【のたまわる】と【のたまう】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た日本語の「のたまわる」と「のたまう」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「のたまわる」と「のたまう」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。



「のたまわる」と「のたまう」の違い

「のたまわる」は「のたまう」の間違い

「のたまわる」と「のたまう」の違いを分かりやすく言うと、「のたまわる」とは「のたまう」の間違った使い方、「のたまう」とは言うの尊敬語です。

「のたまわる」は誤字

一般的には「のたまわる」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「のたまう」のことを間違えて「のたまわる」を使っている人がほとんどです。

「のたまう」は正しい日本語

正しい言葉である「のたまう」を使った分かりやすい例としては、「女王が国民へ向けて祝辞をのたまう」「勝手なことばかりのたまうな」「彼が何をのたまっているのか私には分からない」「彼は偉そうにのたまう」などがあります。

「のたまう」という言葉はあっても、「のたまわる」という言葉は存在しません。同時に「のたまう」という単語の意味について「言うの尊敬語」と覚えておきましょう。

「のたまう」は英語表記

「のたまう」を英語にすると「say」「tell」となり、例えば上記の「彼は偉そうにのたまう」を英語にすると「he say with an arrogant attitude」となります。

「のたまわる」の意味

「のたまわる」とは

「のたまわる」とは、「のたまう」の間違った使われ方を意味しています。

「のたまわる」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「のたまう」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「のたまわる」と間違えやすい理由

「のたまわる」と「のたまう」を間違えやすい理由としては、「のたまう」の過去形を「のたまわった」と間違えて覚えてしまい、それを現在形にする際に「のたまわる」としてしまうことでしょう。「のたまう」を過去形にした正しい表現は、「のたもうた」になります。

また、「のたまう」の活用形として「のたまって」があるので、それを勘違いして「のたまわる」としてしまうのも、間違えやすい理由の一つです。

「のたまう」「のたまって」は正しい日本語になりますが、「のたまわる」「のたまわって」は間違った日本語なので使わないようにしましょう。

「のたまう」の意味

「のたまう」とは

「のたまう」とは、言うの尊敬語を意味しています。その他にも、言う相手の立場を低めて謙遜し聞き手に対してかしこまるらせる気持ちを促すことや、言うの皮肉を込めた言い方の意味も持っています。

「のたまう」の使い方

「天皇陛下が国民へ向けて祝辞をのたまう」「社長が部下たちに向けて激励の言葉をのたまう」「そんなことをのたまって下さいました」などの文中で使われている「のたまう」は、「言うの尊敬語」の意味で使われています。

一方、「そんな分かっていることをのたまうな」「勝手なことばかりのたまう」などの文中で使われている「のたまう」は、「言うの皮肉を込めた言い方のことや言う相手の立場を低めて謙遜し聞き手に対してかしこまるらせる気持ちを促すこと」の意味で使われています。

「のたまう」は複数の意味を持つ言葉ですが、意味によって使い方が全く異なっています。

一つ目の意味は言うの尊敬語です。主にプラスのイメージで使いますが、現代ではあまり使用されていません。言うの尊敬語として使うのであれば、「仰る」(読み方:おっしゃる)や「仰せられる」(読み方:おおせられる)の方を使うのが一般的になっています。

二つ目の意味は言う相手の立場を低めて謙遜し聞き手に対してかしこまるらせる気持ちを促すことです。言って聞かせるや申し聞かせますというニュアンスで使います。

三つ目は言うのからかい半分で使う皮肉を込めた言い方です。現代ではこの意味で使うのが一般的になっており、マイナスのイメージを持っています。また、「ほざく」や「ぬかすな」というニュアンスで使われることもあります。

「のたまう」は本来はプラスのイメージで使う言葉だったのですが、現代になるにつれてマイナスのイメージで使うことが多くなったと覚えておきましょう。

「のたまう」の漢字表記

「のたまう」を漢字にすると、「宣う」「曰う」と表現できますが、「宣う」の方を使うが一般的です。

表現方法は「のたまって」「のたまうな」

「のたまって」「のたまうな」などが、「のたまう」を使った一般的な言い回しにになります。

「のたまう」の類語

「のたまう」の類語・類義語としては、言葉を口にお出しになることを意味する「仰る」、おっしゃるのさらに改まった言い方を意味する「仰せられる」などがあります。

「のたまわる」の例文

1.「のたまわる」という言葉は存在しないので、おそらく「のたまう」の言い間違いだろう。
2.「のたまう」という言葉は言うの尊敬語のことで、「のたまわる」という言葉はない。
3.「のたまわる」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.天皇陛下がお言葉をのたまわるという言葉を使う人はいるが、正しくは天皇陛下がお言葉をのたまうです。
5.分かりきっていることをのたまうなという言葉はあるが、分かりきっていることをのたまわるなという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「のたまう」という言葉を間違えて「のたまわる」と表現している時などが挙げられます。

「のたまわる」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「のたまう」を間違えて使っている可能性が高い言葉です。

「のたまわる」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「のたまわる」ではなく、「のたまう」と表現するのが正しい使い方です。

「のたまう」の例文

1.天皇皇后両陛下が、日本国民に向けて祝辞をのたまう中継をテレビで観ている。
2.今年入社した新入社員達に仕事をやる上での最も大切なことをのたまう上司。
3.彼は酔っ払う度に出来もしないことをのたまうので、周りの人達からの信用を失くしてしまった。
4.遅く帰宅したのに、食事と風呂はまだかなどとのたまう夫にうんざりして離婚を考えています。
5.実際に行動しないでのたまってばかりだから、いつまでも成長しないんだよ。

この言葉がよく使われる場面としては、言うの尊敬語を表現したい時などが挙げられます。その他にも、言う相手の立場を低めて謙遜し聞き手に対してかしこまるらせる気持ちを促すことや、言うの皮肉を込めた言い方を表現したい時にも使います。

例文1は言うの尊敬語の意味で使っており、例文2は言う相手の立場を低めて謙遜し聞き手に対してかしこまるらせる気持ちを促すことの意味で使っています。また、例文3から例文5は言うの皮肉を込めた言い方の意味で使っています。

「のたまわる」と「のたまう」どちらを使うか迷った場合は、「のたまわる」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「のたまう」を使うようにしましょう。

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