【後片付け】と【片付け】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「後片付け」(読み方:あとかたづけ)と「片付け」(読み方:かたづけ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「後片付け」と「片付け」という言葉は、どちらも物を整理したり元に戻したりすることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「後片付け」と「片付け」の違い

「後片付け」と「片付け」の意味の違い

「後片付け」と「片付け」の違いを分かりやすく言うと、「後片付け」は何かが終わった後に行う整理整頓のこと、「片付け」は今ある状態を整理整頓することという違いです。

「後片付け」と「片付け」の使い方の違い

一つ目の「後片付け」を使った分かりやすい例としては、「宴会の後片付けで疲れ果ててしまった」「運動会の後片付けは毎年大がかりで大変だ」「文化祭の後片付けをしながら思い出話に花が咲いた」「夕食の後片付けはいつも私の役目です」などがあります。

二つ目の「片付け」を使った分かりやすい例としては、「子どもが遊んだおもちゃを片付けている」「キッチンを片付けたら料理がしやすくなった」「洋服を片付けるのが面倒で山積みにしていた」「机の上を片付けてから寝てください」などがあります。

「後片付け」と「片付け」の使い分け方

「後片付け」と「片付け」はどちらも物を整理したり元に戻したりすることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「後片付け」は「夕食の後片付けは私の担当です」のように、何かが終わった後に行う整理や掃除を意味します。特に、食事、イベント、作業などが終了した後の後処理や清掃といったニュアンスを含んでいます。

一方、「片付け」は、「机の上を片付けてから出かけましょう」のように、現在の状態を整理や整頓すること全般を意味し、行為のタイミングや前後関係には必ずしも関係しません。

つまり、「後片付け」は何かが終わった後に行う整理整頓のこと、「片付け」は今ある状態を整理整頓することと覚えておくとよいでしょう。

「後片付け」と「片付け」の英語表記の違い

「後片付け」を英語にすると「cleaning up after」「tidying up after」「putting things away after」となり、例えば上記の「夕食の後片付けはいつも私の役目です」を英語にすると「I’m always in charge of cleaning up after dinner」となります。

一方、「片付け」を英語にすると「clean up」「tidy up」「put away」「organize」となり、例えば上記の「机の上を片付けてから寝てください」を英語にすると「Please tidy up your desk before going to bed」となります。

「後片付け」の意味

「後片付け」とは

「後片付け」とは、事がすんだあとを整理することを意味しています。

表現方法は「後片付けできない人」「後片付けをする」

「後片付けできない人」「後片付けをする」などが、「後片付け」を使った一般的な言い回しになります。

「後片付け」の使い方

「後片付け」を使った分かりやすい例としては、「バーベキューの後片付けをしていたら夜になっていました」「彼女はいつも食事の後片付けを率先してやってくれます」「イベント終了後スタッフで手分けして後片付けを行いました」などがあります。

「後片付け」は、イベントや食事、作業などが終わったあとに行う整理や清掃のことを表す言葉です。

例えば、家族での夕食後に食器を洗ったり、パーティーの終了後に会場を元通りに整えたりするような場面が「後片付け」にあたります。また、学校行事や地域のイベントなどでは、運営側の参加者全員で後片付けを行うことが多く、円滑な終了には欠かせない工程とされています。

「後片付け」の特徴

「後片付け」は、目立たない作業でありながら、物事をきちんと締めくくるために欠かせない役割を果たします。準備や本番に比べて地味に感じるかもしれませんが、後片付けを丁寧に行うことで、次回への準備や良好な人間関係の維持にも繋がるというのが特徴です。

「後片付け」の類語

「後片付け」の類語・類義語としては、綺麗に掃除することを意味する「清掃」などがあります。

「片付け」の意味

「片付け」とは

「片付け」とは、散らばっているものをきちんとした状態にすることを意味しています。

表現方法は「部屋の片付け」「片付けられない人」

「部屋の片付け」「片付けられない人」などが、「片付け」を使った一般的な言い回しになります。

「片付け」の使い方

「片付け」を使った分かりやすい例としては、「部屋を片付けたら気分もすっきりしました」「使った道具はすぐに片付けましょう」「引っ越しの前に荷物を片付ける必要があります」「机の上が散らかっていたので片付けた」などがあります。

「片付け」は物の整理整頓や掃除、または問題の解決を意味する非常に広い用途を持つ言葉です。

例えば、家の中を掃除したり、机の上に積み重なった書類を整理したり、夕飯を終えた後に食器を洗ってしまう行動などが「片付け」に当たります。

さらに、「仕事を片付ける」「問題を片付ける」といった使い方をすることで、物理的な整頓だけでなく、精神的や事務的な処理や解決という意味で使うことも可能です。

「片付け」の特徴

「片付け」は多くの場合、日常的な行為として自然に行われているため、あまり意識されないこともありますが、実は生活の秩序や心の安定に深く関わっている重要な行動になります。

部屋を片付けることで気持ちが整ったり、仕事を片付けることで達成感を得たりと、「片付け」は私たちの内面にも良い影響を与えることが多いのが特徴です。

「片付け」の類語

「片付け」の類語・類義語としては、不必要なものを取り除くことを意味する「整理」があります。

「後片付け」の例文

1.パーティーが終わったあと、みんなで後片付けをしてから解散しました。
2.料理を楽しんだあとは、後片付けまでが自分の仕事だと思っています。
3.後片付けに時間がかかるので、事前に分担を決めておくと良いですね。
4.夕食の後片付けを母と一緒にすると、自然と会話が増えて楽しいです。
5.キャンプでは後片付けをきちんとすることがマナーの一つとされています。

この言葉がよく使われる場面としては、事がすんだあとを整理することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「後片付け」は何かが終わった後に行う整理整頓のことを指す言葉です。

「片付け」の例文

1.仕事の後は机の上をきれいに片付けてから帰るようにしています。
2.お客様が来る前にリビングをきちんと片付けておきました。
3.片付けが苦手でしたが、最近はこまめに整理するようにしています。
4.子どもが遊んだあとのおもちゃを毎日片付けるのが日課です。
5.旅行の荷物を片付けると、ようやく日常に戻った気がします。

この言葉がよく使われる場面としては、散らばっているものをきちんとした状態にすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「片付け」は今ある状態を整理整頓することを指す言葉です。

「後片付け」と「片付け」はどちらも物を整理したり元に戻したりすることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「後片付け」は何かが終わった後に行う整理整頓のこと、「片付け」は今ある状態を整理整頓することと覚えておくとよいでしょう。

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