にすると「child」となり、例えば上記の「お子さんは今小学生ですか」を英語にすると「Is your child in elementary school right now」となります。

「お子さん」の意味

「お子さん」とは

「お子さん」とは、相手を敬ってその子供のことを言うことを意味しています。

「お子さん」の漢字表記

「お子さん」を漢字にすると「御子さん」と表記することができます。

「お子さん」の使い方

「お子さん」を使った分かりやすい例としては、「あなたにお子さんはいらっしゃいますか」「お子さんが早く回復するようお祈りいたします」「お子さんは会うたびに大きくなられていますね」「お子さんの名前はもう決めていますか」などがあります。

「お子さん」は相手を敬ってその子供のことを言うことを意味する名詞です。また、「お子さん」自体が丁寧な表現なので、ビジネスシーンにおいて目上の人の子供に対して使うこともできます。

もし、より相手を敬いたい場合であれば、さらにかしこまった表現である「お子様」を使うのがいいでしょう。

「お子さん」の特徴

「お子さん」は会話などの口頭だけではなく、メールや手紙などの書き言葉として使うことができるのが特徴です。

「お子さん」の類語

「お子さん」の類語・類義語としては、年のいかない幼い者のことを意味する「子供」、他人の息子を敬って言うことを意味する「ご子息」、他人を敬ってその子息を言ことを意味する「ご令息」などがあります。

「お子様」の意味

「お子様」とは

「お子様」とは、相手を敬ってその子供のことを言うことを意味しています。

「お子様」の漢字表記

「お子様」を漢字にすると、「御子様」と表記することができます。

「お子様」の使い方

「お子様」を使った分かりやすい例としては、「お子様はおいくつですか」「とても可愛らしいお子様ですね」「大変混雑しておりますのでお子様から手を離さないようにしてください」「お子様は今中学生ですか」などがあります。

「お子様」は相手を敬ってその子供のことを言うことを意味する名詞です。また、「お子様」はとてもかしこまった表現なので、社長などのより目上の人に対しても使うことができると覚えておきましょう。

「お子様」の特徴

「お子様」は会話などの口頭だけではなく、メールや手紙などの書き言葉として使うことができるのが特徴です。

「お子様ランチ」の意味

「お子様」を使った有名な言葉としては、「お子様ランチ」があります。「お子様ランチ」とは、レストランやデパートの食堂などでで子ど向けに提供されるメニューのことを指しています。

主に、チキンライス、オムライス、チャーハン、ふりかけ、ハンバーグ、エビフライ、唐揚げ、ナポリタン、フライドポテトなど、子供に人気の高い料理を添えるのが一般的です。

「お子様ランチ」の発祥は、昭和初期の日本と言われています。

「お子様」の類語

「お子様」の類語・類義語としては、幼い子のことを意味する「幼子」、他人の男の子を敬っていうことを意味する「坊ちゃん」、他人の娘を敬って言うことを意味する「ご令嬢」などがります。

「お子さん」の例文

1.お子さんの怪我が早く治るように、心からお祈りしています。
2.お子さんが何人いるか聞かれたので、二人と答えました。
3.お子さん会うたびに大きくなってますね。成長速度にびっくりです。
4.最近お子さんがお生まれになったのと聞いたので、お祝いの品を持ってきました。
5.あなたのお子さんは、将来どんな職業に就きたいと言っていますか。

この言葉がよく使われる場面としては、相手を敬ってその子供のことを言うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「お子さん」はコミュニケーションを取る際によく使われている言葉です。

「お子様」の例文

1.こちら大変危険ですので、お子様の手の届かないところに置いてください。
2.迷子センターでお子様をお預かりしており、お心当たりある方はこちらへお越しください。
3.お子様は何か食物アレルギーなどお持ちですか。
4.大変お待たせしました、こちらがお子様ランチとコーラフロートになります。
5.こちらのジェットコースターは身長制限がありますので、小さいお子様はご搭乗できません。

この言葉がよく使われる場面としては、相手を敬ってその子供のことを言うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「お子様」はコミュニケーションを取る際によく使われている言葉です。

「お子さん」と「お子様」はどちらも相手を敬ってその子供のことを言うことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「お子さん」よりも「お子様」の方がかしこまった表現と覚えておきましょう。

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