【同郷人】と【同胞】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「同郷人」(読み方:どうきょうじん)と「同胞」(読み方:どうほう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「同郷人」と「同胞」という言葉は、どちらも「生まれ育った場所を同じくする人」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




同郷人と同胞の違い

同郷人と同胞の意味の違い

同郷人と同胞の違いを分かりやすく言うと、同郷人とは出身地が同じ人、同胞とは兄弟姉妹や同じ国民という違いです。

同郷人と同胞の使い方の違い

一つ目の同郷人を使った分かりやすい例としては、「私の同郷人を皆さんに紹介します」「知らない街で同郷人と会うとホッとします」「パリ在住の同郷人に案内してもらう」「全国各地の同郷人とSNSで繋がっています」などがあります。

二つ目の同胞を使った分かりやすい例としては、「海外生活では同胞のコミュニティに助けられました」「ムスリム同胞団の現状を調べています」「在外同胞が多い理由は何ですか」「私には顔がよく似ている同胞が二人います」などがあります。

同郷人と同胞の使い分け方

同郷人と同胞という言葉は、どちらも生まれたり育ったりした場所を同じくする人を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

同郷人とは、同じ故郷の人、出身地を同じくする人を意味します。一般的には、故郷が同じという共通点でのみ繋がる人を指す言葉であり、家族や親戚また古くからの知っている地元の知人には用いられない表現です。

同胞とは、もともと「はらから」と読まれ、同じ母親から生まれた兄弟姉妹を意味しました。現在では「どうほう」と読まれ、兄弟姉妹という意味の他に、同じ国土に生まれた人々や同一の民族の意味も持つ言葉になっています。

つまり、同郷人とは出身地を同じくする人を表し、同胞とは兄弟姉妹や同一の国民を表す言葉です。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

同郷人と同胞の英語表記の違い

同郷人を英語にすると「countryman」「home folk」「person from the same province」となり、例えば上記の「私の同郷人」を英語にすると「my countryman」となります。

一方、同胞を英語にすると「sibling」「fellowman」「compatriot」となり、例えば上記の「同胞のコミュニティ」を英語にすると「compatriot community」となります。

同郷人の意味

同郷人とは

同郷人とは、故郷を同じくする人、同じ地方の出身者を意味しています。

同郷人の使い方

同郷人を使った分かりやすい例としては、「同郷人の先輩を頼って上京しました」「同郷人に出会うとテンションが上がります」「シンガポール在住の同郷人に協力を呼びかける」「娘の英語の先生が同郷人だとは知らなかった」などがあります。

その他にも、「大学で同郷人会を結成しました」「同郷人が闇バイトに加担していた」「同郷人がカスハラで困っているようです」「都内在住の同郷人の集いに出席しました」「困っている同郷人のために力になりたい」などがあります。

同郷人の「同郷」は郷里が同じであること、同じ地方の出身であることを表します。同郷人とは、故郷が同じと言える人を指す言葉です。同義語に「同県人」がありますが、同県人は同じ県出身と明確に定義できますが、同郷人は同じ都道府県であったり生まれ育った町だったりと範囲は曖昧になります。

表現方法は「同郷人会」

上記の例文にある「同郷人会」とは、同じ都道府県や、同じ市区町村などの出身者で構成される団体を意味します。同郷人会では、会員や参加者の親睦を目的として総会や交流会などが開催されています。

同郷人の類語

同郷人の類語・類義語としては、同じ県の出身者を意味する「同県人」、同じ国の人や出身が同じである人を意味する「同国人」、同じ学年あるいは同じ学級の出身者を意味する「同窓生」、同じ学級や学年の生徒や学生を意味する「同級生」などがあります。

同胞の意味

同胞とは

同胞とは、同じ父母から生まれた兄弟姉妹を意味しています。

その他にも、「同じ国土に生まれた人々、同じ国民、また、同じ民族」の意味も持っています。

同胞の読み方

同胞の読み方は三通りあり、「どうほう」の他に「どうぼう」「はらから」とも読みますが、一般的には「どうほう」と読まれています。

同胞の使い方

「年を重ねるにつれ同胞の絆を感じるようになりました」「同胞の家は裕福なので援助してもらっています」「私の同胞はみな映画好きです」などの文中で使われている同胞は、「兄弟姉妹」の意味で使われています。

一方、「ムスリム同胞団はエジプトで結成されました」「日本は同胞の絆が弱いように感じます」「では英語が得意な同胞がいると助かります」などの文中で使われている同胞は、「同じ国民、また、同じ民族」の意味で使われています。

同胞とは、上記の例文にあるように複数の意味を持ち、それぞれの意味で使用されているため、文脈により意味を捉える必要があります。「同」は訓読みで「おなじ」と読み、別のものではないこと、「胞」は訓読みで「はら」と読み、母の胎内を表す漢字です。

表現方法は「ムスリム同胞団」

同胞を用いた日本語には「ムスリム同胞団」があります。ムスリム同胞団とは、「イスラム同胞団」とも呼ばれ、20世紀エジプトで生まれたイスラム宗教社会運動の団体を意味します。コーランを憲法とする国家の建設を主張しました。

同胞の対義語

同胞の対義語・反対語としては、その国の国籍を持たない人を意味する「外国人」、外国人や異人を意味する「異邦人」などがあります。

同胞の類語

同胞の類語・類義語としては、 夫婦とその血縁関係者を中心に構成される集団を意味する「家族」、血族と姻族の総称を意味する「親類」、西洋で国政に参与する地位にある国民を意味する「市民」、その国の人やその土地に住む人を意味する「国人」などがあります。

同郷人の例文

1.彼と私は同郷人なので、お互い気取らずにリラックスしておしゃべりできます。
2.3年ぶりに同郷人が集まる懇親会が開催されるので、すごく楽しみです。
3.同郷の人たちの交流を深める目的で、同郷人会を立ち上げることにしました。
4.海外赴任した当初は英語が全くできなかったので、同郷人のネットワークにいろいろと助けられました。
5.共通の話題が多い同郷人と会うと、自然と嬉しい気分になるものです。

この言葉がよく使われる場面としては、郷里が同じである人、出身地が同じ人を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、同郷人の慣用的な言い回しには「同郷人が集まる」「同郷人会」「同郷人と会う」などがあります。

同胞の例文

1.同胞のような付き合いをしてきた幼馴染が、英語留学のためにロサンゼルスへ旅立ちます。
2.血縁で結ばれた同胞の絆と、同じ目的を持つ同志の繋がりは、どちらが強いのだろう。
3.伴侶も同胞もいない老後生活を送るようになってから、お金の使い方には慎重になっています。
4.すべての国民は、同胞の精神をもって互いに助け合うべきだと思います。
5.ラオスと接する中国に住む少数民族は、仲間意識が強く同胞をとても大切にします。

この言葉がよく使われる場面としては、同じ母から生まれた兄弟姉妹、また、一般に兄弟姉妹、同一の国民、また、同一の民族を表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文3の同胞は、兄弟姉妹の意味で用いられています。例文4の同胞は同一の国民、例文5の同胞は同一の民族を意味しています。

例文2にある同胞と同志の違いは、同胞は同じ親から生まれた人を指し、同志は同じ志や目的を持つ仲間を指す点にあります。

同郷人と同胞という言葉は、どちらも「生まれ育った場所を同じくする人」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、出身地が同じ人を表現したい時は「同郷人」を、兄弟姉妹や同じ国民を表現したい時は「同胞」を使うようにしましょう。

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