【今期】と【今季】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「こんき」という読み方の「今期」と「今季」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「今期」と「今季」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




今期と今季の違い

今期と今季の意味の違い

今期と今季の違いを分かりやすく言うと、今期とは今の時期や期間を表し、今季とは今の季節や時季を表すという違いです。

今期と今季の使い方の違い

一つ目の今期を使った分かりやすい例としては、「新商品に関するアナウンスを今期中に発表します」「今期から連結決算に移行します」「今期のアニメはラインナップが充実している」「今期のドラマはあまり見ていません」などがあります。

二つ目の今季を使った分かりやすい例としては、「今季の人気アイテムはシアーニットです」「今季人気アニメをチェックしよう」「2024年夏の今季アニメ情報をお届けします」「今季トレンドのファッションアイテムを取り入れる」などがあります。

今期と今季の使い分け方

今期と今季という言葉は、どちらも「こんき」と読み、今現在の時期を表しますが、意味や使い方には違いがあります。二つの言葉の相違点となる「期」と「季」に着目すると、「期」はある時点から時点までの間であり、決められた特定の期間を表し、「季」は季節の区切りを表します。

そのため、今期は現在の時期や期間を意味し、時期を区切って行われる企業の決算などに使用されています。一方、今季は今の季節や今シーズンを意味し、スポーツなどが盛んに開催される季節や期間を表します。

なお、上記例文にある「今期アニメ」と「今季アニメ」の違いは、区切りは特定の期間なのか季節なのかにあります。ある期間で区切った今を表す時は「今期」を、季節で区切った今を表す時は「今」を使えばよいでしょう。

今期と今季の英語表記の違い

今期を英語にすると「this term」「the present period」となり、例えば上記の「今期中に」を英語にすると「during this term」となります。

一方、今季を英語にすると「this season」「this time of year」となり、例えば上記の「今季の人気」を英語にすると「popularity of this season」となります。

今期の意味

今期とは

今期とは、現在の期間、この時期を意味しています。

今期の読み方

今期の読み方は「こんき」です。誤って「こんご」「きんき」などと読まないようにしましょう。

今期の使い方

今期を使った分かりやすい例としては、「今期の反省と来期の目標を提出してください」「前期の未払金を今期で処理してもいいですか」「市場は日本企業の今期業績に期待しています」「今期の営業利益がV字回復する」などがあります。

その他にも、「今期経常を15%上方修正しました」「今期放送中アニメの口コミをチェックする」「今期アニメのおすすめはありますか」「今期は恋愛ドラマを見ていません」「今期ドラマの視聴率ランキングを調べる」などがあります。

今期の「今」は訓読みで「いま」と読み、過去と未来との境になる時である現在を表し、「期」はある一定の時期や期間を表します。今期とは、現在の時期を意味し、ビジネスシーンでは企業の決算について使われることが多い言葉です。

表現方法は「今期業績」や「今期経常」

上記の例文にある「今期業績」や「今期経常」などに使われている今期とは、現在進行中の会計期間を意味します。例えば、3月が決算月となる企業の場合、今期は現在置かれている年の4月1日から翌年の3月31日までとなります。

今期の対義語

今期の対義語・反対語としては、この前の期間を意味する「昨期」、やってくる時期を意味する「来期」などがあります。

今期の類語

今期の類語・類義語としては、いま当面している時期やこの期間を意味する「当期」、現在に近い過去から現在までを意味する「昨今」、現在の時点や今現在を意味する「現時点」、今この時を意味する「ただ今」などがあります。

今季の意味

今季とは

今季とは、今の季節、今シーズンを意味しています。

今季の読み方

今季の読み方は「こんき」です。同じ読み方をする熟語に「今期」や「婚期」がありますが、意味が異なるため書き間違いに注意しましょう。

今季の使い方

今季を使った分かりやすい例としては、「各地で今季一番の冷え込みになりました」「今季のドラマはまだチェックしていません」「今季のアニメでおすすめがあったら教えてください」「今季英語の人気ランキングを発表します」などがあります。

その他にも、「今季の大相撲注目力士は誰ですか」「今季メジャー挑戦している選手に注目です」「今季新たにFA資格を取得しました」「元日本代表の選手が今季限りでの現役引退を発表しました」「今季のBリーグはこれまでにない盛り上がりを見せている」などがあります。

今季の「季」は、1年を四つに分けた春夏秋冬のそれぞれや、ある状態が続いたりする一定のシーズンを表します。現在を表す「今」と組み合わさり、今季とは、現在置かれている季節や今シーズンを意味する言葉です。

今季はスポーツシーンでよく使われている

今季という言葉は、今の季節や時季を表し、多くはスポーツなどのシーズンを指すことに使用されています。上記例文にある「今季限りでの現役引退」とは、今シーズンで現役を退いて、来季からは試合に出ないことを表しています。

今季の対義語

今季の対義語・反対語としては、去年の今頃や昨シーズンを意味する「昨季」、来年の今頃や来シーズンを意味する「来季」などがあります。

今季の類語

今季の類語・類義語としては、期間を区切る単位のうち現在に属するものを意味する「今節」、一年のうちで物事のある特色が現われる季節を意味する「時季」、この頃やこの時節を意味する「当節」などがあります。

今期の例文

1.今期の業績を非開示にしているメーカーは、前期は赤字拡大で着地したことを明らかにしました。
2.今期の営業利益を下方修正した任天堂は、いつから業績が思わしくなかったのだろう。
3.いつからいつまでを今期としているのかは、会社によって違うので確認してください。
4.今期アニメランキングの1位から10位までを、クイズ形式で発表します。
5.前期は英語で赤点を取ってしまったので、今期は真面目に勉強しています。

この言葉がよく使われる場面としては、いまの時期や期間、この期間を表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文3にあるように、今期という言葉は、主にビジネスシーンで使用されています。

今季の例文

1.明日の天気は冬型の気圧配置となり、札幌などで今季初の積雪が予想されております。
2.東京では木枯らし一号が観測され、今季一番の冷え込みになりました。
3.今季は全国的に雨がすくないようですが、乾いた晴天はいつまで続きますか。
4.今日のスポーツ新聞の一面を飾ったのは、今季最大の活躍をみせた若手投手の写真です。
5.今季から大リーグのチームに加わった日本人選手は、慣れない英語に四苦八苦しいるようです。

この言葉がよく使われる場面としては、いまの季節、この時季を表現したい時などが挙げられます。

例文4や例文5にあるように、今季という言葉は、スポーツ界で使用されることが多くあります。

今期と今季という言葉は、どちらも「現在の時期」を表す同音異義語ます。どちらの言葉を使うか迷った場合、現在の時期や期間を表現したい時は「今期」を、今の季節や時季を表現したい時は「今季」を使うようにしましょう。

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