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【備考】と【摘要】と【補足】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「備考」(読み方:びこう)と「摘要」(読み方:てきよう)と「補足」(読み方:ほそく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「備考」と「摘要」と「補足」という言葉は、付け加えて書くという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




備考と摘要と補足の違い

備考と摘要と補足の意味の違い

備考と摘要と補足の違いを分かりやすく言うと、備考は参考を付け加えて書く時に使い、摘要は大切なことを抜き出しまとめる時に使い、補足は本文の不足を補う時に使うという違いです。

備考と摘要と補足の使い方の違い

備考という言葉は、「備考欄に気になることを書いておいた」「サイトによって備考を書くのに文字数上限がある」などの使い方で、参考にするため本文、もしくは本文とは別の場所に付け加えるように書くことを意味します。

摘要という言葉は、「領収書の摘要として相手や場所を書いておく」「摘要項目は書類によって異なっている」などの使い方で、大切な箇所を抜き出して書くことを意味します。

補足という言葉は、「補足説明書をインターネット上で確認する」「彼が補足的な質問をしてくれたことで理解がさらに深まった」などの使い方で、不十分なところを付け加えて書くことを意味します。

備考と摘要と補足の使い分け方

摘要は本文に書いてあるもので重要なものをまとめたものになるため、これだけを読めば何が書かれているのか大体把握ができます。

一方、備考と補足は本文を読んだ上で、前者は参考になる事柄が、後者は不十分と思われる部分の付け足しが記載される箇所です。そのため、この箇所だけでは本文の内容を十分に理解できるわけではありません。

そのため、三つの言葉を重要な項目である順に並べると、摘要>補足>備考となります。これが、備考、摘要、補足の明確な違いです。

備考の意味

備考とは

備考とは、参考のために本文に付け加えることを意味しています。

「備考欄」の意味

備考を使った言葉として、「備考欄」があります。これは、本題となる事柄を補足するための事項を書く箇所を表す言葉です。

「備考欄」と「特記事項」の違い

備考や備考欄と似たような言葉に「特記事項」がありますが、備考はあくまで参考にしてほしい内容を書くのに対し、特記事項は注目してほしい内容を書くため、重要度は特記事項の方が高くなります。

「備考貯蓄」は誤り

また、備考を使った誤った言葉として「備考貯蓄」がありますが、本来は「備荒貯蓄」と表記されます。これは凶作や飢饉に備えて米や穀物、金銭を貯蔵することを意味する言葉です。そのため、付け加える意味を持つ備考とは全く意味が異なります。

備考の類語

備考の類語・類義語としては、但しという言葉を書き出して前の文章の内容などについての説明や条件などを書き添えた文章である「但し書き」があります。

摘要の意味

摘要とは

摘要とは、重要な箇所を抜き書きすることを意味しています。

摘要の読み方

摘要は「てきよう」という読み方をしますが、「ちゃくよう」などの読み方はしません。また、「適用」という言葉は同じ読み方をしますが、摘要と適用は意味が異なります。

「摘要欄」の意味

摘要を使った言葉として、「摘要欄」があります。摘要欄はその書類などで大切な情報を分かりやすく抜き出して書き出すための箇所です。そのため、摘要欄を読めば、その内容のおおよそのことが理解できることになります。

例えば、桃の取引を行う場合、桃という商品名と買った農家などは大切な情報であるため摘要欄に書きます。その桃の産地がどこであるかは農家を見ればわかるため、備考欄に参考程度に記載しておく、というように摘要欄と備考欄の使い分けをします。

摘要の類語

摘要の類語・類義語としては、大切なところを意味する「大要」、おおよその内容を意味する「概略」、全体をまとめて論じることを意味する「総説」、要約して言うことを意味する「約言」、物事の要点を取り出し示すことを意味する「提要」などがあります。

補足の意味

補足とは

補足とは、不十分なところを付け足して補うことを意味しています。

表現方法は「補足する」「補足です」「補足します」

「補足する」「補足です」「補足します」などが、補足を使った一般的な言い回しです。

補足を使った言葉として、「補足遺伝子」「補足意見」があります。

「補足遺伝子」の意味

一つ目の「補足遺伝子」とは、対立しない遺伝子が二つ以上共存し、互いに補い合って一つの形質を表す時のそれぞれの遺伝子を指す言葉です。

例えば、紫色の花を交配するとなった時、遺伝子の組み合わせによっては白い花が交配されることがあります。この遺伝子の組み合わせで、一つの遺伝子が強く出てしまったり、一つの遺伝子しか作用しなければ白色になり、共存できれば紫色になります。

「補足意見」の意味

二つ目の「補足意見」とは、最高裁判所の判決文における裁判官それぞれの個別意見のうちの一つで、多数意見に賛成した上で意見を補足するものを指します。判決の理由や論理の補足説明を担っています。

補足の類語

補足の類語・類義語としては、不十分な部分を補って完全なものにすることを意味する「補完」、別のものを加えることを意味する「添加」、不足や脱落した箇所を後から補うことを意味する「追補」、加わって増えることを意味する「加増」などがあります。

備考の例文

1.これから面談を行う時は備考を履歴書に書かせてもらうことにする。
2.洋服をネット注文する際、備考欄に配達希望日時を記載した。
3.参考にしているレシピサイトの新しいページの備考に、代替できる材料がいくつか書かれていた。

この言葉がよく使われる場面としては、参考にために付け加えることを意味する時などが挙げられます。

どの例文でも、備考は参考程度のものであるため、摘要に置き換えて使うことはできません。

また、例文2の「備考欄」を「補足欄」のように変える表現方法はないため、置き換えて使うことはできません。

摘要の例文

1.上司に資料を渡す際に摘要を付けて提出した方がいいように感じた。
2.帳簿に記載されている摘要は取引内容が一目見ただけでわかるようになっている。
3.食事代とだけ書くのではなく摘要欄に誰とどこで食事をしたのかを記しておくべきだ。

この言葉がよく使われる場面としては、重要な箇所を書きぬくことを意味する時などが挙げられます。

摘要という言葉は、ビジネス間の会計分野などで使われることが多い言葉です。

また、摘要は重要なことを表す言葉であるため、備考や補足に置き換えて使うことはできません。

補足の例文

1.社内の補足的な制度は非常に人気で友人に話をすると羨ましがられる。
2.一度読んだだけでは理解が出来なかったが補足してもらってようやく理解できた。
3.わかりにくい箇所には補足が必要だと先輩に言われたため、資料を集めなおしている。

この言葉がよく使われる場面としては、不十分な部分を付け加えることを意味する時などが挙げられます。

例文1の「補足的」のように、不十分なものを付け加えるのは文章や書面に関するものでなくとも可能です。

そのため、摘要や備考などの他の言葉に置き換えて使うことはできません。

備考と摘要と補足どれを使うか迷った場合は、参考を付け加えて書くことを表す場合は「備考」を、大切なことを抜き出しまとめることを表す場合は「摘要」を、本文の不足を補うことを表す場合は「補足」を使うと覚えておけば間違いありません。

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