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【吊り橋効果】と【プラシーボ効果】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「吊り橋効果」(読み方:つりばしこうか)と「プラシーボ効果」(読み方:ぷらしーぼこうか)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「吊り橋効果」と「プラシーボ効果」という言葉は、どちらも人間の心理的作用を意味するという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




吊り橋効果とプラシーボ効果の違い

吊り橋効果とプラシーボ効果の違いを分かりやすく言うと、吊り橋効果は不安や恐怖を感じることで通常状態よりも恋愛感情を抱きやすくなることで、プラシーボ効果は日本語で言うところの偽薬効果という意味を持つという違いです。

吊り橋効果というのは、1974年にカナダの心理学者によって提唱された学説です。人間は感情が認知よりも先にくるものであるという仮説を立て、それを実証するために吊り橋を使った実験を行いました。

実験は、独身男性を集め、二つのグループに分けることで行われました。ひとつのグループには、吊り橋を渡ってもらい、もうひとつのグループには揺れない橋を渡ってもらいます。どちらも橋の中央で見知らぬ女性と対話を行います。

実験後、二つのグループの男性に、橋で会った女性の印象を聞いたところ、吊り橋グループの男性のうち半数が女性に対して好感を持ったという結果になりました。対する揺れない橋グループでは、ほとんどの男性が女性に特別な印象を抱きませんでした。

それらの実験結果を踏まえ、人間は不安や恐怖を強く感じている状況で出会った人に対して特別な感情、恋愛感情などを抱きやすい状態になるという結論が導かれました。これを吊り橋効果と表現しています。

一方のプラシーボ効果というのは、偽薬効果とも呼ばれるものです。これは、偽薬を投与することによってみられる治癒効果を示す言葉です。本物の薬ではなくても、薬を投与されたことによる安心感で、症状が改善することがあるという心的作用です。

プラシーボ効果は、医師に対する信頼や安心感などによってもたらされるものです。本当はただのラムネ菓子だとしても、医師が「良く効く薬です」と言ったことによって、患者側がそれを信じ、それにより症状が改善する場合があるものです。

プラシーボ効果のプラシーボとは、ラテン語で「喜ばせる」という意味を持つ「プラセボ」からきているものです。現代において多くなっている心的な病気や不調に対して、とても有効な治療方法であると考えられています。

吊り橋効果の意味

吊り橋効果とは、不安や恐怖を強く感じている時に出会った人に対して、通常の状態の時よりも恋愛感情を持ちやすくなる効果のことを意味しています。これは1974年にカナダの心理学者によって提唱された学説です。

吊り橋効果というのは、カナダの心理学者であるダットンとアロンという人が提唱した説です。二人は、感情というものが認知よりも先に生じるものであるという仮説を立てて、その仮説を実証するために実験を考えました。

仮説の通り、感情が認知よりも先に生まれるものであるならば、人為的に間違った認知を誘導することが出来るのではないかと考えて、吊り橋を使った実験を行いました。18歳から35歳までの独身男性を集め、吊り橋と揺れない橋の二手に分けます。

男性には、それぞれ橋を渡ってもらい、橋の中央で初対面の女性と対話をしてもらいました。その後、男性へのアンケートを行った結果、吊り橋で女性と対話した人の半数が女性に対して好感を持ったという結果が得られました。

反対に、揺れない橋で女性と対話したグループは、女性に対する特別な好感はあまり得られませんでした。それらの結果を踏まえ、人間は不安や恐怖を感じる場面では、認知よりも先に感情が生まれ、恋愛感情を呼び起こしやすくなると結論付けられました。

このような効果を、実験で使った吊り橋という言葉を使って「吊り橋効果」と表現するものです。危機的状況に陥った時、たまたまそこに一緒にいた異性を好きになってしまうような心理状況を指しているものだと考えると分かりやすいでしょう。

また、吊り橋効果は危機的状況から遠ざかると自然に消えていく可能性が高いともされています。一時的な不安や恐怖が生む恋愛感情であると考えることも出来るものです。

プラシーボ効果の意味

プラシーボ効果とは、日本語で言うところの偽薬効果という意味で、薬そのものの効果はなくとも、投薬された安心感などによって症状が改善する状態を意味しています。プラシーボ効果の他にも、プラセボ効果とも呼ばれます。

プラシーボ効果というのは、実際は薬物としての効能はなくとも、投薬を受けたことによる安心感や、医師に対する信頼などによって、心理的作用が働き、症状が改善する効果のことを指している言葉です。

「病は気から」という言葉がありますが、プラシーボ効果はそれに近い意味を持つものです。例えば、医師が真剣な顔で「この薬を飲むと、とても集中力が高まります」と言えば、実際はただのラムネ菓子であっても、患者の集中力は高まるという効果です。

このプラシーボ効果というのは、喜ばせるという意味のラテン語「プラセボ」からきているものです。日本語としては「偽薬」と訳されるものであり、本来は薬ではないものが、薬としての効果を発揮することを意味しています。

もちろん、身体的な病状に対しては、このような偽薬は効果を発揮することはありません。しかし、近年多くある心的な病状については、このプラシーボ効果は大いに効果的であるとされています。

この効果を発揮するためには、医師と患者の間に深い信頼関係が必要であり、偽薬を本物の薬であると思わせるための論理的な説明、医師の「これで良くなりますよ」という言葉などが必要になります。

これらの心理作用によるところの治療というのは、病状によってはとても効果的であるとされていて、適切に使用する場合においては、非常に良いものであるとされています。

吊り橋効果の例文

1.彼女が彼を好きだと言っているのは、おそらく吊り橋効果の結果だろう。
2.吊り橋効果って信じる?と妹に聞かれて、改めて考えてみた。
3.不安や恐怖を感じている時、その場にいる人をつい頼もしく感じてしまうのが吊り橋効果らしいよ。
4.吊り橋効果という言葉があるけれど、私は高所恐怖症なので、そもそも吊り橋は渡れない。
5.恋愛の指南書にも吊り橋効果についての記述がされていた。

この言葉がよく使われる場面としては、不安や恐怖を強く感じている際に出会った人に対して、恋愛感情を抱きやすくなるということを表現したい時などが挙げられます。これは1974年にカナダの心理学者が提唱した学説です。

人間は、感情が認知よりも先に生じる生き物であるという可能性を調べるために行われたのが吊り橋と通常の揺れない橋を使った実験でした。結果としては、吊り橋で行われた実験の方がより大きな効果を得られたことから、この学説が提唱されました。

危機的状況や心が不安定な状況にある際に、近くにいる異性に対して、通常では感じない頼もしさなどを感受してしまい、それを恋愛感情であると勘違いしてしまうのが吊り橋効果です。

プラシーボ効果の例文

1.プラシーボ効果は、場合によってはとても効果的な治療法のひとつらしい。
2.医者と患者の間に信頼関係がなければ、プラシーボ効果は得られない。
3.プラシーボ効果とは、日本語で言うところの偽薬効果というものらしい。
4.プラシーボ効果の語源は、喜ばせるという意味の「プラセボ」らしいよ。
5.プラシーボ効果を狙って患者に薬を出したのだが、症状がかなり改善したようで安心した。

この言葉がよく使われる場面としては、偽薬の投与によって患者に与えられる治癒効果を表現したい時などが挙げられます。プラシーボ効果は、偽薬効果という意味で、本当は薬ではないものでも薬としての効果が得られる場合がある心的作用のことです。

プラシーボ効果のプラシーボとは、ラテン語で喜ばせる、喜びを与えるという意味の「プラセボ」を語源としているものです。薬そのものに効果がなくとも、投薬された安心感や医師に対する信頼感によって、症状が改善するような状態のことを言います。

近年増加傾向にある、心的ストレスなどによる病気や、気持ちの俯きから来る不調などに対して効果的であるとして、注目されている治療方法のひとつであると覚えておくようにしましょう。

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