【ラッキー】と【ハッピー】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ラッキー」と「ハッピー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ラッキー」と「ハッピー」という言葉は、「幸せや幸運」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




ラッキーとハッピーの違い

ラッキーとハッピーの意味の違い

ラッキーとハッピーの違いを分かりやすく言うと、ラッキーは偶然訪れた幸運を表現する時に使い、ハッピーは自ら掴むことのできる幸福を表現する時に使うという違いです。

ラッキーとハッピーの使い方の違い

一つ目のラッキーを使った分かりやすい例としては、「こんなラッキーデーは滅多にないだろう」「ラッキーを引き寄せる人が傍にいるのか上手く事が進んでいる」「大したケガがなく済んだのはラッキーだった」などがあります。

二つ目のハッピーを使った分かりやすい例としては、「基本的に物語はハッピーエンドが好きだ」「ハッピーアワーに訪れてみたい」「ハッピーな生活のために仕事をしているはずだった」「どんな小さな出来事でもハッピーになれる」などがあります。

ラッキーとハッピーはどちらも、幸せや幸運を意味する言葉ですが、ニュアンスが若干異なります。

ラッキーとハッピーの使い分け方

ラッキーは、運が良い様子や縁起の良いさまを意味します。上記例文の「ラッキーを引き寄せる」「ラッキーだった」などのように、偶然訪れた幸せやその状態を表す言葉として使われています。

一方のハッピーは、幸福である様子を意味します。上記例文の「ハッピーエンド」「ハッピーな生活」「ハッピーになれる」などのように、偶然か必然かは問わず幸せな状態を表す言葉として使われています。

つまり、ラッキーは偶然舞い込んできた幸運を指し、ハッピーは自らの言動によって掴んだ幸福を指すという違いがあります。また、ラッキーは出来事に対して使い、ハッピーは感情や状態に対して使われるという違いもあります。

そのため、「ハッピーでラッキーなこと」などのように、二つの言葉を一緒に使うこともあります。

ラッキーとハッピーの英語表記の違い

ラッキーを英語にすると「lucky」となり、例えば上記の「ラッキーデー」を英語にすると「a lucky day」となります。一方、ハッピーを英語にすると「happy」となり、例えば上記の「ハッピーエンド」を英語にすると「happy ending」となります。

ラッキーの意味

ラッキーとは

ラッキーとは、運が良い様子や縁起の良いさまを意味しています。

ラッキーの使い方

ラッキーを使った分かりやすい例としては、「やはり7回目で戦況が大きく変わることが多くラッキーセブンはあるのだと実感する」「おまけの商品が当たったり今日はラッキーデーだ」「ラッキーなことに上手く事が進んだ」などがあります。

その他にも、「自分は不幸だと思っていたが最近はラッキーが続いている気がする」「ラッキーを呼び寄せると有名なスポットへ行くことにした」「小さなことでもラッキーを感じることができたら前向きになれているのだろう」などがあります。

ラッキーは英語で「lucky」と表記され、「運のよい」「幸運な」「幸運をもたらす」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われており、日常会話においては感嘆詞のように使われることも多くあります。

「ラッキーセブン」の意味

上記例文の「ラッキーセブン」とは、野球の試合において7回目の攻撃を意味する言葉です。アメリカにて、放たれた打球が風に吹かれて逆転ホームランとなり優勝、後に「ラッキーセブン」と表現されたことに由来しているという説があります。

また、「7」という数字が旧約聖書の『創世記』において7日目が安息日とされていることから特別な数字とされており、日本においても「七福神」や仏教の「初七日」など、特別な数字と考えられることが多く、ラッキーセブンは縁起のいいものとされています。

ラッキーの対義語

ラッキーの対義語・反対語としては、不運な様子やあいにくな様子を意味する「アンラッキー」があります。

ラッキーの類語

ラッキーの類語・類義語としては、良いめぐり合わせを意味する「利運」、思いがけない好運を得ることを意味する「棚ぼた」、思いがけなく手に入った珍しいものを意味する「掘り出し物」などがあります。

