【正念場】と【山場】と【大一番】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
今日の買取件数:20件/今月の買取件数:593件/累計買取件数:3,032件
(例文買取センターでは日本語を売ってくれる日本人を探しています)

似た意味を持つ「正念場」(読み方:しょうねんば)と「山場」(読み方:やまば)と「大一番」(読み方:おおいちばん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「正念場」と「山場」と「大一番」という言葉は、最も重要な場面という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



正念場と山場と大一番の違い

正念場と山場と大一番の意味の違い

正念場と山場と大一番の違いを分かりやすく言うと、正念場はしばらく続いている出来事に使い、山場は急に起きた出来事に使い、大一番は勝負事に使うという違いです。

正念場と山場と大一番の使い方の違い

正念場という言葉は、「ここがこのプロジェクトの正念場だと考えている」「正念場を乗り切ることができるのか注目を浴びている」などの使い方で、最も大事なところを意味します。

山場という言葉は、「大きな案件の山場を越えたが油断はならない」「その作品における山場で多くの人は涙を堪えられない」などの使い方で、最も盛り上がる重要なところを意味します。

大一番という言葉は、「来る大一番を前に観客らは期待に胸を膨らませている」「受験における大一番での敵は己である」などの使い方で、勝敗が決まる勝負を意味します。受験は合否を勝敗におきかえて考えることができます。

正念場と山場と大一番の使い分け方

正念場はある程度続いてきた物事の中での重要な場面に対して使うため、「正念場を越える」のような一点を表現する言葉と共に使うことができません。一方の山場は、長く続いてきた物事にも突然現れた困難に対しても使うことができます。

また、大一番は勝敗などがつく物事に対して使われるため、正念場や山場という言葉よりも使い方がより限定されています。これらが、正念場、山場、大一番の明確な違いです。

正念場の意味

正念場とは

正念場とは、真価を表すべき最も大事なところを意味しています。

正念場の読み方

正念場は「しょうねんば」という読み方をしますが、「せいねんば」という読み方はしません。正念場は性念場と書かれることもあります。

正念場の由来

正念場の由来は、仏教用語である正念によるものです。正念は、悟りに至るまでの基本的な実践徳目である『八正道』の一つです。雑念を払い仏道を思い念ずることで、正しい真理を思うことを意味し、修行の邪魔になるような雑念に乱れない心も意味します。

そのため、正しい心や正気が必要な場面のことを「正念場」というようになりました。意味は同じですが、正念場は性根場(読み方:しょうねば)という表記もなされ、舞台用語として扱われています。

表現方法は「人生の正念場」「正念場を迎える」「正念場を乗り切る」

正念場を使った表現として、「人生の正念場」「正念場を迎える」「正念場を乗り切る」があります。ある程度長く続いた出来事に対して使う言葉であるため、「正念場を越える」といった表現はなされません。

正念場の使い方

正念場を使った分かりやすい例としては、「大学受験というまさに人生の正念場を迎えている」「この仕事の納期である今月末という正念場をなんとか乗り切りたい」などがあります。

正念場の類語

正念場の類語・類義語としては、限界ギリギリにある状態を意味する「崖っ縁」、物事が決着する瀬戸際を意味する「土俵際」、勝敗や運命の重大な分かれ目を意味する「天王山」、前進や進展の妨げとなるものを意味する「壁」があります。

山場の意味

山場とは

山場とは、最も盛り上がった重要な場面を意味しています。

表現方法は「山場を越える」「山場を乗り切る」「山場を迎える」

山場を使った表現として、「山場を越える」「山場を乗り切る」「山場を迎える」「山場に差し掛かる」などがあります。

山場の使い方

仕事や勉強といった日常生活における頑張りどころに対して多く使われます。

また、医療従事者が患者に対して使う「山場」には、かなり危険で、最悪命に係わる状態であり、その状態を無事に乗り越えることができるか否か判断しかねるという意味があります。類義語である「峠」に置き換えて使うことができます。

山場の類語

山場の類語・類義語としては、物事の度合いの最も高まったところを意味する「極点」、興味を感じさせる場面を意味する「佳境」、規模が大きくて立派な事柄を意味する「盛事」、最高のところを意味する「絶頂」があります。

大一番の意味

大一番とは

大一番とは、優勝などの行方にかかわる勝負を意味しています。

大一番の読み方

大一番は「おおいちばん」という読み方をしますが、「だいいちばん」と読むことはできません。その場合の表記は「第一番」となり、意味も変わってきます。

大一番の使い方

大一番とは相撲用語の一つで、試合が続けられて最終日である千秋楽の最後の3本の勝負を「千秋楽結びの一番」「千秋楽の大一番」と呼んでいます。相撲以外の勝負事に置き換えると優勝決定戦となり、大一番の語源もここから来たと言えます。

