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【振るう】と【奮う】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「ふるう」という読み方の「振るう」と「奮う」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「振るう」と「奮う」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「振るう」と「奮う」の違い

「振るう」と「奮う」の意味の違い

「振るう」と「奮う」の違いを分かりやすく言うと、「振るう」とは勢いよく振り動かすこと、「奮う」とは気力が盛んになることという違いです。

「振るう」と「奮う」の使い方の違い

一つ目の「振るう」を使った分かりやすい例としては、「彼氏に腕を振るった料理を食べてもらう」「持っている刀を振るう」「国力が大いに振るう」「彼女は政界で大変な権力を振るっている」などがあります。

二つ目の「奮う」を使った分かりやすい例としては、「気力を奮って試合をする」「皆様奮ってご参加ください」「勇気を奮って突き進みます」「皆さん奮ってご応募ください」などがあります。

「振るう」と「奮う」の使い分け方

「振るう」と「奮う」は同音の言葉ですが、使い方に少し違いがあります。

「振るう」は勢いよく振り動かすこと、勢いを盛んにすること、力を十分に発揮することの意味を持っており、「暴力を振るう」「刀を振るう」「権力を振るう」など様々な場面で使うことができる言葉です。

一方、「奮う」は気力が盛んになることで、「勇気を奮う」「気力を奮う」など、気力を盛り上げる場合に使う限定的な意味を持つ言葉になります。

そのため、よく使われている言葉の「猛威をふるう」は気力を盛り上げる意味はないので、「猛威を振るう」とするのが正解です。

「振るう」と「奮う」の英語表記の違い

「振るう」を英語にすると「wield」「exercise」となり、例えば上記の「彼女は政界で大変な権力を振るっている」を英語にすると「She wield enormous power in the political world」となります。

一方、「奮う」を英語にすると「muster」「pluck」となり、例えば上記の「勇気を奮う」を英語にすると「Summon muster up one’s courage」となります。

「振るう」の意味

「振るう」とは

「振るう」とは、勢いよく振り動かすことを意味しています。その他にも、勢いを盛んにすることや力を十分に発揮することの意味も持っています。

「振るう」の使い方

「彼が暴力を振るうので別れようと思う」「太刀を奮って敵陣に攻める」などの文中で使われている「振るう」は、「勢いよく振り動かすこと」の意味で使われています。

一方、「いくら勉強しても成績が振るわない」「大型台風が猛威を振るう」などの文中で使われている「振るう」は、「勢いを盛んにすることや力を十分に発揮すること」の意味で使われています。

「猛威を振るう」の意味

「振るう」を使った有名な言葉としては、「猛威を振るう」があります。「猛威を振るう」とは、物凄い勢いで力が及ぶことを意味しています。

表現方法は「刀を振るう」「暴力を振るう」「拳を振るう」

上記の「猛威を振るう」以外では「刀を振るう」「暴力を振るう」「拳を振るう」「剣を振るう」「権力を振るう」「腕を振るう」「結果が振るう」などが、「振るう」を使った一般的な言い回しになります。

「采配を振るう」は誤り

「振るう」を使ったよく間違える言葉として「采配を振るう」があります。正しい日本語は「采配を振る」なので間違えて使わないようにしましょう。「采配を振る」とは陣頭に立って指図をすることを意味しています。

「振るう」の類語

「振るう」の類語・類義語としては、新しいものが生じて勢いが盛んになることを意味する「興る」(読み方:おこる)、既存のものに対して別の勢力が新しく興ることを意味する「新興」などがあります。

「奮う」の意味

「奮う」とは

「奮う」とは、気力が盛んになることを意味しています。

「奮う」の使い方

「奮う」を使った分かりやすい例としては、「気力を奮って戦います」「皆様奮ってご応募ください」「勇気を奮って挑むことにしました」「心が奮うと体が勝手に動いてしまう」などがあります。

「奮う」は気力が盛んになることを意味しており、気力が盛り上がってる様子の人や、自分の気力を盛り上げたい時に使う言葉です。

「奮ってご応募ください」の意味

「奮う」を使った有名な言葉としては、「奮ってご応募ください」があります。「奮ってご応募ください」とは、積極的に応募してくださいという意味です。

表現方法は「勇気を奮う」「心が奮う」「気力を奮う」

上記の「奮ってご応募ください」以外では「勇気を奮う」「心が奮う」「気力を奮う」などが、「奮う」を使った一般的な言い回しになります。

「奮う」の類語

「奮う」の類語・類義語としては、心が奮い立つことを意味する「勇む」(読み方:いさむ)、勇み立つことを意味する「逸る」(読み方:はやる)、自分こそはと意気込むことを意味する「気負う」などがあります。

「振るう」の例文

1.人に暴力を振るう子にならないように、愛情を込めて育てることにする。
2.私がこの剣を振るうのは、誰かを守りたいと思った時だけです。
3.昨年は日本一になったものの、今年は成績が振るわず県大会で敗退してしまいました。
4.猛威を振るう台風12号が直撃したので、育てていた農作物がダメになってしまった。
5.彼は江戸時代において最も権力を振るった将軍の一人です。

この言葉がよく使われる場面としては、勢いよく振り動かすことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、勢いを盛んにすることや力を十分に発揮することを表現したい時にも使います。

例文1と例文2は勢いよく振り動かすこと、例文3は勢いを盛んにすること、例文4と例文5は力を十分に発揮することの意味で使われています。

「奮う」の例文

1.この作品を観れば、きっとあなたの勇気を奮い立たせてくれるはずです。
2.次こそはと奮う者もいれば、もうお終いだと諦める者もいます。
3.来週社内で俳句コンテストがあるので、従業員の皆さん奮ってご応募ください。
4.来月町内で盆踊りイベントが開催されるので、皆様奮ってご参加ください。
5.アメリカンフットボールは選手達が気力を奮って闘っているので、観ていてとても面白いです。

この言葉がよく使われる場面としては、気力が盛んになることを表現したい時などが挙げられます。

例文4でにある「奮ってご参加ください」はよく使われている言い回しで、積極的に参加してくださいという意味になります。

「振るう」と「奮う」という言葉は、どちらも「ふるう」と読みますが使い方が少し違います。勢いよく振り動かすことを表現したい時は「振るう」を、気力が盛んになることを表現したい時は「奮う」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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