【カーニバル】と【フェスティバル】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「カーニバル」と「フェスティバル」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「カーニバル」と「フェスティバル」という言葉は、「祭典」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




カーニバルとフェスティバルの違い

カーニバルとフェスティバルの意味の違い

カーニバルとフェスティバルの違いを分かりやすく言うと、カーニバルは参加して楽しむ催しを表現する時に使い、フェスティバルは見て楽しむ催しを表現する時に使うという違いです。

カーニバルとフェスティバルの使い方の違い

一つ目のカーニバルを使った分かりやすい例としては、「リオのカーニバルは中継映像でしか見たことがない」「カーニバルのパレードが中継されると聞いて心待ちにしている」「いつか海外のカーニバルに参加して見たいものだ」などがあります。

二つ目のフェスティバルを使った分かりやすい例としては、「今年のフェスティバルではどんなことをするのだろう」「ミュージックフェスティバルに登壇するアーティストを見て参加を決めた」「フェスティバルホールへの行き方がわからない」などがあります。

カーニバルとフェスティバルの使い分け方

カーニバルとフェスティバルはどちらも、祭典を表す言葉ですが、性質が若干異なります。

カーニバルは、陽気なお祭りを表し、上記例文の「リオのカーニバル」「カーニバルのパレード」などのように使われます。世界各地で行われるカーニバルでは、仮装をして参加する人が多く、パレードが行われ音楽やダンスを楽しむことができます。

一方のフェスティバルは、祭りや催し物を表し、上記例文の「ミュージックフェスティバル」などのように使われます。「フェス」と略されることもありますが、その場合は「ロック・フェスティバル」を指すこともあります。

つまり、カーニバルは参加して楽しむ催しを指し、フェスティバルは見て楽しむ催しを指すという違いがあります。

カーニバルとフェスティバルの英語表記の違い

カーニバルを英語にすると「carnival」となり、例えば上記の「リオのカーニバル」を英語にすると「Rio de Janeiro’s carnival」となります。

一方、フェスティバルを英語にすると「festival」となり、例えば上記の「今年のフェスティバル」を英語にすると「This year’s festival」となります。

カーニバルの意味

カーニバルとは

カーニバルとは、陽気なお祭りを意味しています。

カーニバルの使い方

カーニバルを使った分かりやすい例としては、「ドイツのカーニバルではピエロの帽子をかぶっているそうだ」「からあげカーニバルでは様々なからあげを楽しむことができる」「イタリアではカーニバルはカルネヴァーレと発音される」などがあります。

その他にも、「ゲレンデで行われるカーニバルでは子どもたちも楽しめる内容だった」「わんわんカーニバルと呼ばれる愛犬家と愛犬のためのイベントに参加してみたい」「サンバカーニバルは流行り病の影響でしばらく開催されていなかった」などがあります。

カーニバルは英語で「carnival」と表記され、「謝肉祭」「バカ騒ぎ」「祭典」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われ、「カーニヴァル」と表記されることもあります。

カーニバルの由来

カトリックを主たる宗教とする国で、肉を食べることや良くない振る舞いを控える期間である四旬節の直前に、肉食を思い切り楽しみ、どんちゃん騒ぐようになったことに由来し、この祭りが行われるようになったと言われています。

今日では、四旬節の習慣はなくなったものの、催事は文化として残り、ブラジルのリオ、イタリアのヴェネツィア、トリニダード・トバゴのポートオブスペインで行われるカーニバルは「世界三大カーニバル」として世界中から多くの人が集まり、賑わいます。

カーニバルの対義語

カーニバルの対義語・反対語としては、断食や節制を行う四旬節の初日を意味する「灰の水曜日」があります。

カーニバルの類語

カーニバルの類語・類義語としては、規模の大きい祭りを意味する「大祭」、神社などの祭りを意味する「祭礼」、仮装した子どもたちが近所の家々からお菓子をもらう祭りを意味する「ハロウィン」などがあります。

フェスティバルの意味

フェスティバルとは

フェスティバルとは、祭りや催し物を意味しています。

フェスティバルの使い方

フェスティバルを使った分かりやすい例としては、「毎年音楽フェスティバルに行く前に準備を怠らないようにしている」「アートフェスティバルでは絵画や彫刻、オブジェなど様々な作品を見ることができる」などがあります。

その他にも、「フェスティバルではなくフェスタがこのイベントの正しい名称のようだ」「好きなゲームシリーズの運営がフェスティバルを行うという情報を得た」「ジャズフェスティバルが開催されると聞いて抽選に申し込んだ」などがあります。

フェスティバルは英語で「festival」と表記され、「祝祭」「祭礼」といった意味を持ちます。上記例文の「音楽フェスティバル」などのように、具体的な内容を伴う表現も多く使われており、「フェス」と略して使われることもあります。

フェスティバルの由来

ラテン語の「festivus」に由来する言葉で、古代ローマ時代では宗教的な祝祭を指す言葉として使われていましたが、今日では宗教的な要素を含む祭事以外でも文化的な祭りを指す言葉として広く使われています。

フェスティバルに似た言葉

似た言葉に「フェスタ」がありますが、これはイタリア語で祭事や催し物を表す言葉であり、使い方はフェスティバルと全く同じで、「音楽フェスティバル」は「音楽フェスタ」と言い換えることもでき、催事の正式名称として用いられることもあります。

フェスティバルの類語

フェスティバルの類語・類義語としては、特別な催し事を意味する「催事」、大掛かりで華やかな行事を意味する「祭典」、めでたい式典や祝いの儀式を意味する「栄典」などがあります。

カーニバルの例文

1.サンバカーニバルのパレードが始まれば会場は熱気に包まれること間違いなしだ。
2.ケルンで行われるカーニバルは軍服風の衣装を纏って歌って踊るという特徴がある。
3.トリニダード・カーニバルには大勢の参加者が世界中から集まり、衣装を着てパレードに参加するのだそうだ。
4.サマーカーニバルは全国各地で行われており、屋台やイベント、花火などが主な目玉とされていることが多い。
5.カーニバルほどではないが、日本でも縁日は大きな盛り上がりを見せることが多い。

この言葉がよく使われる場面としては、陽気なお祭りを意味する時などが挙げられます。

パレードなどを見て楽しむのみである場合もありますが、例文4のように演者だけでなく観客も参加できる点がカーニバルの特徴です。

フェスティバルの例文

1.ロック・フェスティバルに初めて参戦することを決めた友人のために、動きやすい服装で来るよう口酸っぱく注意した。
2.アニメに関するフェスティバルでは、作品に登場した声優や、主題歌を歌ったアーティストなどが参加することもあるそうだ。
3.音楽フェスティバルを学園祭の中で行うらしく、吹奏楽部ももちろん参加することになっている。
4.アートフェスティバルは老若男女問わず多くの人が来場していたように感じた。
5.大型連休は家族でグルメフェスティバルに行くことになっており、今から食べたいものをピックアップしている。

この言葉がよく使われる場面としては、祭りや催し物を意味する時などが挙げられます。

例文1の「ロック・フェスティバル」とは、ロックバンドが出演する大規模音楽ライブイベントを指す言葉で、「ロックフェス」と呼ばれたり、「フェス」の略称で親しまれていることもあります。

カーニバルとフェスティバルは、どちらも「祭典」を表します。どちらを使うか迷った場合は、参加して楽しむ催しを表す場合は「カーニバル」を、見て楽しむ催しを表す場合は「フェスティバル」を使うと覚えておけば間違いありません。

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