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【すぐ】と【もうすぐ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「すぐ」と「もうすぐ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「すぐ」と「もうすぐ」という言葉は、どちらも時間が短いことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「すぐ」と「もうすぐ」の違い

「すぐ」と「もうすぐ」の意味の違い

「すぐ」と「もうすぐ」の違いを分かりやすく言うと、「すぐ」はある時点から何かが起こるまでの時間が短い場合に使う、「もうすぐ」はある事柄が短時間のうちに起こるという発話時点での状態の場合に使うという違いです。

「すぐ」と「もうすぐ」の使い方の違い

一つ目の「すぐ」を使った分かりやすい例としては、「薬を飲んだらすぐ腹痛が治りました」「仕事から帰るとすぐ布団に潜り込みました」「停留所に着いたらすぐバスが来ました」「彼女は私の体調が悪いことにすぐ気付きました」などがあります。

二つ目の「もうすぐ」を使った分かりやすい例としては、「もうすぐ夏が終わるので涼しくなるだろう」「この電車はもうすぐ横浜駅に着きます」「もうすぐ給料日なので楽しみだ」「私はもうすぐ大学生になります」などがあります。

「すぐ」と「もうすぐ」の使い分け方

「すぐ」と「もうすぐ」はどちらも時間が短いことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「すぐ」は話し手の意思を表している言葉で、「薬を飲んだら痛みがなくなりました」のように、ある時点から何かが起こるまでの時間が短い場合に使います。

一方、「もうすぐ」は話し手の状態を表している言葉で、「この飛行機はもうすぐ羽田空港に着きます」のように、ある事柄が短時間のうちに起こるという発話時点での状態の場合に使うのが違いです。

また、時間の短さで表すのであれば、「すぐ」>「もうすぐ」になると覚えておきましょう。

「すぐ」と「もうすぐ」の英語表記の違い

「すぐ」も「もうすぐ」も英語にすると「at once」「immediately」「soon」「quick」となり、例えば上記の「彼女はすぐ腹を立てる」を英語にすると「She is quick to take offense」となります。

「すぐ」の意味

「すぐ」とは

「すぐ」とは、時間が短いことを意味しています。その他にも、手数がかからないこと、距離的に離れていないことの意味も持っています。

「すぐ」の漢字表記

「すぐ」を漢字にすると、「直ぐ」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。よほどの理由がない限り、ひらがなの「すぐ」を使うようにしましょう。

「すぐ」の使い方

「連絡があればすぐ対応いたします」「薬を飲んだらすぐに痛みが引きました」などの文中で使われている「すぐ」は、「時間が短いこと」の意味で使われています。

一方、「この程度の問題であればすぐ解けることができます」「すぐ近くで火事が起こったので避難しました」などの文中で使われている「すぐ」は、「手数がかからないことや距離的に離れていないこと」の意味で使われています。

「すぐ」は時間が短いこと、手数がかからないこと、距離的に離れていないことの意味を持つ言葉ですが、どの意味でも使われています。

「すぐ」の期間

「すぐ」ってどれくらいだろうと思う人もいるはずですが、明確な期間や距離は決まっていません。できるだけ短いことには変わりませんが、5分以内の場合もあれば、人によっては半日の場合もあります。

そのため、前後の表現で判断しなければならない、とても曖昧な日本語であると覚えておきましょう。

「すぐ」の類語

「すぐ」の類語・類義語としては、時間や距離的に近いことを意味する「じき」、容易いことを意味する「容易」、時間や手数がかからないことを意味する「簡単」、時間的に間を置かないことを意味する「すぐさま」などがあります。

「もうすぐ」の意味

「もうすぐ」とは

「もうすぐ」とは、そう遠くない未来のことを意味しています。

「もうすぐ」の使い方

「もうすぐ」を使った分かりやすい例としては、「あの建物はもうすぐ完成すると聞いています」「プロ野球の開幕戦までもうすぐです」「もうすぐ母の誕生日なのでプレゼントを買いました」「もうすぐ高校最後の大会が開催されます」などがあります。

「もうすぐ」はあとわずかの時間である事態になることを意味する「もう」に、時間が短いことを意味する「すぐ」が合わさり、そう遠くない未来のことの意味で使われている言葉です。

「もうすぐ」は「すぐ」に「もう」が合わさった言葉ですが、時間短さを表すのであれば、「すぐ」>「もうすぐ」になります。

「もうすぐ」の注意点

「もうすぐ」を使う上で注意しなければならないのは、現在のみを基準として、未来を表わす時にしか使えないという点です。例えば、「バス停に着いたらもうすぐバスが来た」などのように、発話時点が過去ではない表現を使うことはできません。

この場合は、「バス停に着いたらすぐバスが来た」という表現を使うのが一般的でしょう。

その他にも、希望、依頼、勧誘などの表現と「もうすぐ」は共存しないという制約もあります。

「もうすぐ」の類語

「もうすぐ」の類語・類義語としては、 時間的に隔たらないことを意味する「近近」、ある時期や状態になりつつあることを意味する「そろそろ」、時間がさしてたたないことを意味する「まもなく」などがあります。

「すぐ」の例文

1.会社からすぐ出社するように連絡あったが、何かトラブルでも起きたのだろうか。
2.健康診断を受けたら、腫瘍が見つかったのですぐに入院してくださいと言われました。
3.文句を言うだけならすぐできるので、改善案を言ってほしいところです。
4.地下鉄の駅でしたら、あそこの角を曲がったらすぐ目の前にありまよ。
5.とても大きな揺れだったので、震源地はすぐ近くにあるに違いない。

この言葉がよく使われる場面としては、時間が短いことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、手数がかからないこと、距離的に離れていないことを表現したい時にも使います。

例文1と例文2の「すぐ」は時間が短いこと、例文3の「すぐ」は手数がかからないこと、例文4と例文5の「すぐ」は距離的に離れていないことの意味で使っています。

「もうすぐ」の例文

1.もうすぐ20歳になるので、お酒を飲むのがとても楽しみです。
2.もうすぐ給料日なので、それまでは食費を節約してなんとか乗り切ろうと思います。
3.チームのエースがもうすぐ怪我から復帰するので、ここから逆転優勝に向けて頑張りたいです。
4.もうすぐ夫が帰って来るので、ご飯とお風呂の準備をしようと思います。
5.もうすぐ夏休みが終わるので、宿題に取り掛からなければいけません。

この言葉がよく使われる場面としては、そう遠くない未来のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「もうすぐ」は様々な場面で使うことができる言葉です。

「すぐ」と「もうすぐ」はどちらも時間が短いことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、ある時点から何かが起こるまでの時間が短い場合に使うのが「すぐ」、ある事柄が短時間のうちに起こるという発話時点での状態の場合に使うのが「もうすぐ」と覚えておきましょう。

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