【空想】と【妄想】と【幻想】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「空想」(読み方:くうそう)と「妄想」(読み方:もうそう)と「幻想」(読み方:げんそう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「空想」と「妄想」と「幻想」という言葉は、目の前に存在していない事物や現象などを頭の中に思い描くことという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



空想と妄想と幻想の違い

空想と妄想と幻想の意味の違い

空想と妄想と幻想の違いを分かりやすく言うと、空想は現実的ではないことを想像する時に使い、妄想は現実的ではないことを想像し真実と思い込む時に使い、幻想は存在しないものを見ている時に使うという違いです。

空想と妄想と幻想の使い分け方

空想という言葉は、「空想にふける」「空想と現実の区別」などの使い方で、根拠もなく現実的ではないことを想像することを意味します。

妄想という言葉は、「被害妄想が治らない」「妄想を語り合う」などの使い方で、根拠もなく頭の中に思い描いたことが真実で、それを正しいと思い込むことを意味しまが、今日では空想と同じように現実と区別できている場合に使うことも多くあります。

幻想という言葉は、「幻想を抱く」「平和な未来を幻想する」などの使い方で、実際には存在しないのに見えることや見えているもの自体を意味します。

幻想を使う場合はそれが見える人も見えない人も存在し、例文の後者のように、見える人からするとそれは期待を寄せている事象であることが多いです。

そのため、これら三つの言葉をより非現実的なものを表す順番にすると、妄想>空想>幻想となります。これが、空想、妄想、幻想の明確な違いです。

空想の意味

空想とは

空想とは、現実にはあり得ないような事柄を想像することを意味しています。

表現方法は「空想にふける」「空想の世界」「空想家」

「空想にふける」「空想の世界」「空想家」「空想力」などが、空想を使った一般的な言い回しです。

空想の使い方

空想を使った分かりやすい例としては、「うちの息子は時間があると空想にふける癖がある」「現実が上手くいかなすぎて空想の世界に逃げ出したい」「空想力を持つ人材が欲しい」などがあります。

空想を使った言葉として、「空想的社会主義」「空想科学小説」があります。

「空想的社会主義」の意味

一つ目の「空想的社会主義」とは、19世紀初頭に現れた社会主義に対して、資本主義社会の矛盾の解決には至ることがない考え方だと批判され、名付けられた呼称です。

当時問題になっていた貧富の格差を資本家と労働者の協力などの手段で実現できるわけがないとマルクスやエンゲルスによって批判されました。

「空想科学小説」の意味

二つ目の「空想科学小説」とは、科学的な空想に基づいた架空の物語であり、サイエンス・フィクションとも呼ばれるジャンルです。宇宙や未来社会などを題材にして、現代より進んだ科学技術を創り上げて、ロマンや恐怖などを描きます。

空想の対義語

空想の対義語・反対語としては、目の前に事実として表れている事柄や状態を意味する「現実」、計画や期待などが現実のものになることを意味する「実現」があります。

空想の類語

空想の類語・類義語としては、実際には経験していない事柄などを思い描くことを意味する「想像」、実際とは異なる作られたイメージを意味する「虚像」、思い違いや勘違いを意味する「錯覚」、根拠のないことを意味する「架空」などがあります。

空想の空の字を使った別の言葉としては、内部に何もないことを意味する「空虚」、何も書いてない部分を意味する「空白」、現実とかけ離れた議論を意味する「空論」、物の内部が空になっていることを意味する「中空」(読み方:ちゅうくう)などがあります。

妄想の意味

妄想とは

妄想とは、根拠もないままあれこれと想像することを意味しています。また、仏教用語で真実ではないものを真実であると誤って考えることも意味します。

また、精神病の一種として、現実検討能力の障害で事実や論理によって訂正することができない主観的な信念であるともされ、誇大妄想や被害妄想と言ったものがこれに当てはまります。

妄想の読み方

妄想は「もうそう」という読み方をしますが、「もうぞう」と読んでいたこともあるようです。

表現方法は「妄想癖」「妄想する」「妄想が激しい」

「妄想癖」「妄想する」「妄想が激しい」などが、妄想を使った一般的な言い回しです。

妄想の使い方

妄想を使った分かりやすい例としては、「妄想癖が激しくいつも恋愛が上手くいかない」「好きな人と遊んでいる光景を妄想するだけで楽しい」などがあります。

妄想を使った言葉として、「関係妄想」「恋愛妄想」があります。

「関係妄想」の意味

一つ目の「関係妄想」とは、自分に無関係な周囲の人々の会話や動作などを自分に関係づける妄想を意味する言葉です。例えば、周囲から聞こえてくる笑い声は自分を笑っているのではないかと疑うのが関係妄想であり、関係妄想の一部は被害妄想と言い換えられます。

