【フィギュア】と【ドール】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「フィギュア」と「ドール」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「フィギュア」と「ドール」という言葉は、「人形」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




フィギュアとドールの違い

フィギュアとドールの意味の違い

フィギュアとドールの違いを分かりやすく言うと、フィギュアはカスタマイズ性がない人形を表現する時に使い、ドールはカスタマイズ性がある人形を表現する時に使うという違いです。

フィギュアとドールの使い方の違い

一つ目のフィギュアを使った分かりやすい例としては、「オタク文化が好きな友人がフィギュアショップに行きたいと言っていた」「小さいフィギュアを棚に並べている」「絵を描く際にフィギュアは良いモデルとなってくれる」などがあります。

二つ目のドールを使った分かりやすい例としては、「小さい頃ドールハウスが好きで指人形を使って遊んでいた」「ドールの着せ替えを楽しんでいた中で衣服を作る技術も向上していった」「ビスクドールを眺めるのが好きだ」などがあります。

フィギュアとドールの使い分け方

フィギュアとドールはどちらも、人形を表す言葉として使われていますが、指し示すものが若干異なります。

フィギュアは、アニメやゲーム、マンガ、小説などのキャラクターや人間、動物、乗り物などの立体的な模型を指します。塗装や装飾などは済ませられており、ポーズが固定されているものもあれば、所有者が動かすことができるものもあります。

一方のドールは、人形を指します。特に、球体関節やガラス製の目、繊維服で着飾られており、所有者が化粧を施して完成させる人形を指すことが多い言葉です。

つまり、フィギュアは所有者にとってカスタマイズ性がほとんどない人形を指し、ドールは所有者がカスタマイズすることで完成する人形を指すという違いがあります。

フィギュアとドールの英語表記の違い

フィギュアを英語にすると「figure」となり、例えば上記の「フィギュアショップ」を英語にすると「figurine shops」となります。一方、ドールを英語にすると「doll」となり、例えば上記の「ドールハウス」を英語にすると「a doll house」となります。

フィギュアの意味

フィギュアとは

フィギュアとは、人や動物、乗り物などの立体的な模型を意味しています。

その他にも、姿や形、図形を意味する言葉として使われています。

フィギュアの使い方

「好きなキャラクターのフィギュアがようやく今日家に届く」「もうフィギュアを並べておくスペースがない」「小さな動物のフィギュアは目の保養だ」などの文中で使われているフィギュアは、「立体的な模型」の意味で使われています。

一方、「フィギュアスケートに魅せられてスケートデビューをする子どももきっと少なくなかったと思う」「フィギュアの大会を実際に見に行く機会があり、それから虜になっている」などの文中で使われているフィギュアは、「図形」の意味で使われています。

フィギュアは英語で「figure」と表記され、「形態」「容姿」「図」「模様」といった意味を持ちます。転じて、日本では特に、アニメやゲーム、マンガ、小説などのキャラクターや人間、動物、乗り物などの立体的な模型を指す言葉として多く使われています。

表現方法は「フィギュアスケート」

上記例文の「フィギュアスケート」は、スケートでリンク上に図形を描く競技が発展したことに由来するスポーツで、音楽に合わせた滑走の技術力や表現力で競います。「フィギュア」と省略して表現されることもあります。

フィギュアの類語

フィギュアの類語・類義語としては、綿などを芯にして布で包み、縫い合わせて形作ったものを意味する「ぬいぐるみ」、操り人形や指人形を意味する「パペット」などがあります。

ドールの意味

ドールとは

ドールとは、人形を意味しています。

ドールの使い方

ドールを使った分かりやすい例としては、「ドールハウスキットは道具や家具などが細かな部分まで作り込まれている」「ドールを作ったことはないが、手先が器用な人でなければできないイメージがある」などがあります。

その他にも、「小さい頃はバービー人形などのドールを着せ替えて遊ぶのが好きだった」「今ではドールだけでなく小さな人形の着せ替え用商品も販売されている」「フランスやドイツのドールは系統がやはり異なる」などがあります。

ドールは英語で「doll」と表記され、「人形」「かわいい女の子」「着飾る」といった意味を持ちます。英語圏では女性の名前として使われることもありますが、日本語では「人形」の意味でのみ使われています。

ドールの語源

14世紀のフランスでは流行のファッションを伝える目的で人形が作られるようになり、18世紀末には現在のビスクドールの初期のものが登場します。また、大人の姿をしていましたが、後に子ども体型のものが主流となりました。

表現方法は「ドールハウス」

上記例文の「ドールハウス」とは、一定の縮尺で作られた模型の家を指す言葉で、部屋の内装や家具、人形などで生活空間を表現する作品や商品です。有名な「シルバニアファミリー」は動物の人形を中心に様々な商品を販売しています。

ドールの類語

ドールの類語・類義語としては、プラスチック製の組み立て模型玩具を意味する「プラモデル」、流行服などを着せて店頭に並べる等身大の人形を意味する「マネキン」などがあります。

フィギュアの例文

1.引っ越すことを決めて、断腸の思いでフィギュア買取をお願いすることにした。
2.ゲームセンターでミニフィギュアを狙ってクレーンゲームに挑んでいたが、なかなか取れずたくさんのお金を費やしてしまった。
3.ホビーショップで子どもの好きなアニメ作品のフィギュアを見つけたため、その場で連絡してどれがほしいか尋ねた。
4.好きなフィギュアスケーターがゲーム音楽に合わせて滑走していたと聞いて嬉しくなった。
5.母はフィギュアの大会をテレビで見るのが好きで、毎回録画して後からゆっくり見ている。

この言葉がよく使われる場面としては、人や動物、乗り物などの立体的な模型を意味する時などが挙げられます。

例文4や例文5のように、「図形」「形」を意味する言葉としても使われています。また、例文5のフィギュアは、音楽に合わせて滑走して、技術力や表現力で競う「フィギュアスケート」「フィギュアスケーティング」の略語です。

ドールの例文

1.ビスクドールの中でも、19世紀に作られたものをアンティークドールと呼び、それ以降作られたものをリプロダクトドールと呼ぶそうだ。
2.人気アニメのドールが販売されることもあり、プラスチックや樹脂でできたフィギュアよりもリアルな質感を楽しめる。
3.ドール初心者でもカスタムドールを楽しむことができるのか調べてみることにした。
4.大人になってからはドールにおしゃれをさせるのではなく、自分がおしゃれをすることを楽しむようになった。
5.ドールに化粧を施すために、好みの化粧の参考資料を探しておこうと思っている。

この言葉がよく使われる場面としては、人形を意味する時などが挙げられます。

例文1の「ビスクドール」とは、陶磁でできた西洋人形を意味する言葉です。

フィギュアとドールは、どちらも「人形」を表します。どちらを使うか迷った場合は、カスタマイズ性がない人形を表す場合は「フィギュア」を、カスタマイズ性がある人形を表す場合は「ドール」を使うと覚えておけば間違いありません。

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