【結託】と【結束】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「結託」(読み方:けったく)と「結束」(読み方:けっそく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「結託」と「結束」という言葉は、どちらも「結びつくこと」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




結託と結束の違い

結託と結束の違いを分かりやすく言うと、結託とは悪事のために結びつくことを表し、結束とは前向きな目的のために結びつくことを表すという違いです。

一つ目の結託を使った分かりやすい例としては、「業者が政治家と結託して権益を獲得している」「弟と結託して親にいたずらをしてました」「運送会社でドライバーと社員が結託して商品の横流しを行っていた」などがあります。

二つ目の結束を使った分かりやすい例としては、「衆院選の勝利に向けて結束を呼びかけました」「チームの結束力が一気に高まった」「財産を守るには親族の固い結束が欠かせません」「結束バンドの便利な使い方を教えてもらった」などがあります。

結託と結束という言葉は、どちらも共通の目的を達成するために複数人が結びつくことを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

結託とは、互いに心を通じて助け合うことを意味し、多くは、ぐるになって良くない事をする場合に用いられる言葉です。悪だくみや不正行為などを目的として結びつくことを表し、ネガティブなイメージを伴います。

結束とは、物を紐や縄などでしばることを意味し、志を同じくする者が団結することを表す言葉です。「勝利に向けて結束を呼びかける」「チームの結束力」のような使い方で、前向きな連帯感を表現するポジティブな言葉です。

つまり、結託とは悪事のために結びつくことを表現することが多く、結束とは良い目的のために結びつくことを表現することが多い言葉です。二つの言葉は似ていますが、ニュアンスは異なるので区別して使うようにしましょう。

結託を英語にすると「coalition」「conspiracy」となり、例えば上記の「政治家と結託する」を英語にすると「collude with politicians」となります。一方、結束を英語にすると「binding」「unity」「union」となり、例えば上記の「結束を呼びかける」を英語にすると「call for unity」となります。

結託の意味

結託とは、互いに心を通じて事を行うこと、示し合わせてぐるになることを意味しています。

結託を使った分かりやすい例としては、「やはり彼らは裏で結託していたらしい」「2人で結託して私に嫌がらせをしてくる」「仕入れ先と結託し買い入れ代金を水増しさせた」「修理工場と結託して保険会社に不正な請求をしていた」などがあります。

その他にも、「女子たちが結託して若い英語教師を困らせている」「何があってもあの人と結託するつもりはありません」「製薬会社と政界は結託しているに違いない」「悪事を企てて結託する人たちがいます」などがあります。

結託の読み方は「けったく」です。誤って「けつたく」「ゆいたく」などと読まないようにしましょう。

結託の「結」は訓読みで「むすぶ」「ゆわえる」と読み、ひもなどで結びつけることや一つにまとめることを表します。他に関係づけて言うことを表す「託」と組み合わさり、結託とは、互いに通じ合って事に当たること、ぐるになることを意味します。

結託という言葉は、良い意味よりも悪い意味で使用されることが多くあります。 悪事を行うためにぐるになるというニュアンスがあり、良いことをするための協力関係を表すことはほとんどありません。そのため、マイナスイメージのある言葉です。

結託の対義語・反対語としては、互いに張り合うことを意味する「対抗」などがあります。

結託の類語・類義語としては、示し合わせて悪事を企てる仲間を意味する「ぐる」、二人以上の者が一つの罪に関与していることを意味する「共犯」、示し合わせて悪事をたくらむことを意味する「腹を合わす」、あることをなすために仲間が団結することを意味する「徒党を組む」などがあります。

結束の意味

結束とは、ひもや縄などで結んで束にすることを意味しています。

その他にも、「志を同じくする者が団結すること」「衣服や甲冑(かっちゅう)を身に着けること、身じたくすること」の意味も持っています。

「結束バンドの外し方をネットで調べています」「おすすめの結束線はありますか」「最新の段ボール結束機を導入しました」などの文中で使われている結束は、「ひもや縄などで結んで束にすること」の意味で使われています。

一方、「集団の結束を乱すことを恐れず異を唱える」の文中で使われている結束は「志を同じくする者が団結すること」の意味で、「鏡の前で入念に結束する」などの文中で使われている結束は「衣服などを身に着けること」の意味で使われています。

結束の読み方は「けっそく」です。誤って「けつそく」「ゆいそく」などと読まないようにしましょう。

結束とは、上記の例文にあるように複数の意味を持ち、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を判断する必要があります。結束の「結」は一つにまとめること、「束」は一つにまとめたものを表す漢字です。

結束を用いた日本語には「結束バンド」があります。結束バンドとは、「結束帯」「ケーブルタイ」とも言い、電線などを束ねたり固定したりするための帯状の器具を意味します。主に電気ケーブルやワイヤーなどの複数の配線やホース類を束ねるために使われます。

結束の対義語・反対語としては、そむき離れることを意味する「離反」などがあります。

結束の類語・類義語としては、ばらばらのものを集めてひとかたまりのものにすることを意味する「まとめる」、多くの人が共通の目的のために一つにまとまることを意味する「団結」、二つ以上のものがぴったり一つになることを意味する「一致」などがあります。

結託の例文

1.振り返って考えてみると、彼らは結託して私をだまそうとしたのかもしれません。
2.今回の事件について、警察は、日本の暴力団と海外の犯罪組織が結託していたとみています。
3.覇権主義国家が結託するなかで、民主主義国家は協力して自由を守っていかなければなりません。
4.ホストと闇金が結託して、女性を海外に売り飛ばす人身売買が問題になっています。
5.クラスの女子数名が結託してイジメをしているので、担任の先生に相談しました。

この言葉がよく使われる場面としては、互いに心を通じて助け合うこと、ぐるになってよからぬことをすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、結託という言葉は、利己的な目的や悪事を達成するために協力し合うというネガティブな文脈で使用されます。

結束の例文

1.色々な使い方ができて便利な結束バンドは、百均で買ってストックしています。
2.錆びにくいメッキタイプ結束線を、ネット通販で購入しました。
3.大学で、英語学習者のライティングプロセスと結束性の関係を研究しています。
4.厳しい状況だからこそ、私たちは目標達成のために結束するべきです。
5.社内の結束力を高めるために、社員同士のコミュニケーションを大事にしています。

この言葉がよく使われる場面としては、物を紐や縄などでしばること、志を同じくする者が互いにかたく結合すること、身支度をすることを表現したい時などが挙げられます。

例文2にある「結束線」とは、建築現場などの鉄筋組立てに際して、交差部分を固定するために使用される細くて柔らかい針金を意味します。例文5にある「結束力」とは、一つにまとまり、互いに協力し合う強さを表します。

結託と結束という言葉は、どちらも「結びつくこと」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、悪事のために結びつくことを表現したい時は「結託」を、前向きな目的のために結びつくことを表現したい時は「結束」を使うようにしましょう。

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