「恋愛妄想」の意味

二つ目の「恋愛妄想」とは、自分が相手に愛されているものだと妄想的確信を抱いている状態を意味する言葉で、エロトマニアやクレランボー症候群とも言います。

人によっては、その人が相手に対して行為を抱いているという自覚すらない場合もあるため、ストーカー行為などに発展したとしても罪悪感などを抱くことがないのが特徴で、拒絶や嫌悪を表すとますます相手に対する行動が悪化すると言われています。

妄想の類語

妄想の類語・類義語としては、事実でないことを事実だと思い込むことを意味する「迷妄」、迷いの境地を夢にたとえた話を意味する「迷夢」、実際に感覚的刺激や対象がないのにあるように知覚することを意味する「幻覚」などがあります。

妄想の妄の字を使った別の言葉としては、根拠もなくみだりに言う言葉を意味する「妄言」、迷いによる執着を意味する「妄執」(読み方:もうしゅう)、むやみやたらに信じることを意味する「妄信」、事実ではないことを意味する「虚妄」などがあります。

幻想の意味

幻想とは

幻想とは、現実にはないことをあるかのように心に思い描くことを意味しています。

表現方法は「幻想を抱く」「幻想的な雰囲気」「幻想に過ぎない」

「幻想を抱く」「幻想的な雰囲気」「幻想に過ぎない」などが、幻想を使った一般的な言い回しです。

幻想の使い方

幻想を使った分かりやすい例としては、「彼のおじいちゃんはプロ野球選手として活躍する幻想をするのが好きらしい」「このキャンプ場は夜に幻想的な雰囲気が味わえると話題だ」「残念ながらそれは君の幻想に過ぎない」などがあります。

幻想を使った言葉として、「幻想文学」「幻想曲」があります。

「幻想文学」の意味

一つ目の「幻想文学」とは、神秘的な空想世界を描いた文学全般を意味する言葉で、とりわけ幽霊や悪魔などの理性では説明のつかないような世界を描いた文学を指します。性愛の幻想を描いた作品も耽美であり異端であるとして幻想文学に含まれることもあります。

また、1982年に日本では『幻想文学』という名の雑誌も創刊され、ケルト幻想や恐怖を誘うラヴクラフト症候群、幻獣についてなど特集が組まれてきましたが2003年に終刊を迎えました。

「幻想曲」の意味

二つ目の「幻想曲」とは、形式にとらわれず作曲者の想像のおもむくままに自由に作曲された作品を意味する言葉です。即興的な性格を持ったものから、複数の戦慄をよく調和するよう考えられて重ねる技法が使われているものまで様々です。

幻想の対義語

幻想の対義語・反対語としては、期待やあこがれで空想し美化していたことが現実とは異なることを知り、がっかりすることを意味する「幻滅」があります。

幻想の類語

幻想の類語・類義語としては、現実離れした話を意味する「御伽」、ゆめとまぼろしを意味する「夢幻」、現実に存在しているかのように心の中に描き出されるものを意味する「幻影」、実際にはないのにあるかのように見える像を意味する「幻像」などがあります。

幻想の幻の字を使った別の言葉としては、実際には音がしていないのに聞いたように感じることを意味する「幻聴」、実際にはないものがあるように見えることを意味する「幻視」「幻惑」、たちまち現れたり消えたりすることを意味する「変幻」などがあります。

空想の例文

1.空想にふけることは、ストレスの軽減や集中力のアップにつながるとされている。
2.空想癖があるおかげか、物語の中の登場人物の心情が何となく理解できる気がする。
3.マンガを読んでいると空想のキャラクターに愛着がわいてくる。

この言葉がよく使われる場面としては、現実には存在しないことを想像することを意味する時などが挙げられます。

例文2の「空想癖」とは、現実にはない事物を想像する癖を指す言葉ですが、本人が現実とは異なることをしっかりと認識している点が特徴です。

妄想の例文

1.彼女は微小妄想の気があるのか、自分に罪があると責めがちである。
2.相手の妄想は肯定も否定もしないようにしている。
3.妄想という言葉は、病的なものだけではなく一般的にも使われるようになった。

この言葉がよく使われる場面としては、現実には存在しないことを想像し、それを確信していることを意味する時などが挙げられます。

例文1の「微小妄想」とは、現実はそうではないのに全て自分が悪いという考えに捉われる考え方で、例文1のような罪の意識に関する妄想を「罪業妄想」と呼びます。

幻想の例文

1.その遊園地は夜になると幻想的なライトアップがなされる。
2.憧れの大学生活に幻想を抱いていた。
3.過去に起きた戦争について学び、世界の平和を幻想する。

この言葉がよく使われる場面としては、現実にはないものを実在するように見ることを意味する時などが挙げられます。

例文1や例文2のように、幻想は現実には存在しないもの自体を指す言葉ですが、例文3の「幻想する」のような使い方もできます。

空想と妄想と幻想どれを使うか迷った場合は、現実にはないものを思い描く場合は「空想」を、現実にはないものを思い描き、それを確信する場合は「妄想」を、現実にはないものが実在するように見える場合は「幻想」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
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