【ご健勝のことと存じます】と【ご健勝のこととお慶び申し上げます】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ご健勝のことと存じます」(読み方:ごけんしょうのこととぞんじます)と「ご健勝のこととお慶び申し上げます」(読み方:ごけんしょうのこととおよろこびもうしあげます)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ご健勝のことと存じます」と「ご健勝のこととお慶び申し上げます」という言葉は、どちらも相手が健康であることを嬉しく思うことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ご健勝のことと存じます」と「ご健勝のこととお慶び申し上げます」の違い

「ご健勝のことと存じます」と「ご健勝のこととお慶び申し上げます」の意味の違い

「ご健勝のことと存じます」と「ご健勝のこととお慶び申し上げます」の違いを分かりやすく言うと、「ご健勝のことと存じます」よりも「ご健勝のこととお慶び申し上げます」の方がやや強調した表現という違いです。

「ご健勝のことと存じます」と「ご健勝のこととお慶び申し上げます」の使い方の違い

一つ目の「ご健勝のことと存じます」を使った分かりやすい例としては、「貴殿においてはご健勝のことと存じます」「山田様におかれましてはご健勝のことと存じます」「皆様にはますますご健勝のことと存じます」などがあります。

二つ目の「ご健勝のこととお慶び申し上げます」を使った分かりやすい例としては、「時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」「謹んで新年のご健勝のこととお慶び申し上げます」「皆様のご健勝のこととお慶び申し上げます」などがあります。

「ご健勝のことと存じます」と「ご健勝のこととお慶び申し上げます」の使い分け方

「ご健勝のことと存じます」と「ご健勝のこととお慶び申し上げます」は、どちらも相手が健康であることを嬉しく思うことを意味しており、大きな違いはありません。

あえて違いを挙げるならば、「ご健勝のことと存じます」よりも「ご健勝のこととお慶び申し上げます」の方がやや強調した表現という点です。

ただし、意味に大きな違いはないので、好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。

「ご健勝のことと存じます」と「ご健勝のこととお慶び申し上げます」の英語表記の違い

「ご健勝のことと存じます」も「ご健勝のこととお慶び申し上げます」も英語にすると「I hope that you are very well」「Hope this e-mail finds you well」などとなります。

「ご健勝のことと存じます」の意味

「ご健勝のことと存じます」とは

「ご健勝のことと存じます」とは、相手が健康であることを嬉しく思うことを意味しています。

「ご健勝のことと存じます」の使い方

「ご健勝のことと存じます」を使った分かりやすい例としては、「時下ますますご健勝のことと存じます」「貴方におかれましてはご健勝のことと存じます」「本日集まってくれた皆様にはご健勝のことと存じます」などがあります。

「ご健勝のことと存じます」は元気で健康なことを意味する「ご健勝」に、思うを丁寧した表現である「存じます」が合わさり、相手が健康であることを嬉しく思うことの意味で使われている言葉です。

「ご健勝のことと存じます」はビジネスメール、ビジネス文書、手紙などの、書き言葉として使うのが一般的と覚えておきましょう。また、丁寧な表現なので、目上の人に対しても使うことができます。

「ご健勝のことと存じます」は、基本的に文章の書き出しで使い、その後本題の方へ推移していきます。ビジネスシーンにおいて「ご健勝のことと存じます」という一文を加えることで、相手に良い印象を与えることが可能です。

「ご健勝のことと存じます」は人に対して使う言葉なので、会社などの組織に対しては使用できないので注意しましょう。例えば、「御社のますますご健勝のことと存じます」「貴社におかれましてご健勝のことと存じます」などは、間違った使い方になります。

「ご健勝のことと存じます」の類語

「ご健勝のことと存じます」の類語・類義語としては、より一層進んだ段階になることを嬉しく思うことを意味する「ご発展のことと存じます」、相手の活躍を嬉しく思うことを意味する「ご活躍のことと存じます」などがあります。

「ご健勝のこととお慶び申し上げます」の意味

「ご健勝のこととお慶び申し上げます」とは

「ご健勝のこととお慶び申し上げます」とは、相手が健康であることを嬉しく思うことを意味しています。

「ご健勝のこととお慶び申し上げます」の使い方

「ご健勝のこととお慶び申し上げます」を使った分かりやすい例としては、「初夏の候 皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます」「より一層のご健勝のこととお慶び申し上げます」などがあります。

「ご健勝のこととお慶び申し上げます」は、元気で健康なことを意味する「ご健勝」に、相手を祝福する気持ちを表すことを意味する「お慶び」に、言うを丁寧にした表現の「申し上げる」が合わさり、相手が健康であることを嬉しく思うことの意味で使われている言葉です。

「ご健勝のこととお慶び申し上げます」は、結婚、昇進、入学、卒業などの慶事において、相手を祝福する場合に使います。また、お祝いのメッセージや手紙での挨拶などの、書き出しとして使うのが一般的です。

「ご健勝のこととお慶び申し上げます」を使う上で注意しなければならないのは、公文書では使うことができないという点になります。

なぜなら、「ご健勝のこととお慶び申し上げます」の「お慶び」は常用漢字表に載っていない漢字なので、公文書や新聞などでは使うことはできません。もし、公文書などで使いたい場合は、常用漢字である「ご健勝のこととお喜び申し上げます」の方を使うようにしましょう。

公文書とは国や地方公共団体の機関、または公務員が職務上作成する文書のことを意味しています。

また、「ご健勝のこととお慶び申し上げます」は基本的に祝う意味で使う言葉なので、喪中である場合は使うのは適していません。

「ご健勝のこととお慶び申し上げます」の類語

「ご健勝のこととお慶び申し上げます」の類語・類義語としては、相手の無事と繁栄を喜ぶことを意味する「ご清栄のこととお慶び申し上ます」、相手の幸福を祈ることを意味する「ご多幸のこととお慶び申し上げます」などがあります。

「ご健勝のことと存じます」の例文

1.文章の書き出しに、ご健勝のことと存じますと記載しました。
2.ご健勝のことと存じますは、書き言葉として使用するのが一般的ということを知りました。
3.吉田様におかれましては、時下ますますご健勝のことと存じます。
4.村上様においては、時下ますますご健勝のことと存じます。
5久々に連絡する人が多かったので、皆様にはますますご健勝のことと存じますという一文を入れる。

この言葉がよく使われる場面としては、相手が健康であることを嬉しく思うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ご健勝のことと存じます」は手紙やメールなどの書き言葉として使われることが多い言葉です。

「ご健勝のこととお慶び申し上げます」の例文

1.初春の候 皆様におかれましては、ご健勝のこととお慶び申し上げます。
2.大谷様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
3.大寒の候、皆様において、時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます、
4.晩秋の候、皆様におかれましては、ご健勝のこととお慶び申し上げます。
5.本日お集り頂いた皆様におかれましては、ご健勝のこととお慶び申し上げます。

この言葉がよく使われる場面としては、相手が健康であることを嬉しく思うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように「ご健勝のこととお慶び申し上げます」は手紙やメールなどの書き言葉として使われることが多い言葉です。

「ご健勝のことと存じます」と「ご健勝のこととお慶び申し上げます」はどちらも相手が健康であることを嬉しく思うことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、大きな違いはないので好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。

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