【賛辞】と【賞賛】と【称賛】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「賛辞」(読み方:さんじ)と「賞賛」(読み方:しょうさん)と「称賛」(読み方:しょうさん)の違いと使い方を分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しいのか、このページの使い方を参考にしてみて下さい。

「賛辞」と「賞賛」と「称賛」という言葉は、どれも人を褒めることを意味するという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使用される傾向があります。



賛辞と賞賛と称賛の違い

賛辞と賞賛と称賛の違いを分かりやすく言うと、賛辞というのは、褒める言葉を意味していて、賞賛というのは褒美を与えて褒めることを意味していて、称賛というのは、言葉で褒めることを意味しているという違いです。

最初の賛辞というのは、褒め称える言葉です。褒めるという行動にはまず間違いなく言葉が伴いますが、その時に送られる言葉のことを意味するのが「賛辞」という言葉です。例えば、表彰状に記されている言葉のことを賛辞と考えて下さい。

次の賞賛というのは、功績に対して、賞金や商品、賞状などの褒美を与えて褒めることを意味します。単に言葉で褒めるだけではなく、具体的な報酬によってそれを示すことまで行うことが「賞賛」です。

最後の称賛というのは、言葉で褒めることを意味することです。功績が伴わなかったとしても頑張りが認められるというような場合に称賛をすることが出来るという点が、賞賛との大きな違いです。

例えば、スポーツの大会で賞賛されるのは勝者だけです。メダルやトロフィー、表彰状などの賞品と共に褒め称えられるので「賞賛」です。それに対して、困難があり順位は振るわなかったが最後までやり抜いた選手に対して、「称賛」を送ることが出来ます。

スタンドや沿道から選手を応援したり褒めたりする行動の中には、拍手や口笛、さらには楽器を使った演奏なども含めることが出来ます。しかし、称賛は言語的なものに限られます。

賛辞の意味

賛辞とは、褒め称える言葉を意味しています。賛辞の辞というのは、感謝を示す言葉を意味する「謝辞」や注意を示す言葉を意味する「訓示」などに見られるように、「ことば」を意味する漢字です。

スポーツの大会で優秀な成績を残したり、武道などで昇級・昇段した際に贈られる表彰状に記されている言葉は、賛辞です。

また、スタンドからの応援の中には選手を褒め称える声援が混じることがあります。その中で特に意味をなす言葉として話されたものが賛辞となります。拍手や口笛などの非言語的なものは、賛辞にはなりません。

また、国際試合で優秀な成績を残した選手に対して、帰国後凱旋パレードをするという場合を考えてみましょう。パレード全体はその選手を褒め称えるものですが、その中で賛辞になるものは、ごく一部で、特にパレードを取り仕切る長などの人物からの言葉です。

沿道からの「おめでとう」や「よくやった」というような言葉も賛辞といえば賛辞になりますが、普通は「声援」や「歓声」と表現されます。

賛辞の類語・類義語としては「賞詞」や「賞辞」などがあります。

賞賛の意味

賞賛とは、功績に対して、褒美を授与して褒め称えることを意味しています。賞賛の賞というのは、「賞品」や「懸賞」という言葉にあるように、具体的な「ほうび」を意味する漢字です。

賞賛には、もちろん言葉で褒めることが含まれますが、言葉で褒めるだけでは称賛にしかなりません。称賛が賞賛になるためには、賞品が必要になります。

褒美を与えられるのは功績を残した人です。頑張ることで称賛を受けることはありますが、頑張るだけで結果が伴わないならば、賞賛を受けることは出来ません。

褒美をあげるという要素があるため、人を賞賛するという場面は限られています。典型的な場面としては、何かの競技大会での表彰式があります。ただし家事などの手伝い対してお駄賃をあげるということも、そこに褒める気持ちが込められている場合は、賞賛になりえます。

称賛の意味

称賛とは、言葉で褒めることを意味しています。称賛の称という字には、「となえる」という意味があります。「となえる」とは言葉を声に出すことなので、称賛には「言葉に出して」ほめるという意味が出ることになります。

称賛と二字熟語にすると堅苦しい印象がありますが、漢字の意味は声に出して褒めることなので、日常の様々な場面を表現することがあります。スポーツでチームメイト同士が「ナイスプレー」と声をかけることも称賛ですし、「サンキュー」も称賛になります。

ただし、称賛とは言葉にして褒め称えることです。非言語的なものは、褒め称える気持ちがあっても、称賛にはなりません。

称賛の類語・類義語としては美しさを褒め称えることを意味する「賛美」、功績を褒め称えることを意味する「称揚」などがあります。

称賛の対義語・反対語としては激しい口調で罵ることを意味する「罵倒」、人のことを悪く言うことを意味する「誹謗」などがあります。

賛辞の例文

1.彼の行いに対して、心からの賛辞を呈したいと思います。
2.賛辞のお言葉をいただきましたが、私などには身に余るものです。
3.彼は人命救助をしたことから、消防署から感謝と賛辞を送られた。

この言葉がよく使われる場面としては、称賛の言葉を送ることを表現したい時などが挙げられます。

賛辞という言葉の意味は難しいものではないですが、どのような言葉と結びつくのかを、上の例文を使うなどして覚えるようにしてみて下さい。「賛辞を呈する」や「賛辞を送る」などの表現を使えるだけで、表現の幅が広がります。

賞賛の例文

1.うちの会社には、営業成績の良かった社員を賞賛する制度がある。
2.授賞式で賞賛されたことで、ようやく受賞の実感が湧いてきた。
3.学内の運動大会で優勝した賞賛の品として、研究室に表彰状が贈られた。

この言葉がよく使われる場面としては、賞品を与えることで褒めることを表現したい時などが挙げられます。賞品を与えるという要素が入ることから、称賛に対して使われる場面が限定される言葉です。「表彰」という言葉との関連性が高いと考えることが出来ます。

漢字の成り立ちから考えれば、称賛と間違えることは少ないですが、パソコンで文章を打つ際に変換のミスをしないようにしましょう。

称賛の例文

1.彼女はクラス委員として文化祭の運営を円滑に進めたことで、担任の教師から称賛された。
2.結果は伴わなかったが、チャレンジしたこと自体は十分称賛に値する。
3.彼の活動は共感の輪を広げ、世界中から称賛の声が届けられるまでになった。

この言葉がよく使われる場面としては、言葉に出して褒め称えることを表現したい時などが挙げられます。言葉に出して褒め称えるという「行動」が称賛で、そうして発せられた褒め言葉が「称賛」です。

称賛には、褒美を与えるという要素がないので、結果とは無関係に使うことが出来る言葉です。例えば例文2の内容は、賞賛という言葉を使って表現することは出来ませんが、称賛という言葉で表現することは一般的です。

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