【賑やか】と【うるさい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「賑やか」(読み方:にぎやか)と「うるさい」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「賑やか」と「うるさい」という言葉は、どちらも音に関する状態のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「賑やか」と「うるさい」の違い

「賑やか」と「うるさい」の違いを分かりやすく言うと、「賑やか」はプラスのイメージで使うことが多い、「うるさい」はマイナスのイメージで使うことが多いという違いです。

一つ目の「賑やか」を使った分かりやすい例としては、「商店街はいつ行っても人が多くてとても賑やかだ」「子どもたちの笑い声が聞こえて家の中が急に賑やかになりました」「お祭りの日は街全体が賑やかで活気に溢れていた」などがあります。

二つ目の「うるさい」を使った分かりやすい例としては、「隣の工事の音が朝からうるさい」「彼の文句があまりにもしつこくて正直うるさいと感じた」「車のエンジン音が住宅街では少しうるさく聞こえる」などがあります。

「賑やか」と「うるさい」はどちらも音に関する状態のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「賑やか」は「子どもが集まって家が賑やかになった」のように、活気があり楽しい雰囲気や明るさを伴う音や様子に対して使う言葉になります。

一方、「うるさい」は「工事の音がうるさくて集中できない」のように、不快・迷惑・邪魔に感じるほどの大きさやしつこさを持つ音に対して使う言葉です。

つまり、プラスのイメージで使うことが多いのが「賑やか」、マイナスのイメージで使うことが多いのが「うるさい」と覚えておきましょう。

ただし、あくまでも多いだけなのでプラスのイメージで「うるさい」を使うこともあります。

「賑やか」を英語にすると「lively」「bustling」「cheerful atmosphere」などとなり、例えば「商店街はいつ行っても賑やかだ」を英語にすると「The shopping street is lively no matter when you go」となります。

一方、「うるさい」を英語にすると「noisy」「loud」「annoying」などとなり、例えば「工事の音がうるさい」を英語にすると「The construction noise is really loud」となります。

「賑やか」の意味

「賑やか」とは、人声や物音が盛んに聞こえて陽気であることを意味しています。

「賑やかな雰囲気」「賑やかな街」「賑やかに盛り上がる」などが、「賑やか」を使った一般的な言い回しになります。

「賑やか」を使った分かりやすい例としては、「商店街は人で賑やかだった」「パーティー会場はとても賑やかで活気があった」「休日の公園は家族連れで賑やかでした」などがあります。

「賑やか」とは、人の声や音が多く、活気や明るさに満ちている様子を意味する言葉です。つまり、周囲が明るく盛り上がっている状態や、多くの人が集まって活気が出ている状態を表す場合に使います。

「賑やか」は、基本的にプラスのイメージの言葉で、場の活気・和やかさ・明るさを伝える時に使われます。そのため、お祭り・イベント・パーティー・商店街・家族の団らんなど、楽しい雰囲気の場面で使われることが多い語です。

また、「賑やか」には人が多いことによる活気のニュアンスがあるため、単に音がするというよりも、そこに動きや楽しさが伴っていることが特徴です。

一方で、「少し賑やかすぎる」といったように、状況によっては「音や人の多さ」をやや否定的に表現する場合もあります。しかし、その場合でも「うるさい」ほど強いマイナス感はありません。

「賑やか」は日常会話はもちろん、イベントの告知・観光案内・広告などでもよく使われる、幅広い場面で使われる表現であると覚えておきましょう。

「賑やか」の類語・類義語としては、活気があることを意味する「活発」、明るく勢いのある雰囲気を表す「活気づく」、多くの人が集まって楽しい雰囲気を表す「にぎわう」などがあります。

「うるさい」の意味

「うるさい」とは、物音が大きすぎて耳障りであることを意味しています。

「うるさい音」「うるさい声」「うるさくて集中できない」などが、「うるさい」を使った一般的な言い回しになります。

「うるさい」を使った分かりやすい例としては、「隣の部屋の騒ぎ声がうるさくて眠れなかった」「通りの車の音がうるさく、会話が聞き取りにくかった」「彼は話が長くて少しうるさいと思われている」などがあります。

「うるさい」とは、音や声が大きく不快に感じられる状態を意味する言葉です。つまり、静かであってほしい環境に雑音や騒音が入り、耳障りだと感じるときに使う表現になります。

「うるさい」は、単に音が大きいというだけでなく、「不快感」や「迷惑」といったマイナスのイメージを伴うのが特徴です。そのため、たとえ人の声や話し方であっても、こちらが集中したい・落ち着きたい状況では「うるさい」と感じることがあります。

また、「うるさい」は音だけでなく、細かく口出ししてくる人に対しても使われることがあります。例えば、「彼は規則にうるさい」「母は私の生活態度にうるさい」のように、行動や態度について干渉が多い人を指して使われる場合もあります。

ただし、人に対して使うと強い印象を与える言葉でもあるため、場面や相手によっては失礼に聞こえてしまうことがあります。そのため、使う際には表現を選ぶ配慮が必要であると覚えておきましょう。

「うるさい」の類語・類義語としては、音や声がやかましいことを意味する「騒がしい」、雑音が多く落ち着かない状況を意味する「ざわつく」、耳障りなほどの音を指す「やかましい」などがあります。

「賑やか」の例文

1.商店街は祭りの準備が始まり、とても賑やかで歩いているだけで気分が明るくなります。
2.クラスでは文化祭の打ち合わせが進み、意見が飛び交ってとても賑やかな雰囲気になっています。
3.休日の公園は家族連れで賑やかで、子どもたちの笑い声が絶えず聞こえてきます。
4.今日のオフィスは来客が多く、普段よりも賑やかで活気のある一日となりました。
5.地元の市場は朝早くから人が集まり、とても賑やかで歩くのに少し苦労するほどです。

この言葉がよく使われる場面としては、人声や物音が盛んに聞こえて陽気であることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「賑やか」はプラスのイメージで使うことが多い言葉です。

「うるさい」の例文

1.隣の工事の音が朝からずっと続いていて、集中しようとしても少しうるさく感じてしまいます。
2.電車内で大声で話す人がいて、落ち着いて本を読むのが難しいほどうるさく感じます。
3.上階の足音が夜遅くまで響き、眠ろうとしてもどうしても気になってうるさく感じてしまいます。
4.店内の音楽が予想以上に大きく、会話が聞こえづらいほどうるさく感じられます。
5.通りを走るバイクのエンジン音がとても大きく、窓を閉めてもまだうるさく感じます。

この言葉がよく使われる場面としては、物音が大きすぎて耳障りであることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「うるさい」はマイナスのイメージで使うことが多い言葉です。

「賑やか」と「うるさい」はどちらも音に関する状態のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、プラスのイメージで使うことが多いのが「賑やか」、マイナスのイメージで使うことが多いのが「うるさい」と覚えておきましょう。

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