【グループ】と【チーム】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「グループ」と「チーム」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「グループ」と「チーム」という言葉は、「集団」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




グループとチームの違い

グループとチームの意味の違い

グループとチームの違いを分かりやすく言うと、グループは同じ性質を持つものの集まりを表現する時に使い、チームは共通の目的を持つものの集まりを表現する時に使うという違いです。

グループとチームの使い方の違い

一つ目のグループを使った分かりやすい例としては、「人気アイドルグループの活動休止に誰もが悲しんだ」「グループチャットに」「最近になってよく行く飲食店がグループ会社であることに気が付いた」などがあります。

二つ目のチームを使った分かりやすい例としては、「チームの一員として皆に迷惑をかけないようにする」「チームプレーを通じて自己を高めていきたい」「チームワークを高めていくためにお互いを知ることから始めた」などがあります。

グループとチームの使い分け方

グループとチームはどちらも、集団を意味する言葉ですが、ニュアンスが若干異なります。

グループは、共通の性質で分類された一団や組織を表します。上記例文の「グループチャット」「グループ会社」などのように、同じ目的を持つか否かは問わず、共通点のあるもの同士の集まりに対して使われる言葉です。

一方のチームは、ある目的のために協力して行動する集団を表します。上記例文の「チームプレー」「チームワーク」などのように、共同で事を成すことを重視する集団に対して多く使われる言葉です。

つまり、グループは同じ性質を持つものの集まりを表し、チームは共通の目的を持つものの集まりを表すという違いがありますが、上記例文の「アイドルグループ」は共通の目標を持つ人たちの集まりでもあることから、「アイドルチーム」と呼ばれることもあります。

グループとチームの英語表記の違い

グループを英語にすると「group」となり、例えば上記の「人気アイドルグループ」を英語にすると「a famous idol group」となります。一方、チームを英語にすると「team」となり、例えば上記の「チームの一員」を英語にすると「a team member」となります。

グループの意味

グループとは

グループとは、共通の性質で分類された一団や組織を意味しています。

その他にも、仲間や集団を意味する言葉として使われています。

グループの使い方

「どのようにグループ分けがされているのか最初は分からなかった」「グループディスカッションを就活対策の一環として行うことになった」「このグループの役割をまだ知らない」などの文中で使われているグループは、「一団や組織」の意味で使われています。

一方、「グループワークが苦手な理由は白熱した議論に入る隙を見つけられないからだ」「高校時代の仲良しグループで定期的に遊びに行っている」などの文中で使われているグループは、「仲間や集団」の意味で使われています。

グループは英語で「group」と表記され、「群れ」「集団」「団体の」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われますが、同じ性質を持つものの集まりだけではなく、共に行動する仲間を表す言葉としても使われています。

表現方法は「グループワーク」

上記例文の「グループワーク」とは、数人のグループに分かれて討論や制作などを行う方法を指す言葉です。学校の授業、企業の選考会や研修など様々な場面で取り入れられ、協調性やコミュニケーション能力の評価や成長のために行われています。

グループの対義語

グループの対義語・反対語としては、いくつかあるうちの一つ一つを意味する「個々」があります。

グループの類語

グループの類語・類義語としては、行動を共にする集団を意味する「パーティ」、二人以上で構成される集団を意味する「ユニット」、統一のあるつながりを意味する「系統」、群がり集まった人々を意味する「群衆」などがあります。

チームの意味

チームとは

チームとは、ある目的のために協力して行動する集団を意味しています。

チームの使い方

チームを使った分かりやすい例としては、「チームワークを向上させるためにはどうするべきだろう」「参加メンバーが二人であってもチームと呼ぶことはできる」「応援している野球チームが優勝した時は何度迎えても嬉しいものだ」などがあります。

その他にも、「チームプレーで仕事を進めることで以前よりもスピードが上がった」「チームに貢献できるよう準備は怠らなかった」「このチームが解散することになってもつながりは失いたくなかった」などがあります。

チームは英語で「team」と表記され、「組」「協調的な一団」を意味します。日本語でも、同じ目的を持った二人以上の集まりを表し、日常生活からビジネスシーンまで幅広く用いられている言葉です。

表現方法は「チームワーク」「チームプレー」

上記例文の「チームワーク」とは、チームを組んで行う共同作業や団体行動、チーム内の団結や協力態勢を表す言葉です。「チームワークを向上させる」「チームワークに欠ける」「チームワークを高める」などのように使われます。

また、上記例文の「チームプレー」とは、チームの勝利や仕事の円滑化を優先させる行動を表す言葉です。メンバー各々によるチームのための行動を指す言葉であり、チーム全員の行動を表すチームワークとは区別して考えられることがあります。

チームの対義語

チームの対義語・反対語としては、ひとりの、ひとりだけを意味する「ワンマン」、一人で行うことを意味する「ソロ」があります。

チームの類語

チームの類語・類義語としては、家族や族、群を意味する「ファミリー」、オンラインゲーム内のプレイヤーの集う場所を意味する「ギルド」、共通の目的を持つ人々によって組織された会を意味する「クラブ」などがあります。

グループの例文

1.グループホームにいる母親に定期的に会いに行っているが、会うたびに元気でよかったと安心する。
2.いつもと違うアプリでグループチャットを行っていると聞いたため、まずはダウンロードをするところから始めた。
3.日本のミュージシャングループの追っかけをしていたことが一番体力があったと感じている。
4.今回のグループワークでは参加者全員の意見を聞くために、あまり発言できていない人にも尋ねたいと思っている。
5.中学時代、仲良しグループが周りで出来上がってしまったため、気の知れた友人は少なかった。

この言葉がよく使われる場面としては、共通の性質で分類された一団や組織を意味する時などが挙げられます。

例文1の「グループホーム」とは、認知症の高齢者がスタッフの助けを借りながら少人数で共同生活を送る介護施設です。

また、例文3から5のように、仲間や集団を意味する言葉としても多く使われています。

チームの例文

1.チームビルディングの際には、まず個々人がどのような能力やスキルを持っているのかをきちんと把握する必要がある。
2.チームリーダーに抜擢されたことは素直に嬉しく思うが、本当に自分に務まるのかと考えてしまう。
3.所属チームの雰囲気は顔合わせの時から良いと感じており、仮に問題が発生したとしても皆で乗り越えられると思っている。
4.AチームとBチームに分かれて行動し、後々合流して情報交換をすることになった。
5.チームワーク能力として求められるのは、コミュニケーション能力や相手を信じる心だ。

この言葉がよく使われる場面としては、ある目的のために協力して行動する集団を意味する時などが挙げられます。

例文1の「チームビルディング」とは、メンバー自身の力を最大限に発揮しながら目標を達成できるようなチームを作ることを意味する言葉です。

グループとチームは、どちらも「集団」を表します。どちらを使うか迷った場合は、同じ性質を持つものの集まりを表す場合は「グループ」を、共通の目的を持つものの集まりを表す場合は「チーム」を使うと覚えておけば間違いありません。

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