表現方法は「最後の大一番」「大一番の勝負」「人生の大一番」

大一番を使った表現として、「最後の大一番」「大一番の勝負」「人生の大一番」「大一番を制す」などがあります。相撲や将棋といった試合に対して使われることを多い言葉ですが、受験の合否を勝敗に例えて、大一番という言葉を使うこともあります。

大一番の類語

大一番の類語・類義語としては、最終的な勝敗を決するために戦うことを意味する「決戦」、その物事の最盛期であることを意味する「本番」、この勝負で勝敗が決まるという試合を意味する「角番」(読み方:かどばん)があります。

正念場の例文

1.先日より他社との交渉のために何度か機会を頂いているが、ここからが正念場だと自分に喝を入れた。
2.前々から景気が停滞していたことで販売不振となっていた企業も正念場を迎えた。
3.この正念場を乗り切るためのアドバイスを先輩にしてもらった。
4.いよいよ明日のプレゼンで、ずっと準備してきたこのプロジェクトも正念場を迎えることになるだろう。
5.全国的な不況で販売部の売り上げが落ちてしまっているので、しばらくの間は営業部も正念場が続くだろう。
6.箱根駅伝の予選会では、シード権を得られなかった常連校がここで勝たなければ連続出場が途切れる正念場だと意気込んでいた。
7.先生は成績不振の私に次の期末テストが生きるか死ぬかの正念場だなどと若干大袈裟な発破をかけてきた。

この言葉がよく使われる場面としては、真価を発揮するべき最も重要な場面を意味する時などが挙げられます。

どの例文の正念場も、山場に置き換えて使うことができますが、大一番に置き換えて使うことはできません。

山場の例文

1.話に山場を作ることで聞き手や読み手にインパクトを与えることができる。
2.季節限定商品の制作も山場を迎えており、早く消費者に届けたいという思いで一同頑張ることができている。
3.協力してくださった皆さんのおかげで、山場を無事に乗り切ることができました。
4.ろうそく一本のもとで始まった怪談話もいよいよ山場にさしかかった頃、突然ろうそくが消え、その場にいた皆は凍りついた。
5.私が到着したのはちょうど芝居が山場に差しかかる辺りで、場内は水を打ったように静まり返っていた。
6.今回の全国大会も、各校のエースが出揃い注目が集まるこの400mリレーで、一つの大きな山場を迎えるだろう。
7.新入社員たちは重役への模擬プレゼンに無事合格し、新人研修の山場を乗り越えることができた。

この言葉がよく使われる場面としては、最も大切なところを意味する時などが挙げられます。

例文2と例文3の山場は、正念場に置き換えて使うことができますが、例文1は口頭で行われる話であり長く続いているものではないため、正念場という言葉を使うことはできません。

また、どの例文も勝負事の意味合いはないため、山場を大一番に置き換えて使うことはできません。

大一番の例文

1.この試合は、さらに大きな大会に選抜出場するチームが決まる大一番である。
2.歴史に残るほどの大一番があった時代に生きていた祖母の話は非常に興味をそそられるものである。
3.いつまでも勝ちに浮かれることなく、大一番を振り返り反省点を挙げていくことが、さらなる技術の向上につながる。
4.明日の大一番の試合を前に、いつも冷静で落ち着き払っている彼もめずらしく緊張しているようだ。
5.勝った方が優勝という大一番の試合で、序盤に劣勢だったBチームが土壇場で試合をひっくり返し優勝を決めた。
6.大相撲千秋楽では全勝前頭力士の対決の大一番を迎え、観客はその勝負の行方を固唾をのんで見守っていた。
7.懐寂しい国民経済のなか、人々は年末ジャンボの大一番にすべてを賭けるべく、チャンスセンター前には長蛇の列が出来ていた。

この言葉がよく使われる場面としては、勝敗が決まる勝負事を意味する時などが挙げられます。

例文1や例文3は「勝ち」や「さらなる大会」といった言葉が使われていることから、大一番という言葉がなくとも何かの勝負事であることが伺えるため、正念場や山場に置き換えて使うことができます。

例文2は大一番にしか勝負事の意味がないため、正念場や山場に置き換える場合は具体的な試合や戦争などの名称に関する言葉を含む必要があります。

正念場と山場と大一番どれを使うか迷った場合は、しばらく続く物事の場合は「正念場」を、短い物事の場合は「山場」を、勝敗を決める大切な勝負事の場合は「大一番」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター