似た意味を持つ「ドジ」(読み方:どじ)と「おっちょこちょい」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ドジ」と「おっちょこちょい」という言葉は、どちらも不注意や失敗に関することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「ドジ」と「おっちょこちょい」の違い
「ドジ」と「おっちょこちょい」の違いを分かりやすく言うと、「ドジ」は身体的な不器用さや目立つミスを強調したいときに使う、「おっちょこちょい」は性格的なうっかりや軽い不注意をやわらかく表すときに使うという違いです。
「ドジ」と「おっちょこちょい」の使い方の違い
一つ目の「ドジ」を使った分かりやすい例としては、「彼はドジで階段をよく踏み外します」「ドジな私は水をこぼしてしまった」「あの子はドジだけど憎めない」「ドジを踏んで靴を泥だらけにした」「彼はドジでよく物を壊す」などがあります。
二つ目の「おっちょこちょい」を使った分かりやすい例としては、「彼はおっちょこちょいで財布をよく忘れる」「おっちょこちょいな友人が切符を落とした」「あの人はおっちょこちょいで言い間違いが多い」「彼女はおっちょこちょいで鍵を忘れることが多い」などがあります。
「ドジ」と「おっちょこちょい」の使い分け方
「ドジ」と「おっちょこちょい」はどちらも不注意や失敗に関することを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「ドジ」は「彼はドジでよく物を壊す」のように、身体的な不器用さやそそっかしさから生じる失敗・ミスを指す言葉になります。転んだり物を落としたりして周囲に迷惑をかけるような、比較的目に見える失敗に使うことが多いです。
一方、「おっちょこちょい」は「彼女はおっちょこちょいで鍵をよく忘れる」のように、注意力散漫やうっかりによる軽い失敗、抜けが多い性格的特徴を表す言葉です。忘れ物や言い間違いなど、日常のちょっとした「うっかり」を指す場合に使われます。
つまり、身体的な不器用さや目立つミスを強調したいときは「ドジ」、性格的なうっかりや軽い不注意をやわらかく表すときは「おっちょこちょい」と覚えておきましょう。
「ドジ」と「おっちょこちょい」の英語表記の違い
「ドジ」を英語にすると「clumsy」「klutz」「blunder」となり、例えば上記の「彼はドジでよく物を壊す」を英語にすると「He is clumsy and often breaks things」となります。
一方、「おっちょこちょい」を英語にすると「scatterbrained」「careless」「absent-minded」となり、例えば上記の「彼女はおっちょこちょいで鍵を忘れることが多い」を英語にすると「She’s so scatterbrained that she often forgets her keys」となります。
「ドジ」の意味
「ドジ」とは
「ドジ」とは、しなくてすむようなへまをすることを意味しています。
表現方法は「ドジな人」「ドジっ子」
「ドジな人」「ドジっ子」などが、「ドジ」を使った一般的な言い回しになります。
「ドジ」の使い方
「ドジ」を使った分かりやすい例としては、「彼はドジで何度も同じミスをしてしまいます」「ドジを踏んで大切な書類を汚してしまった」「私はドジだから転んでばかりいます」「彼女はドジっ子だけどそこが可愛いです」などがあります。
「ドジ」は不注意な行動による失敗や間違いそのもの、または失敗や間違いが多い人を指す言葉です。
「ドジ」の語源
「ドジ」はもともと、博打用語で「外れ」や「失敗」を意味する言葉でした。これが転じて、日常的な失敗や不注意を表す一般的な言葉として広まったとされています。
そのため、「ドジ」を人に使う際には、失敗ばかりする人やおっちょこちょいな人というニュアンスになります。ただし、深刻に批判するというよりも、少しコミカルで愛嬌を含んだ表現として使われることが多いというのが特徴です。
「ドジ」の類語
「ドジ」の類語・類義語としては、間抜けな失敗を意味する「へま」、注意不足による軽い失敗を意味する「うっかり」などがあります。
「おっちょこちょい」の意味
「おっちょこちょい」とは
「おっちょこちょい」とは、落ち着いて考えないで軽々しく物事をすることを意味しています。
表現方法は「おっちょこちょいな人」「おっちょこちょいの性格」
「おっちょこちょいな人」「おっちょこちょいの性格」などが、「おっちょこちょい」を使った一般的な言い回しになります。
「おっちょこちょい」の使い方
「おっちょこちょい」を使った分かりやすい例としては、「彼はおっちょこちょいでいつも鍵を忘れてしまいます」「おっちょこちょいだから電車を乗り間違えた」「あの子はおっちょこちょいだけど憎めないね」などがあります。
「おっちょこちょい」は落ち着きがなく、注意力が足りないことで失敗や間違いを繰り返してしまう人や、そのような性格を表す言葉です。
「おっちょこちょい」の語源
「おっちょこちょい」は江戸時代頃から使われている言葉で、「落ち着きがない」「小刻みに動く」様子を表す擬態語「おっちょこちょい」から来ています。動作がちょこまかしていることから、そこから転じて性格がそそっかしく、失敗しやすい人を指すようになりました。
そのため、「おっちょこちょい」を人に使う際には、性格的に軽率でミスが多い人というニュアンスになりますが、深刻な批判ではなく、どちらかといえば親しみやユーモアを込めて使われることが多いです。
「おっちょこちょい」の類語
「おっちょこちょい」の類語・類義語としては、注意不足で失敗することを意味する「うっかり」、軽率で落ち着きのない様子を意味する「そそっかしい」などがあります。
「ドジ」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、しなくてすむようなへまをすることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「ドジ」は身体的な不器用さや目立つミスを強調したいときに使う言葉です。
「おっちょこちょい」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、落ち着いて考えないで軽々しく物事をすることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「おっちょこちょい」は性格的なうっかりや軽い不注意をやわらかく表すときに使う言葉です。
「ドジ」と「おっちょこちょい」はどちらも不注意や失敗に関することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、身体的な不器用さや目立つミスを強調したいときは「ドジ」、性格的なうっかりや軽い不注意をやわらかく表すときは「おっちょこちょい」と覚えておきましょう。