【やすやすと】と【おいそれと】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「やすやすと」と「おいそれと」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「やすやすと」と「おいそれと」という言葉は、どちらも事の実行や判断のしやすさに関係することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「やすやすと」と「おいそれと」の違い

「やすやすと」と「おいそれと」の意味の違い

「やすやすと」と「おいそれと」の違いを分かりやすく言うと、「やすやすと」は物事が簡単にできることを表すこと、「おいそれと」は簡単にはできないことを表すことという違いです。

「やすやすと」と「おいそれと」の使い方の違い

一つ目の「やすやすと」を使った分かりやすい例としては、「彼は難しい試験をやすやすと合格して周囲を驚かせた」「経験豊富な職人は複雑な作業をやすやすとこなしてみせた」「強敵相手にも彼女はやすやすと勝利を収めた」などがあります。

二つ目の「おいそれと」を使った分かりやすい例としては、「重要な問題なのでおいそれと決断するわけにはいかない」「機密事項のため、おいそれと人に話すことはできない」「責任が重く、おいそれと引き受けられる仕事ではない」などがあります。

「やすやすと」と「おいそれと」の使い分け方

「やすやすと」と「おいそれと」はどちらも物事の実行や判断のしやすさに関係することを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「やすやすと」は「彼は初挑戦にもかかわらずやすやすと成功させた」のように、困難そうに見える物事が、実際には簡単に達成されたことを表す際に使う言葉になります。

一方、「おいそれと」は「大きな責任が伴うためおいそれと了承することはできない」のように、簡単には実行できず、慎重さが求められる場面で使う言葉です。

つまり、物事が簡単にできることを表すのが「やすやすと」、簡単にはできないことを表すのが「おいそれと」と覚えておきましょう。

「やすやすと」と「おいそれと」の英語表記の違い

「やすやすと」を英語にすると「easily」「effortlessly」「without difficulty」となり、例えば「彼は難しい試験をやすやすと合格した」を英語にすると「He passed the difficult exam easily」となります。

一方、「おいそれと」を英語にすると「easily」「readily」などを否定形で用いる表現が近く、例えば「重要な問題なのでおいそれと決断するわけにはいかない」を英語にすると「It’s an important matter, so I can’t decide easily」となります。

「やすやすと」の意味

「やすやすと」とは

「やすやすと」とは、きわめて容易に事を行なうことを意味しています。

表現方法は「やすやすと解く」「やすやすと達成する」

「やすやすと解く」「やすやすと達成する」「やすやすと勝つ」などが、「やすやすと」を使った一般的な言い回しになります。

「やすやすと」の使い方

「やすやすと」を使った分かりやすい例としては、「難問だと思っていた問題をやすやすと解いてしまった」「高いハードルをやすやすと乗り越えた」「初対面の相手ともやすやすと打ち解けた」「重そうな荷物をやすやすと持ち上げた」などがあります。

「やすやすと」は、困難に見えることや手間がかかりそうなことを、苦労せず簡単に成し遂げる様子を意味する副詞です。簡単に言うならば、「努力していないように見えるほど、あっさりとできてしまう状態」を表します。

「やすやすと」の特徴

「やすやすと」の特徴は、結果に対して苦労や抵抗がほとんど感じられない点にあります。

例えば「やすやすと問題を解く」は、本来なら時間や労力が必要なはずの課題を、難しさを感じさせずに解決している様子を表します。同様に、「やすやすと勝つ」「やすやすと目標を達成する」なども、余裕や力量の差が自然に伝わる表現です。

また、「やすやすと」は話し手の驚きや感心を含むことが多く、「自分にとっては難しいのに、相手には簡単そうに見える」という評価のニュアンスを帯びやすい言葉でもあります。そのため、人物の能力や結果の鮮やかさを強調したい場面でよく使われると覚えておきましょう。

「やすやすと」の類語

「やすやすと」の類語・類義語としては、簡単さを強調する「たやすく」、努力を感じさせない様子を表す「あっさりと」などがあります。

「おいそれと」の意味

「おいそれと」とは

「おいそれと」とは、簡単に応じられないことを意味しています。

表現方法は「おいそれと答える」「おいそれと承諾する」

「おいそれと答える」「おいそれと承諾する」「おいそれと近づく」などが、「おいそれと」を使った一般的な言い回しになります。

「おいそれと」の使い方

「おいそれと」を使った分かりやすい例としては、「重要な話なのでおいそれと返事はできなかった」「危険な場所にはおいそれと近づけない」「高額な商品なのでおいそれと購入するわけにはいかない」「責任が重いためおいそれと引き受けることはできません」などがあります。

「おいそれと」は、物事を軽々しく行うことができない様子や、簡単には実行できない事情があることを意味する副詞です。簡単に言うならば、「慎重さやためらいがあり、簡単には動けない状態」を表します。

「おいそれと」の特徴

「おいそれと答えることはできない」は、即答するには重すぎる事情や責任があり、軽率な判断を避けている状態を表します。同様に、「おいそれと手を出す」「おいそれと近づく」なども、危険性や影響の大きさを意識していることが伝わります。

また、「おいそれと」は否定形と結びつくことが非常に多く、「おいそれと〜できない」という形で使われるのが一般的です。そのため、慎重さや自制心、状況の深刻さを表現する際に適した言葉だと覚えておきましょう。

「おいそれと」の類語

「おいそれと」の類語・類義語としては、軽率さを戒める意味を持つ「軽々しく」、簡単にはできない様子を表す「容易には」などがあります。

「やすやすと」の例文

1.初めて触った楽器にもかかわらず、彼は曲をやすやすと弾いてみせました。
2.複雑そうに見えた資料作成も、慣れている同僚はやすやすと仕上げていました。
3.子ども向けとはいえ難問だったのに、彼女はやすやすと正解を導きました。
4.徹夜明けにもかかわらず、彼はプレゼンをやすやすとこなしていて驚きました。
5.高い壁に見えた目標でしたが、計画的に進めた結果やすやすと達成できました。

この言葉がよく使われる場面としては、きわめて容易に事を行なうことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「やすやすと」は事が簡単にできることを表す時に使う言葉です。

「おいそれと」の例文

1.ダイエット中なので、目の前のケーキにもおいそれと手を伸ばせませんでした。
2.重要な契約が関わるため、その場でおいそれと返事をすることはできませんでした。
3.家族に影響が出る問題なので、おいそれと転職を決断するわけにはいきません。
4.責任の重さを考えると、おいそれと引き受けられる役割ではないと感じました。
5.信頼関係が大切な話題だけに、おいそれと口に出すべきではないと思いました。

この言葉がよく使われる場面としては、簡単に応じられないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「おいそれと」は簡単にはできないことを表す時に使う言葉です。

「やすやすと」と「おいそれと」はどちらも事の実行や判断のしやすさに関係することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、物事が簡単にできることを表すのが「やすやすと」、簡単にはできないことを表すのが「おいそれと」と覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター