【極める】と【究める】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「きわめる」という読み方の「極める」と「究める」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「極める」と「究める」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「極める」と「究める」の違い

「極める」と「究める」の意味の違い

「極める」と「究める」の違いを分かりやすく言うと、「極める」とはこれより先はないというところまで行き着くこと、「究める」とは深く研究してすっかり明らかにすることという違いです。

「極める」と「究める」の使い方の違い

一つ目の「極める」を使った分かりやすい例としては、「彼女はあなたについて口を極めて貶していた」「彼は武道の頂点を極める」「一つのことを極めるのはとても難しい」「その仕事は困難を極める」などがあります。

二つ目の「究める」を使った分かりやすい例としては、「彼は真相を究めてしまった」「彼女は心理学を究めている」「何かを究めることはとても難しい」「事件の真相を究めることが私の仕事です」「私は英語を究めたい」などがあります。

「極める」と「究める」の使い分け方

「極める」と「究める」は同音の言葉ですが、使い方に少し違いがあります。

「極める」はこれより先はないというところまで行き着くこと、つまり頂上や限界地点に達してる場合に使う言葉です。

一方、「究める」は深く研究してすっかり明らかにすること、つまり物事を深く研究して突き詰めていく場合に使う言葉になります。

「極める」と「究める」の英語表記の違い

「極める」を英語にすると「extreme」となり、例えば上記の「その仕事は困難を極める」を英語にすると「The work was extremely difficult」となります。

一方、「究める」を英語にすると「master」となり、例えば上記の「私は英語を究めたい」を英語にすると「I want to master English」となります。

「極める」の意味

「極める」とは

「極める」とは、これより先はないというところまで行き着くことを意味しています。その他にも、極点に達した状態になることや残るところなく尽くすことの意味も持っています。

「極める」の使い方

「彼はエベレスト山頂を極める」「彼女は茶道の道を極める」「彼の行動によりこの場は混乱を極める」などの文中で使われている「極める」は、「これより先はないというところまで行き着くこと」の意味で使われています。

一方、「この先へ進むには困難を極めるだろう」「彼はあなたのことを口を極めて褒めていました」「彼女の言動は失礼極まりない」などの文中で使われている「極める」は、「極点に達した状態になることや残るところなく尽くすこと」の意味で使われています。

「極める」は主に頂上や限界点まで達して、これ以上ないところまで行き着いた場合使う言葉です。

特徴としては、上記の例文にある「彼の行動によりこの場は混乱を極める」「彼女の言動は失礼極まりない」のように、一番上の頂点だけでなく、一番下の頂点に対しても使えるという点です。そのため、前後の言葉によってプラスのイメージでもマイナスのイメージでも使うことができます。

「口を極める」の意味

「極める」を使った有名な言葉としては、「口を極める」があります。「口を極める」とは、言葉のありったけを尽くすことを意味しています。

表現方法は「技を極める」「道を極める」「極めること」

上記の「口を極める」以外では「技を極める」「道を極める」「極めること」などが、「極める」を使った一般的な言い回しになります。

「極める」の類語

「極める」の類語・類義語としては、他にこれに勝るものがないことを意味する「限る」、他とかけ離れることを意味する「絶する」、物事の意味を十分に理解して自分のものとすることを意味する「会得」などがあります。

「究める」の意味

「究める」とは

「究める」とは、深く研究してすっかり明らかにすることを意味しています。

「究める」の使い方

「究める」を使った分かりやすい例としては、「ついに事件の真相を究める」「彼は学問を究めた偉大な人物です」「新たな工作技術を究める」「この問題を究めるためには相当な努力が必要です」などがあります。

「究める」は物事を深く研究して明らかにする場合に使う言葉です。そのため、学問や心理などを深く研究して突き詰める場合に使うのが一般的になっています。

また、「究める」は物事を深く研究して明らかにする場合にしか使わないため、「極める」とは違いマイナスなイメージで使うことはありません。

表現方法は「仕事を究める」「真理を究める」「何かを究める」

「仕事を究める」「真理を究める」「何かを究める」などが、「究める」を使った一般的な言い回しになります。

「究める」の類語

「究める」の類語・類義語としては、物事を詳しく調べて事実や真理などを明らかにすることを意味する「研究」、複雑な事柄を一つ一つの要素や成分に分けてその構成などを明らかにすることを意味する「分析」などがあります。

「極める」の例文

1.彼女は料理の道を極めているので、彼女の作るご飯はとても美味しいです。
2.ゴールデンウィークのせいか道が混雑を極めているので、目的地に着くまでにはま時間がかりそうです。
3.夏のボーナスが入ったので、高級レストランへ足を運び贅沢を極める。
4.この道で食べていくには困難を極めるので、それなりの覚悟が必要だろう。
5.先生は君のことを口を極めて褒めていたので、本当は期待していると思いますよ。
6.入社当初、彼は先輩に根回しをすることもなくただ自身のやりたいようにやっていたものだから先輩からは失礼極まりないやつという烙印を押されていた。
7.彼は投機で大金を手にしてからは毎日贅沢を極めていたが、ある時心に穴が空いたような気持ちになって、家にふさぎ込むようになってしまったのだ。
8.浮気を疑われた夫は自身の脳みそをフル回転させ口を極めて弁解していたようだが、妻の実力には遠く及ばず、あっさりノックダウンされてしまった。
9.アップルコンピュータがM1チップの開発したことで、各方面ではさまざまな検証が行われたが、技術を極めるとこんなことまで出来てしまうのだなと感心してしまった。
10.商品開発なんかをみていると、日本人は貪欲に改善を繰り返していつのまにかその道を極めてしまい、海外の人たちからも評価されてしまうことがある。
11.この世の中、頭が良かったり才能が豊かでその道で活躍するやつもいるが、凡人であっても努力すればどんなことでもひとつのことを極めることはできると信じている。

この言葉がよく使われる場面としては、これより先はないというところまで行き着くことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、極点に達した状態になることや残るところなく尽くすことの意味も持っています。

例文1や例文2はこれより先はないというところまで行き着くことの意味で使っており、例文3と例文4は極点に達した状態になることの意味で使っています。また、例文5は残るところなく尽くすことの意味で使っています。

「究める」の例文

1.どんなささいなことでも良いのから、一つのことを究めた者は何かを掴んでいます。
2.彼は何も究めたことがなく、どんなことでもすぐに投げ出すどうしようもない人間です。
3.古墳は古代文化を究めるために残されている文化財の中で、最も大切なものです。
4.このままでは未解決事件になると言われていたが、ある目撃証言によって事件の真相を究める。
5.一つのことを究めることによって、初めて物事の本質が明らかになります。
6.彼は書の極意を究めたが、生涯弟子を取らなかったため極意は継承される事なく、彼一代でついえてしまった。
7.入社した当初は、数々の仕事をこなし続ける先輩方を見て、自分にこの仕事を究めることができるのか不安にもなったが、今では多くの案件を統括するまでになった。
8.難事件の数々にさすがの秀才も頭を悩ませ、まるで犯人が挑発しているような気持ちに苛まれるも、事件の真相を究めようとする気持ちは負けていなかった。
9.彼はいろいろな哲学書を何百冊と読み漁ったが、この世の真理を究めることなんてできるわけがないだろうという結論に落ち着いたようだった。
10.皆からは権威と言われた教授であっても、自身が学問を究めることができるかどうか不安に苛まれていたというのだから、とても奥が深い世界だと思った。
11.大地震への恐怖から人類は地震のメカニズムを究めようとしたが、そのメカニズムの複雑さから、予知を実現するというところまではいまだ至っていない。
12.社会主義市場経済は、社会主義体制の中で市場経済はをやろうという矛盾を究めた理論であり、突き詰めれば政府の権威主義的な体制を強化するものだった。

この言葉がよく使われる場面としては、深く研究してすっかり明らかにすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、学問や真相などを深く研究して突き詰めていく場合に使うことが多いです。

「極める」と「究める」という言葉は、どちらも「きわめる」と読みますが使い方が少し違います。

どちらの言葉を使うか迷った場合は、これより先はないというところまで行き着くことを表現したい時は「極める」を、深く研究してすっかり明らかにすることを表現したい時は「究める」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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