ハッピーの意味

ハッピーとは

ハッピーとは、幸福である様子を意味しています。

ハッピーの使い方

ハッピーを使った分かりやすい例としては、「ハッピーマンデーのおかげで連休のために仕事を頑張ろうと思える」「子どもにハッピーバースデーのスペルを尋ねられた」「幼少期はハッピーセットでもらえるおもちゃを楽しみにしていた」などがあります。

その他にも、「ハッピーな気分になるために自分にとって必要なことはなんだろう」「この曲の歌詞は聞くだけでハッピーになれる」「よりハッピーな暮らしにするためにできることを始める」などがあります。

ハッピーは英語で「happy」と表記され、「幸福な」「楽しい」「満足な」「喜ばしく」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われており、日常会話だけでなく、様々な商品名やサービス名に用いられることも多くあります。

英語である「ハッピーバースデー」「ハッピーニューイヤー」といったお祝いのフレーズも日本では「おめでとう」と意訳されますが、本来は「幸せな誕生日を願う」「幸せ年になりますように」という意味です。

「ハッピーマンデー」の意味

上記例文の「ハッピーマンデー」とは、祝日を特定の月曜日に移動させることによって土曜日から月曜日にかけて三連休にする制度を指す和製英語で、旅行などに充てるなど実りのある休暇を送ることを推進するために設けられました。

ハッピーの対義語

ハッピーの対義語・反対語としては、嫌な気分になることを意味する「不愉快」があります。

ハッピーの類語

ハッピーの類語・類義語としては、心がすっきりとして明るい様子を意味する「晴れやか」、心が満ち足りて喜ぶことを意味する「満悦」、お祭りで騒ぐように浮かれた気持ちや浮ついている状態を意味する「お祭り気分」などがあります。

ラッキーの例文

1.今年の甲子園ではどんなラッキーボーイが活躍するのだろうかと毎年楽しみにしている。
2.私がラッキーだと感じることが多いのは、どんな些細なことでも幸せに感じることができるからだろう。
3.非常にラッキーなことに福引で一等賞の温泉旅行が当たったため家族で行くことになった。
4.彼はラッキーを引き寄せる体質なのか、私からして機会に恵まれていることが多いイメージだ。
5.狙っていた商品が割引されているなんてラッキーなのだと喜んだが、別店舗ではさらに安く売られていると気が付いた。

この言葉がよく使われる場面としては、運が良い様子や縁起の良いさまを意味する時などが挙げられます。

例文1の「ラッキーボーイ」とは、何をやっても運がよく成功する男性を意味する言葉です。野球などのスポーツにおいて味方の勝利を呼び寄せるような選手に対して多く使われています。

ハッピーの例文

1.ハッピーアワー中に店に行けたら飲みたいものがいくつもあるが、仕事状況を考えるに難しいだろう。
2.世の中にはハッピーエンドではない物語も多く、何をハッピーと定義するかによって抱く感情も異なる。
3.今年あった一番ハッピーな出来事はなんだろうと考えるくらいには、年の瀬が近づいている。
4.ハッピーな夜だと感じるのは、きっと今日一日が充実していたからだと思っている。
5.この曲を聞くだけでしばらくはハッピーになれるため、推し活というものは偉大である。

この言葉がよく使われる場面としては、幸福である様子を意味する時などが挙げられます。

例文1の「ハッピーアワー」とは、ビールやワインなどのアルコール飲料を割り引いて販売する時間帯を指す言葉で、夕方から夕食時の混雑を迎える前の時間に行われることが多くあります。

ラッキーとハッピーは、どちらも「幸せや幸運」を表します。どちらを使うか迷った場合は、偶然訪れた幸運を表す場合は「ラッキー」を、自ら掴むことのできる幸福を表す場合は「ハッピー」を使うと覚えておけば間違いありません。

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