【ポジティブ】と【ネガティブ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ポジティブ」と「ネガティブ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ポジティブ」と「ネガティブ」という言葉は、「物事や人の性質や性格、様子」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




ポジティブとネガティブの違い

ポジティブとネガティブの違いを分かりやすく言うと、ポジティブは積極的な様子を表現する時に使い、ネガティブは消極的な様子を表現する時に使うという違いです。

一つ目のポジティブを使った分かりやすい例としては、「すごくポジティブな人は人脈が広いように思う」「ポジティブ思考に偏って他者のマイナス感情を感じ取れないのは良くない」「ポジティブフィルムは撮影者の手腕が問われる」などがあります。

二つ目のネガティブを使った分かりやすい例としては、「ネガティブな性格を直したいとは思っているが難しい」「ネガティブに物事を考えてしまう悪い癖がある」「ネガティブフィルムを現像してもらいたいと思っている」などがあります。

ポジティブとネガティブはどちらも、物事や人の性質や性格、様子を表す言葉ですが、指し示す状態が大きく異なります。

ポジティブは、積極的である様子を表します。上記例文の「すごくポジティブな人」「ポジティブ思考」などのように、人や物事がプラスの状態である場合に使います。その他にも、肉眼で見た被写体と同じ明暗や色相で写っている画像も表します。

一方のネガティブは、否定的な様子や消極的であるさまを表します。上記例文の「ネガティブな性格」「ネガティブに物事を考える」などのように、人や物事がマイナスの状態である場合に使います。その他にも、明暗や色相が実物とは反対のフィルムも表します。

つまり、ポジティブは積極的な様子を表し、ネガティブは消極的な様子を表すという違いがあり、これら二つは対義語の関係についてあたります。

ポジティブを英語にすると「positive」となり、例えば上記の「すごくポジティブな人」を英語にすると「a really positive person」となります。

一方、ネガティブを英語にすると「negative」となり、例えば上記の「ネガティブな性格」を英語にすると「my negative personality」となります。

ポジティブの意味

ポジティブとは、積極的である様子を意味しています。

その他にも、肉眼で見た被写体と同じ明暗や色相で写っている画像を意味する言葉として使われています。

「ポジティブシンキングでいればいつかは上手くいくと思っている」「ポジティブな考え方をする人の方が一緒にいて気持ちがいい」「今はポジティブに考えられない」などの文中で使われているポジティブは、「積極的である様子」の意味で使われています。

一方、「ポジティブフィルムは補正ができないため撮影する時に気を付けている」「自分の腕に自信がないためポジティブで撮影をしたことがない」などの文中で使われているポジティブは、「肉眼で見たままと同じ状態で写る写真」の意味で使われています。

ポジティブは英語で「positive」と表記され、「疑いのない」「積極的な」「陽画の」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、物事や人、その様子が「プラス」である状態に対して用いられています。

上記例文の「ポジティブシンキング」とは、物事をなんでも前向きに考えることで実現し、上手くいくという考え方を表す言葉で、「積極思考」とも呼ばれています。アメリカでは「動機づけの心理学」とも呼ばれ、ハウツー本などで多く取り上げられています。

また、カラー写真において、肉眼で見たままと同じ状態で写っている写真を指す言葉としても使われ、「ポジ」「ポジフィルム」とも呼ばれています。ネガフィルムを反転させて、ポジフィルムが作成されることもあります。

ポジティブの対義語・反対語としては、否定する内容を持つ様子を意味する「否定的」、承知しないことやその様子を意味する「不承知」があります。

ポジティブの類語・類義語としては、積極的に認め、同意する様子を意味する「肯定的」、物事を上手くいくものと考えて心配しない様子を意味する「楽観的」などがあります。

ネガティブの意味

ネガティブとは、否定的な様子や消極的であるさまを意味しています。

その他にも、明暗や色相が実物とは反対のフィルムや乾板の画像を意味する言葉として使われています。

「ネガティブシンキングの状態になると抜け出すのに時間がかかる」「ネガティブな思考が思い浮かんでもできるだけ考え続けないようにしている」などの文中で使われているネガティブは、「否定的な様子」の意味で使われています。

一方、「ネガティブフィルムを持ち込んで追加の現像をお願いすることにした」「ネガティブと呼ばれるフィルムは現像する際補正を加えられるらしい」などの文中で使われているネガティブは、「明暗や色相が実物とは反対のフィルム」の意味で使われています。

ネガティブは英語で「negative」と表記され、「否定の」「打ち消しの」「消極的な」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、物事や人、その様子が「マイナス」である状態に対して用いられています。

上記例文の「ネガティブシンキング」とは、悲観的になり、悪い方向に物事を考えてしまう人やその状態を指します。うつ状態に伴って現れることもあり、自分自身や将来について悪く考えてしまうため、認知療法がとられることもあります。

また、明暗や色相が実物とは反対のフィルムや乾板の画像を指す言葉としても使われ、「ネガ」「ネガフィルム」とも呼ばれています。現像やプリントをする段階で補正ができるため、ポジフィルムよりも失敗しにくいというメリットがあります。

ネガティブの対義語・反対語としては、物事を進んでする様子を意味する「積極的」があります。

ネガティブの類語・類義語としては、考え方などが消極的なことを意味する「後ろ向き」、無用な心配や不安を意味する「杞憂」などがあります。

ポジティブの例文

1.ポジティブ思考を続けた方がいいことはわかっているが、落ち込んでしまうこともある。
2.ポジティブな言葉を使うことが、自分自身も話し相手も元気にさせることができるのではないだろうか。
3.ポジティブな人の特徴として、物事を前向きに考えて、困難も乗り越えようとする姿勢が見受けられる。
4.ポジティブフィルムを使うカメラに慣れて、自分でも素敵な写真を撮影してみたいと思っている。
5.写真用語におけるポジティブはポジフィルムと呼ばれることの方がほとんどだ。

この言葉がよく使われる場面としては、積極的である様子を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、肉眼で見たままと同じ状態で写っている写真や画像を表す言葉としても使われています。

ネガティブの例文

1.ネガティブキャンペーンは誹謗中傷になりかねないため、積極的に取り入れたい戦術ではない。
2.ネガティブな発言をしてしまうのは仕方ないが、それを聞きたくないと思う人もいることは忘れてはいけない。
3.ついネガティブ思考になってしまう場合、どのように改善するべきなのだろうか。
4.ネガティブをデジタルデータ化することができると知ったため、写真屋に持ち込むことにした。
5.ネガティブフィルムの方が現像した時も、現像する前も味があるように思う。

この言葉がよく使われる場面としては、否定的な様子や消極的であるさまを意味する時などが挙げられます。

例文1の「ネガティブキャンペーン」とは、競争相手の欠点を攻撃する戦術を指す言葉で、他者および他社よりも、自身および自社の方が優れていると印象付ける効果があります。

また、例文4や5のように、明暗や色相が実物とは反対のフィルムや乾板の画像を表す言葉としても使われています。

ポジティブとネガティブは、どちらも「物事や人の性質や性格、様子」を表します。どちらを使うか迷った場合は、積極的な様子を表す場合は「ポジティブ」を、消極的な様子を表す場合は「ネガティブ」を使うと覚えておけば間違いありません。

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